小惑星接近!

既に皆さんの中には小惑星が地球に向かって大接近するというニュースをご存知の方も多いかと思いますが、直径およそ470mにも及ぶ巨大な小惑星(彗星)であることからもしも地球に直撃の恐れが生ずればえらい騒ぎに発展しかねないと言われています。

小惑星がそのままの形で落下した場合は仮に陸地から遠く離れた水深の深い海上であっても相当な大津波が警戒されますし、ニューヨークや東京のような大都市の中心部であれば広島長崎に投下された原爆を遥かに超えた威力で想像を絶する破滅的な被害をもたらす事は確実です。

その小惑星の名前は2015TB145だそうです。今まさに時速12万6000キロという稀にみる高速で移動中であるが故に追突された時のインパクトは我々人類がかつて一度も経験した事の無いまさに最初で最後、滅亡の恐れさえ想定されます。

アメリカ連邦宇宙局(NASA)からは、取りあえず地球からおおよそ50万キロほどの位置を保ったまま何事も無く通過すると発表されています。が、本当にそれを信じていいのでしょうか?実は地球よりも月に最も近いところでおおよそ29万キロを通過するそうで、果たして月と地球が合わさった強力とも言える重力圏に影響される可能性は無いのでしょうか。

私の完璧な素人なりですが重力によって引き起こされるであろう幾つかのシミュレーションを組み立ててみました。

小惑星衝突シミュレート図

まずひとつ目は、月への衝突で従来の旋回する互いの軌道にズレが生じ保たれてきた慣性作用のバランスが崩れ月が徐々に地球に接近し後に衝突してしまうというシナリオです。

二つ目はスイングバイです。これまで探査衛星が各国から盛んに打ち上げられそれぞれ遥か遠方の惑星や彗星に向けて航行させるために、スイングバイという工夫が取り入れられています。すなわち地球や月の重力を利用して軌道上を一旦旋回させてその勢いを反動に替えて思いのほか遠くへと解き放つ技術です。綿密な解析から得られたタイミングでそれは行われてきました。

つまり問題の小惑星『2015TB145』がこのスイングバイのような物理的現象を利用したとしたら、そしてその向きが運悪く地球を指したならば....。宇宙的な規模で言うなら29万キロというのは相当な近距離な訳ですからあり得なくは無い理屈ではないでしょうか。更にスピンオフが掛かった小惑星の速度は更にアップしてしまう事に成ります。

そして三つ目は、結局は地球の引力にそのまま素直に吸い寄せられてしまって衝突するというシナリオです。小惑星は巨大とはいえ高々サッカー場ひとつ分なので、地球の重力圏に入ればいとも簡単に地上に引き寄せられてしまいます。大気圏への侵入で幾分かは表面がはがれて若干の分裂はするものの、巨大な塊なだけにまず粉々になる事は考えにくくほぼその状態を保ったまま突入し通過して来ると考えられます。

その場合まず各国が行う警戒態勢としては、それぞれの国民への速やかでリアルタイムな情報開示が求められます。本日が10月25日ですから衝突の可能性まではまだ一週間ほど猶予が残されています。最接近とされる予定は日本時間で11月1日午前0時14分だそうですが、逆算して避難勧告をいつ発令しその後の状況で、もしも日本直撃(近海落下)の場合は退避命令をタイミングとしてどのように伝えていくのか、政府はタイムラインをしっかりシミュレートしておく必要があります。

衝突直前では内外共に何処も大混乱に陥りかねず助かる人でさえ犠牲になる恐れがあります。まずは国民一人一人が冷静になって行動出来る理想的な工程表を作っておくべきかも知れませんが同時に都合の悪い案件も山積します。高齢者、重度の入院患者、車の大渋滞、鉄道や空路、船舶等の運航の是非、津波が想定される沿岸部、土砂崩れの起き易い山間部(遠隔地)、での孤立などなど書き出したら切りがありません。

運不運は神のみぞ知るという事でしょうが、とにかく小惑星がすんなり通過してくれる事を祈るのみです。映画:アルマゲドンで出撃したような即座に打ち上げ可能なスペースシャトルはもうありません。

訂正:惑星軌道の重力を利用してより遠くへと探査機を放つ航法を「スピンオフ」と書きましたが、正しくは「スイングバイ」でした。遅ればせながら訂正させて頂きます。

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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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