雇用促進に活路「いっそインターネット通販を廃止してみては?」

『背景アンソロジー3・東京』よりタテ2点抜粋


ECサイトの繁栄は悪か?>
皆さんの中にも以前に比べて生活が苦しくなった、そこまでは行かなくとも昇給がここしばらく無いとか物価上昇をひしひし感じるなど少なくとも日本国内に限ってはここ数年の間に市場変化は一消費者にとって厳しい動きを見せている事は確かだと思います。

先日、政府の公式発表ですがこの3月の景気動向が遂に『下方修正』に切り替わりました。上昇機運は頂きを過ぎてもはや下りに差し掛かったという専門家の向きもあるようですが、私など下流層からすればそもそも景気良かったのかと疑問符がつきます。特に私の仕事が100%ストックフォト稼業とあって給料制の一般労働者とは別個に考えなくてはなりません。

まずほどほどの安定は皆無、先月良くても今月来月どうなるか全く予想できな職業といっても決して過言ではないのです。自分で勝手に選んだ職業なのでつべこべ言える立場ではありませんが実はこんな私に似た境遇の国民が五万と居るという事です。今は『個の実力が試される』時代と言われます。何がしかの経験スキルが活かせるか否か、現状の年齢もその選ばれし条件に当てはめられる訳なので必要とされるその分野の担い手としてのより高い精度が要求されるのです。

繰り返しになりますが私を例にとれば今のネット通信を介したコミュニケーション技術は大いに役立っていて、ストックフォト事業を起こす上でパソコンとネット回線の取得と維持またその知識は必須であり作品データの大部分はそのネットを土台に高速で送受信されている現状が挙げられます。

制作を司る貴重なソフトウェアももうとっくにネット経由でレンタルされ同時にそのアップデートとファームアップのほぼ全てが同様に行われます。このシステム無くしては代理店との契約も立ち行かないのです。世は紛れもなくグローバル化盛んであり私がやれる事は全世界の人々が概ね出来てしまう訳で、言うなれば同業他者である敵の拡大で収益も広く分散されたという事になります。


前途多難とひもじさの表れ>
何処かの事業者のトップ一人が「10分の1の値段で販売して常識を覆そう」と決めて事業を立ち上げた途端市場は闇雲にそちらへと一気に向かった事は今の不景気の実態が大いに物語っているでしょうか。これだけインターネットビジネスが急成長した理由ももしかするとゆくゆくの従前市場の行き詰まりを暗示していたせいかも知れません。

結果どうなっているかというとバブル崩壊から早25年余りその後の非正規拡大から始まって大店舗法緩和で主要な地元老舗店舗の廃業が後を絶たず、ぶら下がる下請けを担う中小企業へのパワハラの横行によってより低い賃金体系へと変わるとそこに外国人労働者が加わります。さらに賃金は押し下げられて正社員は僅か数人で他大多数を非正規(派遣)で補う仕組みがいつの間にか当たり前になってしまいました。

ところがこれで万事解決という訳にはいきませんで、問屋業(卸し)を介さないインターネット販売いわゆるEC通販が幅を効かせるにつれこれまでの価格相場が崩壊、実店舗経営はデパートをはじめ一般チェーン店に至る広範囲がその大打撃を受けています。特に衣料品業界の業績不振は尋常ではありません。各社生き残りを賭けた薄利多売の応酬が徐々に互いの体力を奪ってきているのです。

このままでは日本発祥の多くの業界が破綻しかねず外資に国ごと搾取されかねないのではと大いに懸念が募ります。そこで思ったのは新たな法律を作ってインターネットによる物販(通販)を完全に禁止てしまうという方策です。(業務上のデジタルデータやり取り一連は除く)あまりに荒唐無稽で現時点で基本到底受け入れる事は叶わないと思いますが、仮に実行出来たとしたらどうなるでしょうか。

