キャノンvsソニー＞
今は既に下に出して（売って）手元にはないのですが昨年の年初まで外歩き所謂スナップ撮影用として活躍してくれたキャノンの最上位高性能コンパクトデジカメPowerShot G5mark2は当時実に頼もしい撮影機材でした。ただ撮影時に様々嫌気する部分もあって、その対抗馬というのでしょうか当時既に登場していたのがSONYが誇る最高峰コンパクトデジカメであるDSC-RX100M7がそれです。
1/125sec f4.5（開放値）72㎜（同200㎜）ISO100 中央部重点測光
１型センサー 有効画素数2010万 AdobeRGB、RAW撮影
当カメラに装備されるズームレンズが何と２４−２００ミリというテレ側が超小型サイズのボティ仕様にこれだけ望遠に振った機種は他になく同ソニーの
Cyber-shotシリーズでも初めての高倍率ズームレンズを内蔵したものになります。その後前機を売った額にプラスする形でこちらの機種を購入して現在もそれなりに重宝しつつしつこく利用している状況です。
確かにこの２００ミリの望遠は有り難く被写体まで多少距離があっても思う構図までズームアップしてくれると同時に望遠ならではの圧縮効果また近接撮影では絞り開放で得られるボケ味も見事と言えます。と、ここまでは最強と謳いたい訳ですが実は当
RX100M7にも唯一の欠点がありました。何を隠そうそれは
接写です。
◉ヤブミョウガの先端：
接写最大
1/15sec f2.8（開放値）44㎜（同120㎜）ISO125 スポット測光
１型センサー 有効画素数2010万 AdobeRGB、RAW撮影
望遠側に仕様をシフトした事で光学構造上、これはどのカメラ（レンズ）もそうですが接近撮影の倍率が低くなります。つまり最短距離に自ずと制限がかかるという訳でせっかくの望遠も威力半減と断言せざるを得ません。購入時にスペックを見るにつけ「この程度なら問題ないだろう」が全く迂闊でした。
※
SONY（
RX100M7）のスペック表の倍率項目には単に最大0.59倍と明記されているだけでしたので実際に試写してみたところおおよそ焦点距離４０ミリ辺りがその最大倍率になるようです。
実際に２００ミリ最大テレ側で接近すると最短撮影距離が１メートル以上、更に接近するにはズームを５０ミリ（同フルサイズカメラ換算）以上の広角気味にセットし直さなければピントが合わずパースやボケ感背景の写り込みにも影響を及ぼし兼ねずそもそも昆虫は寄ればすぐに逃げてしまいます。ですので昆虫との間や花のアップ撮影には都度ズーム調整を加味するなど今も結構苦労しています。
そこで今回のブログではそのカメラ両者を
比較して現場（被写体）向き不向きを改めて検証したいと思います。まず最上掲のタイトル画像ですがこちらはソニーサイバーショット
RX100M7（以降=ソニー）でつい先日撮影したばかりの稲穂とイナゴを組み合わせた幸運なカットになります。画面の情報量としては
ストックフォト利用を考慮するなら上手い事収まった口ですが実にこれが望遠側最大（２００ミリ）にして限界近く（１.２メートルほど）まで接近した画になります。
画面に占めるイナゴの写る大きさがこの程度とはいただけません。近接する稲穂の粒と比べてもそうですがこのイナゴは結構な大振りの奴でした。テレ側でこれを画面いっぱいに表現することはこのソニーのカメラではまず不可能な訳です。そして↓以下の画像をご覧ください。こちらは前機のキャノンパワーショット
G5mark2（以降=キャノン）で撮影したツマグロヒョウモンの雄がコスモスに止まり盛んに蜜を吸っている光景です。奥にボケたヒマワリが季節感を漂わせますね。
◉コスモスの蜜を吸うツマグロヒョウモンの雄：接写８０％
1/1600sec f4.0 44㎜（同120㎜）ISO125 中央部重点測光
１型センサー 有効画素数2010万 AdobeRGB、RAW撮影
これだけを見ても接写能力のその差は歴然でピントぴったりで見事にその生態がつぶさに見て取れます。これでも若干最短まで多少距離を残していたと思うので寄る気であれば更に拡大されていたと思われます。キャノンに組み込まれたズームレンズは８.８-４４ミリ（２４−１２０ミリ=フルサイズ換算）でソニーの９.０-７２ミリ（同２４−２００）と
比較しておよそ８０ミリの開きがありこれがその接写能力の違いという訳です。
遠方を程よく引き寄せ画面の圧縮効果に長けたソニーが良いのかより接写力に注力したキャノンなのかは使う側それぞれその目的如何に関わって来るでしょうから一概に勝敗を決められるものではありませんが、何と言っても両者共にコンパクトながら１型センサーを積んでおり有効画素数も２０１０万こちら共通する写りはデジイチに匹敵するレベルと私自身はそう実感しています。広域色空間であるAdobeRGBとRAW（生）データ記録を可能にする当クラスに於いてダントツ他メーカーの上をいく優れものに間違いないでしょう。
◉夕陽に映えるエノコログサ：接写最大
1/800sec f4.5（開放値）72㎜（同200㎜）ISO100 中央部重点測光
１型センサー 有効画素数2010万 AdobeRGB、RAW撮影
予告＞
と、ここまではそれなりにご理解いただけたものと想像しますが、しかしです。やはり前機（キャノン）同様に接写を必要とする場面はことのほか頻繁に訪れる事からその欲求に終止符は打てません。実は先ほどこれまた懲りもせず、新たな機材を入手すべくお馴染みAmazonに注文を入れたばかりです。それってカメラ？気になりますよね。
この続報は次回ブログにて丸々公開したいと考えます。是非ご期待ください。（投稿日未定）
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