安月給と嘆かないで＞誠に恐縮ながら今私が生業としますストックフォト稼業で下世話な話これが今の暮らしを何とか支えている源であり、ただここに来ていよいよ社会情勢がまさに一変しようとする状況は皆さんもそんな迫り来る怪しい何者かの影をひしひしと感じ取っておられると思います。
勿論
ストックフォト業界もあの
アマナイメージズさんの身売りを境に最早マイクロストック同様の低販売価格設定が当たり前に置き換わったといいますか、同業他社さんについてもそれこそ商売上がったりの落ちぶれ産業と化しているのは確かでしょう。過去僅か１０年足らずでここまで実入りが減少するとは予想だにせず驚きを以って受け止めておりますし、周りを見渡すに世間では時給１０００円超えたのどうのと景気の動向に目の色を変えて注視しているようですが反面私の立場からすれば当事者のサラリーマンやらパートの皆さんはそれでもそこそこ安定が維持されまだ幸せの口と指を咥えつつ遠目で羨ましく眺めています。
窓際族と揶揄された時代もあったかと思いますが似たものでまだその会社に居させてもらってはあと僅か定年のその日までグッと堪えて踏ん張ればある程度のまともな退職金も出ますし、定年後は一兵卒に逆戻りで大幅な減給であっても年金支給年となる６５歳までは最低でも再雇用が可能かと思われます。厚生年金加入で丸々４０年勤務なら年金税込３０万弱／隔月支給は硬いところでしょう。
結局は鳴かず飛ばずの半生＞
そもそも途中から別の道で大勢したいという欲求から
フリーランス家業を選んだ私が全責任を負うもので今更後悔の念に暮れていても始まりません。何せ今年８月で晴れて？６４歳になった訳ですし一端の高齢者扱いは他の方々とそう変わるものではありません。老人第二の人生だと威勢よく何かの奇抜な活動に積極的に参加し日々勤しもうとてしも年寄りは邪魔者扱いであってその大いなる活躍の場はほぼ与えてもらえないでしょう。何せ前も後ろも詰まっていますから。
この歳で言うのも何ですが、これまで長年の間コツコツとその足跡を刻みつつ数多くの作品を
ストックフォトビジュアル素材として残してきた訳でその甲斐あってか貧しいながら今もどうにか生計を立てていられます。しかし一つ心残りなのが言わば『作家』としての
名声が全く鳴かず飛ばずで地に落ちている現状でしょうか。
名声とはかなり生意気な言い分でお前ごときがそれを言うかと叱られそうで気が引けるのは事実です。
上り詰めて超一流として君臨するのは悪くないですがそこそこ仕事関係でお付き合いが継続されている辺りの素朴な存在で居られるくらいにはなっていたかったですね。今の繋がりといえば良いとこ
ストックフォトの窓口で不意に担当者から電話があったりメールを返したり程度で辛うじて作家気分を味わっているのみ。私みたいに作品がある程度コリ固まってくるとアドバイスも無くなりますから都度「厳しいですね」と互いに愚痴をこぼすのみで進展はしません。
能力に勝る礎が全て＞
問題は作品が高値で売買されないことが大きいのですが、超有名な写真家さんやら絵描きさんならばそこに上手いこと乗っかろうと販売を請け負う画廊から頻繁に声がかかるほか直販が可能な作品展の依頼や大学講師、講演依頼、写真家なら実際に著名人の撮影仕事なり分野によってジャンル様々に日毎忙しくひっきりなしで雑誌等マスコミも注目しては取材の申し入れも起こります。1人でどれだけ稼ぐんだよと言いたいところです。
そういった境遇の
有名作家さんであれば上述の作品展もそうですがちょっとした写真集（絵画集）の豪華版がサイン入りで飛ぶように売れると思いますしオリジナルの
額装であれば数十万から数百万で売れるに違いありません。現にそこまでの投資に拘るコレクターに美術館はかなり存在しています。
兎に角は過去のその人の成り立ちと長きに渡る価値ある方々との関係性から生まれるものだろうと思っていて無名の頃その時代一体どんな将来を思い描きその道を見据えていたか、そのための行動力がどこに向いていたかでしょう。格差とは所詮その段階で勝負はついています。まず最初に作品を見て「どこで学びましたか』と聞かれる筈です。どこそこ大学の●●科でデザイン学を少し、卒業後はとある大手出版社でカメラマンとして●●雑誌の編集に関わりました。
その後会社を辞めてフリーとして辺境の地２０カ国を巡っては様々撮影してきました。これがその集大成です。のちスポンサーがつき新作に取り組む、そして
有名作家を冠した●●賞を幾度も獲得しつつ
名声を高めていく過程の写真家人生が自然とその地位に押し上げてくれるのです。ポッと出たくらいで次の日に有名人にはなれません。改めて最上掲の
額装写真をご覧ください。
優劣の壁＞
こちらは私が先日購入した
ニコンの１型センサーカメラ
Nikon1J5にFマウント（旧１０５／４）マクロレンズを装着して写したカットになりますが、見ては奇抜なアングルといい季節感に満ちイナゴの生き生きした瞬間を見事に捉えたそこそこ良い口の写真ではないかと自負しますが、ここに最もらしくサインを入れて
額装したところで売れますか？です。他にも飾っておきたいと思えるようなシーンは相当数在庫しますが私ごときの無名のそれも
ストックフォトの人？の写真を買いますか？昔ほんの短い期間アマチュアとして何度か賞を取った程度の人の作品を買いますか？
、、DEGIGAサイトに試しに数点並べてみるとか。購入を希望される方は是非一声お声かけください。いや、冗談です。
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