ECと言えば宅配、今後宅配便がBtoB主体になれば身勝手な個人と違って多少融通の利く配達配送手配からドライバー不足の解消になり遅延絡みの事故やミスも減り、割いた人員は他の新事業にシフトという手も考えられます。以前のように客は近くの店に自らの足で出向けばいいそれだけ。極端な温暖化対策で江戸時代の生活に戻れと言われるよりかは遥かにマシだと思いますがいかがでしょうか。


賃金改革で働き甲斐を取り戻せ!>
まず各地に展開する実店舗販売システムが息を吹き返し、そこに多くの雇用が必要とされ流通の末端まで遡って商品の流れに必要な人員配置が充足されてメーカーの定める価格設定にも影響してきます。勿論正社員化が妥当であり、その正当な人件費の拠出に伴う費用対効果から一時的な値上げに転じる訳ですが、寡占状態であったECの儲け分が全て復活した現場の人件費やその後の価格抑制に繋がって下々にその余剰分が大きく回り出すとすればそれほど時間を掛けずとも賃金の上昇値が物価に沿ったかつての水準に戻せるやも知れません。

一握りの富裕層限定品にシフトとかまた極めて安い外国人労働力利用で安物しか供給する気がないとすればそれは平等を害した詐欺行為であり市場構造の原理原則の上ではまさに逆行、本末転倒です。ここを打開するには今の度を越すコスト削減策が理由の際限ない自動化を目指すのではなく、今こそ生きた(活きた)人材を復活させてナンボではないか、素朴にそう考える訳です。



上掲画像はタイトル『背景アンソロジー3・東京』より抜粋した素材(タテ2点)になります。東京はとにかく物価が高い地域です。それなりの高学歴で就活し運良く俗に言う大企業に就職できればセキュリティー充実の高層マンション住まい、片や地震や火災で被害拡大懸念の下町長屋暮らしこの格差、わき道にちょっと逸れれば皆が憧れる表向きの東京の姿とは大違いなんです。

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市場全体がまるでストックフォト化

心情・伝えるべき何か


庶民はみんな安さ爆発状態>
今日は大晦日、当たり前ですが明日から2019年になります。年度で言えば4月以降な訳ですが、それでも特にストックフォト業界では既に年度向け素材の売り込みが始まっており、今日時点で目星をつけたビジュアル目当てに仕事始めの7日辺りから盛んにその注文が殺到するのでしょう。

ストックフォト業界はここしばらく定額&低額が売りのサブスクリプション販売が幅を利かせています。ネット広告だとビジュアル入れ替えが頻繁なのでまとめて安く買い込んでおけば経費節減と編集作業が速やかに図れるという大きな利点があり、たとえライバル他社とのバッティングがあったにせよ、後に即内容が変更されるので一旦刷って出回ってしまった印刷物に比べて慌てる事はまずないのでしょう。

問題があるとすればその売り値です。ビジュアルを絶えず提供する作家は勿論の事ストックフォト販売代理店に於いても他に販路が築きにくい訳なので売上の低迷は日を追うごと顕著になります。全てのしわ寄せを契約する作家に丸投げされたのではたまったものではありません。公務員関係で言えば自分たちの腹(領域)は傷めず事知れず税率さえ上げておけば良しとする従来通りの考え方が継続ならいずれ国は破綻すると思います。

身を切って地元に尽くす姿勢こそが謂わば『武士道』とされる江戸時代を牽引した当時のお侍さん精神(下級武士)であった筈ですが、現代社会はそれと全く逆で各自治体はこの不景気であっても庶民の財布の中身を蔑ろに更にむしり取ろうとしている事に憤慨しています。今冬の公務員が受け取るボーナスの平均支給額が65万2600円で前年比1.6%増とは驚きを隠せません。儲かっているほんの一部の大手企業を基準に算出されているのでしょうか理不尽としか言いようがありません。

あくまで平均ですから上は100万円超えも相当数あるでしょう。そんな方々がどこまで世の中に貢献されているかは分かりませんが実際に付いて歩いて検証したいくらいです。まあ「だったら公務員になれば良かったんじゃない?」と言われるのでどうでもいい愚痴はこのくらいにしておきます。


