少し前の当ブログ記事中でアクションカメラの購入模索なる一文を記述した事がありますが、その後数ヶ月ほど悩んだ末に最後辿り着いた結論が結局型落ちミラーレス機でした。アクションカメラをハーネスで絶えず身体に括り付けて片や右手にメインの撮影機材を振り回す姿を想像するに、兎角電源を入れたり切ったりしながらの厄介さはよほどまめでなければ途中で投げ出したくもなるでしょう。
その上帰宅後いそいそとその動画編集に追われて
YouTubeにアップするまでに掛かる時間や手間を考えれば、そこに何の意味があるのかと懸念が都度脳裏を掠めては遂にそんな躊躇の壁を越える事は出来ませんでした。しかし現在所有するソニーサイバーショットＲＸ１００Ｍ７にも唯一弱点があるのも承知していて、前回のブログでも概ね書きましたがそれが『
接写』になります。
最大望遠側２００ミリでは最短撮影距離が１メートルと殊更小さい被写体を苦手とし全体の中で典型に添える分には都合がいいとは言えどうしてもそこに対する不満点は未だ解消されていません。たとえいい雰囲気の場面を見つけてもレンズをズームして「この程度のアップでは無理」で諦めざるを得ない苦い経験はこれまで数多くありました。
そんなこんなで結局その一つの結論としての答えが所謂『
接写に適したカメラ選び』になります。という訳で早速ネットを探って様々多種多様ジャンルのカメラを物色すれば多くが今や高嶺の花というべき超高額機材ばかりで現在の私の実入りからしてとてもじゃないですが手が出ないものばかり、２０〜６０万円当たり前で勿論ですが個人的には不必要な機能ばかりが豊富で割に合わないと即却下しました。
そんな中で頭に浮かんだのが『
中古カメラ』の存在でした。半ばジャンク品を摑まされるのがオチであり性能も今と比べて相当見劣りするのだろうとたかを括っておりましたら、なんと！奇跡が起こったのです。それが私がこれまで常用していたまさしく
ニコン製品に存在していたのですから堪りません。その機種は何を隠しましょう『
Nikon1 J5』でした。
Nikon１シリーズは
ニコンが開発した
１型センサーを搭載する小型
ミラーレスの頭文字で２０１７年までは３タイプ分けされＳ、Ｖ、この過去最上位に当たるＪになります。Ｊ５はその最終機であり他種と比べてダントツにその機能は驚くべき高スペックと言えます。その後時代の変革によって他社のＡＰＳ-Ｃフォーマット移行に伴いすべからず
ニコンも追従し当
Nikon1の開発は終わりを告げました。
前置きが長くなりましたが、そんな
Nikon1J5が私の
接写に求める最良のスペックである事に気付かされいよいよ本格的な探索に入ります。と、すぐさまその姿を表したのがいつもの通販サイトAmazonで価格を確認すると最安値ボディのみ￥１７,０００円とは驚愕でした。流石に恐怖を感じて他のページを当たると今度はレンズキットと称するセット品が出てきたではありませんか。
その中から標準ズームレンズキット（１０-３０ミリVRレンズ付き=後期）を選択、価格はこれまた破格の￥３４,９６０（税・送料込み）でAmazon倉庫発送とあります。万が一の補償も担保される事からダメ元で即決注文を入れました。
加えて
ニコンＦマウント変換アダプターも同時に入手しつまりこれこそが本来の目的に必須で重要な『
接写の要』なのは言うまでもありません。商品の到着も最速翌日のお昼でありほんと珍しい事もあるものです。中から機材を取り出しては舐め回してある程度の使い勝手など各種知識が身につくまでそう時間は掛からなかったと思います。流石に元が写真店１６年勤務したカメラ小僧。
◉左：キオクシア製SDXCメモリーカード６４GB UHS-1（class１０）Amazonで￥６４６
◉右：カメラ本体レンズキット他バッテリーチャージャーなど付属品一式（化粧箱なし）
１型センサーと聞けばフルサイズ機と比較して素子面積はかなり小さくなりアダプターを介して仮にフルサイズ用レンズを装着すれば
ニコン1専用レンズで示される焦点距離の２.７倍となる事から１００ミリレンズなら２７０ミリのかなりの望遠域に達する計算です。
接写で主に狙う相手が概ね昆虫または小さな花のアップとすれば望遠で離れて程々距離をとりながらも大きく捉えられる訳で背景のボケ感（ボケ味）パースの圧縮効果、光の加減次第で結構な作品的描写が可能かと思います。
ここでそんな旧製品（既に生産終了）である
Nikon1J5について簡単にスペックをご紹介すると、まず
１型センサー独自ＣＸフォーマット採用で交換レンズ群はマクロ専用レンズを除く広角から望遠など単焦点ズーム系ともに新旧合わせて６種類ほどをライナップしています。きっと現在も各所
中古品として出回っているので必要に応じて購入は可能と思われます。
撮像素子はＣＭＯＳ方式の有効画素数２０８１万画素で直近のソニーサイバーショットＲＸ１００Ｍ７の同２０１０万画素を上回っている仕様、色域はAdobeRGB、１２ビットRAW記録、ボディも上述ＲＸ１００Ｍ７とおよそ同サイズ更に本体のみでは４１グラムNikon1の方が軽量でした。
※ソニーはレンズが内蔵されている分量（かさ）が増します。
動画記録は１０８０／６０p、４Ｋ／１５pも可能、静止画横最大５４７２ピクセル（３：２）で縦ヨコ比率が色々選べます。何といってもレンズ交換式が有難いです。私もこういった
ミラーレスカメラは初めてで当機の登場によって過去のレンズ資産（もはや遺産）を尚復活させられて存分に楽しめるとウキウキしています。どうですか？今から８年前のカメラとは思えないほどの高機能満載でこれは現実なのか？と未だ自分の目を疑うほどです。
◉実際に試写に使った組み合わせ：Micro-NIKKOR 105／4 完全マニュアルオールドレンズ
◉中間にマウントアダプター（Fikoz NIK-NIK1）装着
そこはすかさずこんな時お約束の最新ビデオを作っては先ほど
YouTubeにアップしたところです。画質は今回少し豪華にしつらえて１０８０／６０pとしたので結構しっとり滑らかに描写されている筈です。まずは箱の開封から始まって各種機能説明、実際にマクロレンズを装着してのシミュレーションののち実際に翌早朝に屋外に出て実写を試みました。動画の最後にその時捉えた昆虫の画像をギャラリー風に計１１点ご紹介しています。
※画像下に撮影データを併記。
愉快な掘り出し物って探せば意外に出てくるものです。これでアクションカメラは当分お預け？いや購入しないかな？今回はそんなところで終わります。記事中にあります
YouTube動画を是非一度拡大画面フル画質でご覧ください。参考になれば幸いです。
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