ついこの間、中国が突如「中国側防空識別圏」を日本や韓国のこれまでの識別圏と重なる場所に設定しました。この事は思わぬ軍事衝突にも繋がる非常に危険な行為として、関連各国は撤回を求め反発を強めている所です。
先日もアメリカ軍が大型の戦略爆撃機B52を敢えて中国側への連絡無しに飛行させた際は中国軍のスクランブルは無く特別大きな問題は起こりませんでしたが、今後不測の事態が頻発する可能性は十分あります。
しかし今何故中国はこのような無謀とも思える行為に出たのか、私の全く理解出来ないところです。先週日本の経団連上層部が中国を訪れて副首相との会談の中で経済発展における中国との連携と協力をより蜜にしていく考えを共有したばかりで、その直後の威嚇(挑発)は寝耳に水であり余りにも安易な行動としか言えません。
そもそも中国というのは国家構造に問題があります。彼らにとっては一党支配に欠かせない必然的システムなのでしょうが、政治局と軍事部門が独立していて全ては指導部である中央政治局常務委員会の決定が総書記の指示発令として軍事と政治と経済を個々に動かす仕組みになっています。
今もしも軍国主義を扇動するような思想の塊が共産党指導部に幅を利かせているとすれば近隣諸国にとって非常に危機的な場面が訪れる事に成ります。
私の予想ですが、中国側は当事国が従来の識別圏からの排出を目的として行う威嚇射撃行為を待っているのだと思います。その瞬間中国軍は我国への「宣戦布告」と見なし堂々と報復攻撃に転じる筈です。更にアメリカ軍が加勢すれば北朝鮮やロシアなどを巻き込んでより大きな戦闘に成り得る確率は大です。
中国軍は既に首輪の外れた猛犬と化しています。政治局側が何かを言うものなら当事者の暗殺も辞さないでしょう。そう成れば国内の経済は大混乱に陥ってFTAやTPP等の自由貿易協定などの国際交流どころではありません。まさに昭和16年に日本がアメリカに起こした戦争さながらの紛争に発展するのは確実です。
中国軍(中国側)は自身の戦力を過信しているのです。「我国の科学力を持ってすれば海洋支配は可能である」と判断したのでしょうが、監視衛星やGPSシステムを活用した先進国側のスーパー兵器の存在をどれだけ知っているのでしょうか。
今回の行為は国連動議も絡め国際社会を完全に敵に回してしまっているので、連合軍の攻撃が一気に炸裂してきっと僅かな時間で掌握されてしまう事でしょう。中国は少なくとも六カ国協議の議長国なのです。戦争を仕掛けて何の利点があるというのか、もっと冷静になって欲しいものです。
別にアメリカが中国に対して明らかな占領を企てている訳でもなく、必至に尖閣諸島を奪取したからといって本当に防衛網の拡大やエネルギーなど諸々の資源確保に成り得るのか不思議です。韓国竹島問題もそうですが、中国は過去の不幸な歴史で被った屈辱をただ晴らしたい一心でこの時とばかり執拗に日本を虐めている事は理解できます。国際ルールを遵守しこれ以上のエスカレートは自重すべきです。勿論、日本政府など関連国は常に冷静で居てもらいたい。
前回ブログでは核戦争300年後みたいな事を書きましたが、来年は御免です。
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