生き残りに賭けてます>
今朝、Yahooトピックスをチェックしていましたらあの大型洋品店で有名な『丸井』が業態を急変させつつあるという記事を見つけました。一般にデパート系はテナント誘致に加えモノを仕入れて対面で売る商売ですが、それを止めようというのです。現在では特定の店舗に限って実験的ではあるもののテナントを総入れ替えし飲食店街をメインに展開、各種レンタルショップの促進とEC販売の比率を高めて所謂『モノからコト』『売るから利用体験』型への変換『売らない店』路線を試みているそうです。

台頭するアマゾンや楽天、メルカリにZOZOTOWNなどがネット販売で勢力図の拡大が顕著になる中で業態に関わらず多くの対面販売方式は常に後手に回っており瀕死の状態に陥っていると聞きます。その突破口が先の『EC&食&レンタル』という訳です。車共用のシェアカー、シェアハウス、コワーキングオフィスなど今や買わないで『借りるが一番』が流行り始めているのか、ネットのデータ配信で言えばもはやレンタルが当たり前でゲームや便利アプリをはじめNetflixなどが提供するPBブランド型ドラマと映画、ストックフォトが先駆けとも言えるビジネスモデルが相当に持て囃されてるようになったと感じるのは私だけではないと思います。

携帯電話事業、各種公共インフラ維持費(税金含む)、光熱費などは以前からあるその代表例でしょう。それは買い切ったのではなくあくまで借りものと定義されます。もしもECショッピングが覇権を握りそんなレンタルシステムがピンキリにまで波及すれば益々そのコストは割かれ庶民にとっては都合よく欲しいものをより安く手に入れる事が可能になるでしょうが、際限ないライバルとの価格競争の果てに互いに実入りが極端に減れば人員削減とロボット化は急速に進むに違いなく、国内の大手倉庫会社では既にAI機能導入による無人稼働が開始されているそうです。

専門に特化した技術者や現場オペレーターをはじめ排除された作業員は何処に行けばいいのでしょうか。一線で働ける年齢が20歳代とも言われる昨今ですが、子育て真っ盛りでお金の掛かる30歳後半から50歳前後で職を失う事はそれこそ生死に関わる状況とも思えます。人口減を外国人労働者で一時を賄おうとする政府方針に狂いはないのでしょうか。上だけ潤っていればそれで安泰なのでしょうか。まさか気づいていないとは思えませんが、やりたいようにやって成るように成るという流れのようです。


手強い時代になった>
以前ある知り合いの先輩が「マイナス面を言って否定していたら何も始まれない。やってみて不味(まず)ければその時点で対処なり方向転換すればいい。ただし事前にそこに生じるリスクをシミュレーションして結果が甚大でないのならまずは前に進めよう」と。しかしながらこの突如急変する市場にあってほんの一年先すらも見通せないこの時代で果たして通用する考え方なのか甚だ疑問に思います。

いや、ダメなら即撤退で社員解雇するそれがリスク回避の今は正論なのでしょう。徐々にAI化の機運が高まる公務員稼業ですが、それでも中央政府の手厚い援助を受けながら今後も安泰?ホンマかいな。

本日が本年最後の投稿になります。ほんと毎回愚痴三昧でしたね。来年は12年ぶりに訪れる私の干支(亥年)なので何としてもいい年にしたいです。そもそもイノシシだからここずーっと懲りず突進してバタン!だったのかな、え!だとしたら2019年はバタンバタンバタン!でもっとヤバいって事か!?ともあれ良いお年を。

→上掲画像の新作『心情・伝えるべき何か』をチェックしてみる。

人はこれを『危機感のやむ無いキャンペーン』と呼ぶ

キヤノンEOS R



ミラーレス機の幕開け?>
先月の9月26日〜29日の4日間ドイツ・ケルンのケルンメッセで開催されたフォトキナ2018で毎年注目を浴びるお馴染み世界最強と謳われて久しい日本のカメラメーカーですが、ニコンとキヤノン2社が今回特に力を入れたのが直前で正式発表したミラーレス一眼のお披露目だったでしょうか。

