いよいよ第3回ともなり一層盛り上がりが期待される今回のテーマですが、過去2回についてまず反省。肝心のストックフォトに関する記述が殆ど無かったからです。今回は画像(動画)素材のこれからをメインで考えていきたいと思います。
私の場合を例にとると、これまで景気がいい時もあればリーマンショックや東日本大震災の勃発で売り上げが乱高下する日々が続く事もありました。写真素材やCG・同動画の制作はそんな不測の事態に如何に順応させていくかが実に重要であったかは現在この商売が続けられている紛れもない事実である事は言うまでもありません。いや、今日はそこんところをもっと詳しくお話しするべきでしょうか。
まず生き残りに必要な要素として「個性的」であるべきです。
写真撮影でもそうですが誰もが作るような絵図らではストックされている画像の総数が既に大量なので自身の画像がユーザーの目に止まる確率は限りなく微々です。そもそも預かる段階で代理店担当者に同様画像では弾かれる率も上がります。仮に100点を送っても預かり1割以下なんて事は日常茶飯事で、私もこれまでに何度となく味わいました。自分なりに苦労して作った画像なので屈辱感やら悔しさは尋常ではありません。その気持ち分かります?
個性的な画像は無数に並ぶサムネイル表示ページでもしっかり目立ってきますし、「もっと他にないかな」などインパクトも同時に求めているユーザーもきっと居るはずなので個性的故にピックアップされる可能性はきっとあると思います。
次は「使い易さ」です。
何でもかんでも画面いっぱいに詰め込んでデザイナーから見て編集が困難でだろう画像素材を結構見かけます。モデル写真なら顔が大きすぎるとか背景がうるさい、その表情やポーズって一体何?、今更携帯端末をもって会話なんてもういいでしょう。そういう基本的な適応性が欠けている画像を預け入れして「どうも売れないんだよね」と嘆く人は少なくない筈です。
作り手は常に画像を使う側で構図を考え如何にその先回りが出来るかが重要です。文字や商品(製品)を入れるスペースもそうですが、これが女性向きなのかそれとも男性ターゲットで使われるのかも予測する必要があります。また、撮影のし易さからかつい横位置一辺倒になりがちです。ポスターや雑誌片面利用など以外に縦位置が強い事も理解するべきでしょう。
最後になりますが、「時代のムーブメントに適応させる」です。
それは出来たばかりのスカイツリーの写真を写すとか改修仕立ての東京駅、言わば流行りものを捉えればいいという事ではありません。単に目の前の被写体を写しただけで他の人と同じものしか写らないのは勿論、その世間の気風もあっという間に過ぎ去ってしまいひどい時は数ヶ月で全く売れなくなる事もあります。
ズバリ「時代のキーワードを見つける」事なんですね。例をいくつか挙げると以下の通りですので是非参考にしてください。
「代替えエナルギー」「通信ネットワーク」「テクノロジー」「コミュニケーション」「暮らしとインフラ」などですが何となくイメージできましたか?もっと単純に考えればこんなのもあります。
「背景色」「高速」「ほのぼの」「爽やか」「清々しい」「瑞々しい」「静寂と動」などです。
無限に新たな絵図らをイメージしてそれを形にしていくには上記は絶対です。これまでのご自身を振り返って今預け入れされている、もしくはこれからストックフォトを志したい方はまず謙虚に自らの作風や癖を今一度客観視してみましょう。
今日のはこれまでのブログ中で最強ですよ。まさにカンニングノートと言っていいでしょう。為になったなと感じた人はためらう事なく拍手ボタンとブログランキングボタンをプッシュしてください。
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