広告素材のバロメーター!デジ画の日々 ストックフォトと佐野研問題

ストックフォトと佐野研問題

多くのパクリ疑惑の渦中にあるアートディレクターの佐野研二郎氏へのバッシングも9月に入ってやや下火になった感はりますが、そんな矢先今度は彼の母校である多摩美術大学のポスター制作で再びあのパクリ疑惑が浮上しました。本人は素材の無許可での使用を一切否定し、すべて自前で制作したと言っているようですが、眼鏡と犬の影絵を検証する限り寸分の狂い無く同じものであることは素人見解も含め誰の目にも明らかです。

この事から彼が過去にパクリ・模倣・無許可流用をどれだけ繰り返していたかが更に疑われる結果となりました。今や彼の立場は相当なボッチ状態であり、すべてを認め大々的な謝罪をしたとしてもむしろその傷口が塞がる事は当分の間は期待出来ないであろうと推測します。

確かに彼の立場からすれば多少のパクリ(彼の言うところのインスピレーションの源)はその道で仕事をしている面々であれば少なからず身に覚えもあるでしょうが、他者が作り上げた製品(商品)をわずかに修正する形で盗用し提出する彼の勇気はどこから来るのか不思議でなりません。忙しかったからちょっとアイデア拝借では困る訳で、ましてや日本を代表する一流デザイナーとして恥ずべき行為そのものです。

本人は未だ多くの殆どでパクリ盗用を認めていませんが、残念ながら他人は騙せても自分自身は騙せませんから、心の葛藤は相当なもので、それが一生続くかと思うとむしろ可哀想なくらいです。もしも本当に「やっていません」と言い切れているならば、若干の精神障害があるかも知れません。まずは医者で診てもらう事をお勧めします。

前置きが長くなりましたが、実はストックフォトの世界でもこのパクリが結構横行しています。とは言っても全く同じものを制作(撮影)している訳では無く、そもそも同じものを作ろうとしても出来ないのです。撮影についても然り、同じ場所同じ時刻にたまたま同業者が同じ被写体にレンズを向けていたとしても写ってくるものは全くと言っていいほど違ってきます。

撮り手作り手にはそれぞれに強い個性が存在していて、レンズ構成や露出、今ならグラフィックソフトのフォトショップやライトルーム編集で如何様にも結果がその時々(テーマに即した表現手法)で左右されるからです。仮に他者の完成作品を知っていたとしてもその制作過程まで分析してほぼ同じに再現することは至難の技であり、そんな事にエネルギーを費やす暇があるなら自身のやり方(手法)にこだわる事が如何に効率的か誰もが云わずと理解している筈です。

私などもそうですが、ジャンル外も含め概ね他者の作品は気になりますし絶えず暇さえあればチェックしている方ですが、それはあくまでその人の狙い目を伺っているに過ぎません。代理店の思惑、この素材は売れるか、バリエーションの内容、ユーザーの傾向、なら自分は何を作るべきか、何が喜ばれるのか、今ある機材でどこまで可能か、等々を探るためのあくまで目安だと思います。

佐野氏の制作手法の多くの問題点は、言わば既に世の中に出た完成作品(販売済みの商品)を独自のセンス?で変形彩色しあたかも自分のオリジナルであるかのように作り変える、これもまたある意味その筋の天才かも知れませんが、平面デザインはペジェ曲線やフォントなどベクター編集が故に比較的その辺が楽に扱えるのでやり易かった事がここまで事態を悪化させてしまう元凶だったのでしょう。

イマジネーションは他者から頂いたとしても、カタチ自体は完全なオリジナルでいきたいものです。まさにそういう意味でのプライドが今の私の生活を結果として支えていると言えます。

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プロフィール

デジ画職人のいっつぁん

Author:デジ画職人のいっつぁん
フリーの3DCGイラストレーター兼プロ写真家です。今のところ殆ど無名ですが、家族共々どうにか食っていけてます。仕事は主にストックフォトで2009年より動画素材も手掛けてまさに三足のワラジと言ったところです。

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