数ある従来の既存レンズも併用可能な中間アダプターとともにその有用性を大々的にアピールし歴史ある両社の開発力を存分に見せつけた形に一見して取れましたが、実は国内同ライバル会社で過去にミノルタを買収しあのウォークマンの生みの親でもある映像技術の大御所(電気屋の老舗)ソニーが繰り出す常に先を行く冴えあるテクノロジーに絶えず翻弄される2社であり、裏を返せば将来への不安と焦りから来るであろう危機感も合わせてそこに垣間見えたように感じられました。

多くの写真家が各々事あるごと手持ちのSNSメディアを介して両機のそのマイナス面を事細かに吐露している言葉からもその分野での今更感的な出遅れは致命的とさえ解釈されます。つまりスペックそのものがソニーをはじめ他のその先進性に注力して開発を進めてきた先発組の足元にも及んでいない事実が挙げられます。

詳細は敢えてここでは語りませんが、その辺の最新情報や知識のある方でしたら既にご自身で検証されている事でしょうしそれでもなおそのメーカーへの想い入れからこの両社ミラーレス機の購入を検討されている方も多くおられる筈なので大っぴらな批判は避けたいと思う訳です。

正直私自身も相当以前からのニコン党なのでその格式や伝統、これまで輩出されてきた歴史的存在感を放って止まない著名写真家たちの社会的貢献度を思うに高々カメラの性能が後追いの言われだけで単純に判断は出来ないでしょう。仮に世間の大半から時代遅れで今ひとつと酷評されたにせよ、実際に手に取ってみて撮影してみれば十分満足できるレベルであり別の同社製カメラと比べれば数段その機能や取り回しは向上していると思われます。

しばらく前にこのブログで私は「プロ用カメラもいずれは小さくなっていく」と断言した記事を書いた覚えがありますが、プロの現場がまさしくその流れに沿ったサイズ感になってきたと最近つくづくそう思えてなりません。映画やドラマ撮影でも小型SLR機に大振りなシネレンズを装着しリグを介して制作するメイキングも多くなりました。スタビライザーでの手持ち移動や俯瞰もそうですが舐めるように狭い隙間をかい潜るドローン撮影など小型カメラの活躍はもうとっくに当たり前になったと認識する今日この頃です。


まるで富裕層頼み一択>
ところがその反面、より多く売れてほしい民間市場はというと実は閑古鳥が鳴いているのが実情ではないでしょうか。今や次から次へと登場する新型新製品が目白押しで何が自分に良くて駄目なのかの判断を鈍らせます。「今度はいいのが出た」と思いきや半年もしない間に別メーカーから驚きのスペックが発表されて仰天なんて事はもはや日常茶飯事です。大枚をはたいて購入した直後にそんな不遇の目に合えばその後の撮影にも力が入らず一時の愛着さえどこかへ逝ってしまいそうです。

ここしばらくカメラの価格がかなりの高額寄りを示していますが実感されていますか?『私の時代は』などと言えば物価が違うのだから今更どうでもいい話に成り兼ねませんが、しかし20年ほど以前のあの頃ニコンの最高級機でさえ10万円台で買えたと思いますしレンズだって10万円超えるものは極めて開放値の明るいごく少数タイプで安月給の私でさえ十分購入可能な範囲が維持されていました。

ところが今やカメラは初心者導入タイプを除いて大方中級機でさえ軽く20万円超えが主流でレンズもセット設定された廉価版ズーム以外は単品購入タイプでほぼカメラのその同額にも匹敵するほど高額です。「ちょこっと暇つぶしに写真でもやってみっか」というお気軽価格では済まなくなっているのが事実でしょう。今回2社が発売した新生ミラーレス機は概ね50万円近くにも成り同時発表され且つ今後のレンズ開発のロードマップを見る限りあまりに途方もないその予想される高額設定に流石に目がくらみました。

