2008年3月にストックフォト分野で独立してかれこれ6年が経ちました。しかしながら現実はそれほど華やかな運命にあらず、独り立ちの年の9月にリーマンショックが起こり世界規模で景気が急落する中で11年3月には東日本大震災に見舞われました。同時に福島第一原発の放射能汚染によって復興に相当の遅れが生じる事に。
デフレという形で日本経済は更なる停滞を余儀なくされました。勿論当ストックフォトビジネスもそんな負の連鎖に引きずられていきます。私の場合、独立からこれまで画像データ預け入れ点数が数万点のストック数を誇るであろうベテラン組と比べ極めて少数であることから、ゆとりを感じられるような売り上げにはほど遠くデフレの影響をもろに被る羽目になりました。
去る12年暮れの総選挙に於いて民主が破れて新たに自民安倍政権が発足すると、景気はにわかに上昇基調へと復活を遂げつつある中で私の売り上げも徐々に正常値?に戻り始めています。ただまだまだ予断は許されません。今年4月からの消費増税8%が来年は10%になるやも知れない訳で、市場の動向次第では私のすがる細いクモの糸など簡単に切れてしまう事でしょう。
前置きが長くなりましたが、「私って何者?」なのでしょうかというのが今回のテーマです。独立から6年経って現在もストックフォト稼業専門で私を含めて家族3人と犬1匹を養える形で一応どうにかやれている私ですが、端から見れば一端のプロなんでしょうが、実際何屋さんなのかという肩書きが今でも良く分からないでいます。
例えば「写真家」「アーチスト」「CGクリエーター」「映像作家」等々それなりのカテゴリーがありますがどのカテゴリーにも属せていない感じがするのです。この肩書きの方達はそれなりに著名であり履歴経歴も凄いです。
大きい請け負い仕事なんかを何年もこなしてきている凄腕と感覚の持ち主である事はネットで調べれば一目瞭然。当然ながら「写真家」を肩書きとする方はその分野をほぼ100%仕事としてやっておられる訳で、私のように浅く広くみたいな人は少ないと思われます。
それもストックフォトといえばプロに混じってアマチュアも参入出来るお気楽ビジネスとあって、いわゆる一線で活躍中の一流作家の方から観ればアマチュアに毛が生えた程度と思われても仕方ない存在です。何々協会会員なんておこがましい限りですし、そもそも特定のジャンルすら不明です。
このブログ内で請け負い仕事を数回ほど呼びかけた事がありましたが結局一度もお声かけして頂く事はなく、立場の違いをまさに痛感させられました。「もしかしたら依頼する側の方がこのブログを見ていないかった」などと自身を慰めるしかありません。
請負の仕事はさておきまして、もしも格好いい肩書きを並べるべき立場に無いとすれば私は何者なのか改めて考えてみたいと思います。
無理矢理肩書きを付けるとすれば「ストックフォト作家」「広告素材作家」「広告素材企画制作業」辺りが正当派なのでしょうが、果たしてこのストックフォト如きのレベルで「作家」と語っていいのか疑問の残る所です。
仮に「職人」という言い方をするならば、会社の下で精を出す腕利きさんと聞こえますので今の私にピッタリかも知れませんね。
あ〜ッ思い出しました。このブログの管理者名は「デジ画職人」でした。当面はこれでいいか。
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