前代未聞の珍事＞
本日は７月最終日の３１日、早速ブログを書いている訳ですが、夜就寝のため部屋に戻るとすぐ寝巻きに着替えて蛍光灯から常夜灯に替え薄暗い中でピアノジャズを暫く流してはスマホ片手に（勿論バックライトの照度も落として）３０分ほど軽くネットサーフィンというパターンが日頃のローテーションなのですが、２日前（２９日）のこの夜半は違いました。
常夜灯の下でベッドに仰向けに横になってさて音楽でも聞くかと姿勢を起こしたその時その常夜灯の灯りをかすめて何かが横切った気配がありました。気のせいかなと更にその付近に目をやれば再び黒い物体が確かに一瞬横切ったような。『う？』『デカい虫？蛾？』それこそ急いですぐ脇のソファーテーブルに置くライト用リモコンで蛍光灯に切り替えるとそれらしきは何処にも見当たりません。
やはり思い違いかと再び部屋を暗く落としてやや時間を置いて、すると今度は横のブラインドカーテンの辺りでカシャカシャットと物騒な物音がするではありませんか、まさかあのＧなのではと暗い状態で下方に目を落とすとブラインドの落ちた先端中央にそこにある筈のない黒い塊がぼんやり一つ。
蛍光灯に切り替えて部屋を明るくすると
驚愕！、１匹の
コウモリがカーペントにへばり付いているではありませんか。最初は自分の目を疑い「嘘であってほしい」と願うも目の前の光景は紛れもない現実であり流石に数秒間は思考停止状態だったと思います。直後に突如飛び立ったと思うと室内を仕切りにぐるぐる旋回する様はまさに圧巻です。こうなったらいざ、そこは覚悟を決めてこの
コウモリを何としても窓の外に追い出さねばと、正直寝るどころではなくなりました。
まず行ったのは部屋入り口ドアと階段の踊り場のサッシを全開にし追い飛ばす作戦です。昼間猛暑だった事で絶対数が減っていたのかその間幸運にも蛾や蚊の
侵入は一切なかったです。ただ、
コウモリにしてみれば殆どの場合基本盲目の生き物なので持ち前の大きな耳で音波の反射を巧みに利用しつつ障害物を避けて飛行する生態であり目の前は常に室内の壁が立ちはだかります。開け広げたドア窓よりもやや高い位置をキープしては一向に飛び去る気配はありませんでした。
その間にも時よりそんな壁や窓に掛かる布カーテンにへばりついて止まっては休息をとっているのかその繰り返しは延々と続きます。なすすべなく呆然と眺めているとある時から壁に止まって完全に動かなくなりました。多少こちらも慣れてきたのでそこを見計らって改めてそんな
コウモリについての対策方法なりネットでググる事に。
◉羽（膜？幕？）の生えた唯一の
哺乳動物（保護対象）
※モモンガやムササビもそうですね。
◉頭部から背中にかけて毛むくじゃら
◉後ろ足指は５本
◉意外に長めな尻尾
画像をチェックするなり
アブラコウモリと判明、日本各地で見られる言わばオーソドックスな種類のようで体調は４〜６センチ程度、時に家の屋根裏を住処にする事から
イエコウモリとも呼ばれるそうです。何といってもあのＧやネズミに似てバイキンを媒介する代表格の一つでダニ類を豊富に持ち込むと書かれています。何より触れると状況によっては死を伴う感染症に見舞われるらしく野生に関しては用心するよう注意喚起されていました。
またその反面
保護動物にも指定されており無闇に殺すことは法律で強く禁じられ即ちコウモリとは希少種に当たります。そうなると害虫同様に叩き落とすも出来ず参りましたが、隣りの半ば物置化している部屋に白いレースカーテンがあった事に気づき早速これを使って被せ獲る策を思いつきました。
うまい事未だコウモリは息をひそめてじっとして壁に張り付いたままです。初っ端何度かカーテンの面を振って近づけ刺激を与えると案の定飛び立ちましたが直ぐに投げ縄の如くにバッと広げるや否やコウモリは呆気なく足元にぽとりと落ちました。そこは相手に逃げるいとまを与えまいと一気に丸くくるんで
確保！そのままの状態で階段踊り場の窓外にカーテンごと放つと緩んだ隙間をぬってものの見事に勢いよく飛び去っていきました。
その後の後始末としてはやはり消毒は欠かせません。近くにあったダニ用殺虫剤と蚊やＧに効果のあるスプレーを併用しコウモリの触れた周辺にこれでもかと噴霧、当然
確保に使ったレースカーテンにも満遍なく振りかけておきました。しかしコウモリは何処からこの室内に入り込んだのかとちょっと見目新しい箇所を探すも思いのほか壁周辺にそんな隙間は見当たりません。
しかし１箇所だけ天井の天板同士を継ぐ桟（さん）？角材の縦側の繋ぎ部分に若干の隙間（２、３センチ程度）があって多分この部分から入り込んだのかも知れません。先ずは屋根瓦の隙間を伝って屋根裏に入り行き場を失って唯一辿り着いたのがこの天井の隙間？確かに可能性は大です。ネットの解説にも当コウモリは比較的小柄で羽をうまく畳むなど柔軟性に富み２センチほどの小穴でもすんなり通り抜けるとありました。
何せ今は亡き親が昭和５０年に建てた築４０年は経つであろう木造家屋、当時は瓦もスレート式であり朽ちて当たり前の古い木造とくれば今だと余計な隙間は至る所に点在している筈で戸袋や雨どい等々過去スズメやムクドリに加えて危険なスズメバチが巣を食った経緯があります。
直近、日没後涼しくなった時間帯になるとほぼ毎夕数匹が隣りの空き地上空を入り乱れるように周回している姿があったので家に入り込んだのはおおよそその内の１匹なんでしょう。取り敢えずは屋根周りの総点検は必要ですね。
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