※ソニーα然りライカ全般、フジのGFX、各社コンデジの多くに画素数も相まってか異様な高額設定が確認できます。

更に驚く事にそんなレンズ群の殆どが標準もしくは広角系の単焦点で個人的には興味を抱く理由がないのです。これをそれこそ一般の写真趣味人がプロ並みに上手く使いこなせるとは到底思えないというのが実感です。これも以前お話しした事ですが、やはりズームは重宝します。広角〜標準系ズームを1本と準標準〜中望遠(200〜300ミリ程度)系ズームを1本の計2本あれば大抵の被写体はこなせます。出来る限り鮮明で明るくそれでもって価格を抑えられる事が望ましい訳ですが、そんな実際に価値あるレンズの発表はここ最近は鳴りを潜めている状態が続いています。

これは他の国内老舗及び外資系新興レンズ専門メーカーにも言えます。何故にそこまで単焦点に拘るのか、各メーカー向け個々の電子回路を内蔵するも中には高級故のマニュアルフォーカスなんぞを堂々とアピールしているメーカーもあります。勿論驚愕の高価格設定でした。一部お金持ちのレンズオタクか?さてこんな特殊なレンズをどこの誰が購入するのか全く理解不能です。大いなる需要はまず望めません。


窮状を自ら暴露?>
今日のタイトル『危機感のやむ無いキャンペーン』ですが、本日もネットで驚くキャンペーンを目にしました。それこそ猫も杓子もキャッシュバック・キックバックキャンペーンの応酬だらけという具合でこれはきっとこのカメラ業界だけでは無いと思いますし年末に向けての掘り起こしもあるでしょうが、結構なメーカーがあたかも予め口裏合わせをしたかのようにこのサービスが一斉に始まっています。

驚くのは今回EOS Rを発売したキヤノンです。一般的には販売台数が一段落して需要の低迷期にテコ入れ促進を目的に行う事が多い訳ですが、何と新製品発売と同時というのが異常さを醸しています。また付随して販売する併用アダプターリングなどは価格¥12,500に対してキャッシュバックが¥10,000とありこれなどはあまりに信じがたいタダ配りの様相を呈しています。

もう何が何だか予想がつかないほどのスタートダッシュに各メーカーの思惑がやや透けて見える気もしますが、それはまさに『危機感』の表れと私は思っています。繰り返しになりますが、つまりはカメラが売れなくなったと言う証なのです。だからこそ購買力旺盛な富裕層狙いにシフトせざるを得ず高額設定に向く。何としても購買に繋げたい思惑が投げ売り同然のこの破天荒さを促したのだと思います。高額品については散財に余裕のある一部の同じユーザーが何度も購入しているのが実態ではないでしょうか。売り方として選挙と同様に下々を犠牲に大口票を持つ大企業の意向に偏る今の政治がそれを物語ります。

当面の開発費に加え抱える多くの従業員の生活を守らねばならない中でどうにもこうにも今の時代は物が有り余るそれも似た商品が氾濫するコモディティー化に陥っている状況であり、どうすれば世の消費者の興味をより多くこちら側へと惹かせるかが企業にとって直面する切羽詰まった命題、事業に於ける存亡の危機といっても決して過言ではないでしょう。


失われつつある暮らしの豊かさ>
我が国も戦後色々ありましたが、70年代に急成長が促進され80年代にはバブルを謳歌しその後お金の流れが停滞するや否や失われた20年いや既に30年近くにもなります。来年10月にはいよいよ消費税が10%になる事が明らかになり、そこは益々の厳しさを増す市況が予測されます。このまま進めば格差是正は頭打ちとなり全体の10%にも満たない僅かな富裕層のみの財力でこの日本の成長をしっかり牽引出来るのか甚だ疑問です。

前回も言いましたが、民間企業にすればモノが売れなければ生産を控え出費は尽く抑えていきますし少しの幹部級技術者を除いてかなりのリストラなど敢行せざるを得ず、縮小に縮小を重ねた果てに遂にはその業界が完全消滅してしまう運命すらも想像します。どこもかしこもモノが売れない現実、合わせて食の安全維持もそうです。偽りのその場凌ぎの見せかけ商品が巷に並び、日本人に取って代わって低賃金で雇われる外国人労働者がイラついて作ったそんな得体の知れない安物を私たちは手に取りまた口に運ぶ。

今のカメラメーカーが抱える焦りの危機感はそのまま日本の不幸な未来までも映し出しているかのようです。

AI(人工知能)に満ちた未来は是か非か

エレメント予告


最近よく聞く言葉に『AI(人工知能)』があります。かなり以前から、かのSF作家がこぞって描いた劇画の中の『ロボット』がその代表例ではないかと思いますが、まさに今それが現実になろうという時代に差し掛かっています。インターネットの普及からあらゆる国の文化や歴史、社会情勢など多岐にわたる分野を網羅した情報が高性能化したコンピュータ技術とソフトウェアの活用でそれらは膨大な計算式の中リアルタイムかつ瞬時に解析されて、所謂『ビッグデータ化』に及んでいます。

その蓄積される知識そのものが更に事案を解決するシステムに組み込まれる事で、多くの局面に於いて極めて誤差の少ない計算の末そこで出た答えがほどなく多くの生活空間に生かされていると言えます。一般にオートマチックとかオートメーションなど普通に会話に出てくる事柄から、それは勿論人間の操作をできる限り簡略化させた第一次産業革命から数えて数百年余り、効率優先主義的文明の発展に寄与してきました。

第二次がその自動化の最たる時代であり大量生産と大量消費真っ只中で景気はすこぶる良好に推移していた訳ですが、その後90年代中期にあのコンピュータの普及とインターネット網の出現は更なる自動化を促進しました。それでも当時驚くほど巨大なデータでさえそれを大量連続的に世界中あらゆる地域に時短で転送できる今を想像できたでしょうか。人類の比類なき向上心には感服させられてもはや久しいほどその変化のスピードの著しさは驚異的とも言えます。

冒頭の『AI(人工知能)』の進化ですが、将棋や囲碁の世界では数百手以上の先を読みまたその確率を詳細に分析できるハイパーマシン自体が途中で故障しない限り既に人間にほぼ勝ち目はない状況になり得ました。やや話は飛びますがそういう意味からさて『自動運転』についてはどうでしょう。

今まで長きにわたって化石燃料を燃やして起動する内燃機関を巧みに調整して乗り心地や燃費等々を随時向上させてきた自動車産業界に直近で突如巻き起こった新エネルギーへの切り替え騒ぎです。電気を併用するハイブリットに始まり環境問題の高まりから各種燃料電池車の開発に割り込む形で唐突に事業化が進みだしたEV(電気のみで走行する)車分野という具合で、高々ここ数年の話です。

そこへ来てアメリカの自動車製造会社『テスラ』がスポーティかつ低価格帯の電気自動車開発に成功し販売も好調の中、やや遅れをとった日本勢も巻き返しに躍起ですが、そこへテスラはまさかの『自動運転システム』を導入、公道を事前のプログラムに沿って人を必要な目的地まで運べるところまで来たというのは疑いのない信実です。それこそこの自動化技術はどこまで発展していくのかワクワクします。が、

実はこの進化には相当に危険な未来が待ち受けているとも言えます。世の中に近い将来満遍なくそんな自動化が当たり前に蔓延れば人間が働くべき場所はどうなってしまうのでしょうか。日本国内で今頻繁に話題に上る『少子高齢化』『2025・2036年問題』に伴う労働人口低下を思えば確かに数百万人規模が必要とされる当面の外国人労働者受け入れも仕方ない訳ですが、各業界で画期的な自動化生産やロボットによる輸送、販売サービスが可能になった頃国際社会にそれらすべての人間労働力は必要なくなります。

未だ不景気風に対抗すべく各企業の大部分が常にコスト削減に苦慮している昨今に於いて事業維持には欠かせないそこは必然な訳です。まず先に手をつけるのは人件費でしょうしローコストの機械利用で済むのならそちらに躊躇なくシステムチェンジしていきます。そしてその時点でどうしても機械のできない劣悪な労働環境下で、兎に角経営コストに見合った極めて低い賃金で期間労働させられるという酷な一般国民の将来の姿(運命)が見え隠れします。

私の若かりし昭和という時代は中高卒でもそれなりに余裕ある賃金は貰えていましたし直接売り込んでいきなり最初から正社員になる事もできました。各種保険完備と諸々経費は会社持ちで年に数回の慰安旅行に忘新年会は当たり前。普通にそこらの小さな町工場勤務でさえ当時で若くして月給が30万円超だった人も少なかったと記憶します。今だったら概ね45万円くらいにはなるかと思います。

今後間違いなく訪れる未来型の自動化は便利とは相反する『本来あるべき人々の豊かさ』を蔑ろにし差別も相まって、ほんの一握りの勝ち組たちが横暴にもそれを不可逆的ゼロに押し戻してしまいかねない末恐ろしい悲劇的社会構造を引き起こす第4次産業革命となり得るかも知れません。

ただしかし一つ抜け出せる方策があるとすれば、これでしょうか。
「ある程度の費用を掛けてでも今後必要とされるであろうスキルを学び成長基調に乗る副業を通して来たる実践や雇用に向けた力をつけておく、できれば一つでも多く」です。



今回の上掲画像を改めてご覧ください。『ELEMENTS・EX PROJECT』という文字が記されています。さてこれは一体何を表しているのでしょうか。詳細は次回このブログでお話ししようと思っています。お楽しみに。



degiga


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久々に撮影機材の話

ソニーα9
ソニー α9:ボディのみ税別50万円前後

豊洲汚染から始まって森友と続き防衛問題やら最近では加計問題も相まって何かとバタバタする日本国内ですが、もちろん景気に沸いている訳もなくコンビニの値下げと鳴り止まぬブラック企業への悲鳴等々市場は格差を更に助長し得るますますの疲弊感に苛まれています。

私の今の仕事は100%ストックフォトな訳ですが、当然ながらそんな世の風潮をもろに浴びている一人でもあります。売値は日増しに下がっていき思うような収益が得られない現状に於いて、構想は抱えつつも次なる一手に必須な新型機材へのリニューアルなど夢のまた夢であり、まさに国会の牛歩戦術をも彷彿させる状態という感じで一向に前に進めない訳です。

富士フイルムGFX 50S
富士フイルム GFX 50S:ボディのみの実勢価格は税込80万円前後

むしろアマチュアさんの方が生業で蓄えた余禄から思いの外高級機材を手にしゴージャスな写真ライフに勤しんでいるかと思うと流石に心もとなく、「俺プロだよな」と改めて自身の立ち位置を疑いたくなる今日この頃です。

今回ご紹介する最新の高級撮影機材画像について皆さんの多くが思わず期待に胸弾ませそうなスペックや実写体験、事例等をお見せする事は上述の現状から一切出来ませんが、兎に角ムシャクシャする中で思い立ったので書きました。

まずメーカーさんに聞きたいのは、このところとかく高額機材の発売が各メーカーともに連続しているなという印象です。と言いますか、デジイチ並の性能と謳っては見た目5、6万円程度で売り出せそうなミラーレスカメラが10万円を遥かに超えてモノによっては20万円も当たり前になっています。

OLYMPUS PEN-F
オリンパス PEN-F:税込15万1,000円前後(ボディ単体)、税込20万4,000円前後(12mm F2.0レンズキット)

確かにその中の最上級機という位置付けなので、ソニーのサイバーショットも以前から10万超えは有りましたし不思議に思う方がおかしいかも知れません。ただ今のご時世に逆行しているように見えるのは私だけでしょうか。先日もソニーさんの新型デジイチα9が発表されましたが重厚感にやや欠けるコンパクトサイズにも関わらずそのお値段はボディ単体でなんと50万円と、目を疑いたくなる超高額設定です。

ほぼ同時発売の新レンズ群ラインナップを見るにつけおよそ一般人には手が届きそうもない超高額製品が大部分を占めます。惜しげも無く開発資金を投入したその結果がこの有様では如何なものかと思わざるを得ませんが、実のところこの金額設定でどれだけの需要が見込まれるのでしょうか。

どのメーカーさんも他社を圧倒したいという思惑からの『渾身の一台』に社運(ブランド力)を賭けている部分もあるのかとは思いますが、そこに潤沢な需要(マーケット)がなければ一体誰がそんな高いモノを何回購入するというのでしょうか。理解に苦しむところです。

キヤノンEOS M6
キヤノン EOS M6:ボディ単体が税別9万円前後、15-45キットが税別10万5,000円前後、18-150キットが税別14万円前後、ダブルズームキットが税別13万5,000円前後

裏を返せば謂わば苦しい台所事情の表れであり、「こうでもしなけりゃ保たないし家潰れちゃう」的な事のようにも捉えられますが実情はさて如何なんでしょうか。横浜で毎年恒例で行われる某カメラ機材ショーに異変がありました。期間中の来場者の数にはそれほど極端な減少傾向は見られないまでも、まずは来場者の顔ぶれです。多くがご年配者で溢れそこそこ若い方はイベントの関係者という雰囲気が配信される画像と動画から明らかにそう伺えました。

メーカーさんの各ブースにもそれほど活気がなく既存機の展示が目立ち、つまり注目機材の発表がどのメーカーとも極めて少なかった事が若者離れに拍車を掛けたのでしょうか。そしてそこに来て高額機材ばかりで軒を閉めれば直されです。ライカやジッツォなど予め贅沢品と思えるモノはそれなりに有って然るべきと思いますが、今年ほど新鮮さに欠ける感は否めません。

※あくまで私感ですので悪しからず。

少し逸れますが、先日の東京モーターショーでも外国車勢の出店取り止めが相次いだらしく貧相なそんな状況を鑑みれば、外見からも「奇をてらわず相変わらず惰性でやっているな」とこの世に及んでどの業界も同様にそう取れそうです。この大きな主因の根源には間違いなく『社会格差』底辺層人口の増大が関係していると言えます。

SIGMA:12-24mm F4 DG HSM | Art
シグマ 12-24mm F4 DG HSM | Art:税別22万円

気づいてはいてもどうする事も出来ず、「買える人にいい製品を高く売る」を合言葉に、より一層の上質さを誇らしさにここまで来たのでしょうからもはや市場の相当な限界はすぐそこまで来ているように感じました。お金に余裕がなければ買いたくとも買えないですし、いくらお金持ちでもムキもなく次から次へと購入し続けるには無理が出てきます。そもそも飽きちゃいます。

取り敢えずはそんな『格差社会』を何としても早急に是正しなくてはなりませんがさてどうしましょうか。私のジャンル(撮影機材・職種)で言わせて貰えば、マイクロストック(画像素材)のような抱き合わせ(サブスクリプション的)な超低額路線販売か、自動車ディーラーで最近多く見かける使用期間限定の残クレ、他格安のモニター(定期的な情報提供型)販売等が挙げられます。


ニコン:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
ニコン AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR:税別28万7,500円

高額品と廉価品(サービス)とのあり方を大幅に見直して購入ターゲットを分離するぐらいの施策はあっていいのかも知れません。まあかなり無理のある提案ですが、廉価品についてはつまりは新古品の連売みたいなものになるでしょうか。

何らかの方策を以って既存を打ち破る如く破天荒な脱皮でもしない限りほんと今後各業界、メーカーさんは相当苦労しそうです。


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