新作のいち早いサイト反映が急務

20230127_CGの力
流石にもう限界です>
既にご存知の通りストックフォト業界は政府の目指す『賃上げ』とは真逆の現状かと思います。販売代理店の客足が減れば当然そのしわ寄せが契約作家に及ぶのは必至で一人当たりの売り上げの低調ぶりは毎月の報告書を確認するたび愕然とするばかりです。

ただでさえマイクロストック価格がおよそ常態化に至った現状では過去の芳醇で満足のいく利益には遠く及ばず再起も危ぶまれる状況であり残るあとどんな手段があるのかと途方に暮れる困惑は拭えません。そんな最中で作家さんの中にはもうとっくにこの業界に見切りをつけて別の仕事に従事されている方もきっとかなり居られる筈で、それでも年齢によっては中抜き盛んな部の悪い派遣やら安いパート家業に精を出すも毎月の支えがやっとかも知れません。

実は私もその一人で、このコロナ禍3年目にしていよいよその厳しさは顕著化してきました。まだ地方暮らしゆえこれでもまだ耐えていられる境遇ですが都心近くで暮らす作家さんでは上述の別途仕事探しに余念がない状況と言えそうです。さてそこで実態として代理店側で販売が伸び悩む大きな要因とは何なのか半ば素人の個人的見解で恐縮ではありますが一言述べさせていただこうと思います。

大きくはさまざま社会的負荷から起こる顧客の減少そしてマーケット縮小、入口が緩和されてのアマチュア作家の参入この3点が挙げられます。狭い範囲に大勢(供給)が集まっては微々なお金を分け合うだけでどなたにとっても潤う理屈がありません。市場が広がってストックフォト本来の利用拡大に繋がらない限り期待薄は今後も続いていく事になります。

このままいつ戻るとも知れない社会の正常化を手をこまねいて待っていてもらちは明きませんし作家各自が何かしらの各々方策を組み立てる以外にこの苦境から脱する手立てはない訳で、そこで一体どうすればいいのかが今回のメインテーマとなります。

前回のブログはご確認いただけたでしょうか?以下にリンクを貼っていますので宜しければご覧ください。



売上向上を図る最低条件>
今回の上記新作について言えば、こういった作品が果たしてストックフォト素材として相応しいかと聞かれればやや頭を傾げる部分は少なくありません。この作品カットを主に広告に利用するとなるとその業界なりはかなり狭まることは理解できます。ですのでそこはやはり各プロアマ限らず資金を投じてまで使い手が欲しがる商品を提供する、そこを外してはいけないと思うのです。

自らがしゃあしゃあと売れにくい?自転車ネタを世に出しておきながら言うのもおこがましいですがそこは間違っていない筈です。別途私の場合はCGと実写の両刀使いで主にこれまでの売上の殆どと言っていいのがそんなCGものになります。特に良く売れるのが地球パターンで、今やグローバル企業繁栄拡大期の時代であり全世界を俯瞰する絵柄としては実に明瞭でパッと見でもそのスケール感は伝わるでしょうか。

それでは何故地球ものは売れるのかと言えばそこは単純で「作っている人が極めて少ない」「描写がリアルなほど人気」で一目瞭然、人気ある被写体など出向いては写真はうまく撮れてたとえフォトショの名手だとしても流石に人工的にほぼ全てパソコン内で形を創作しそれを価値を高めて視覚化させるのは至難の業です。もちろん手間がかかる上写真同様ある種のセンスは必須です。

ただそれもこれも今や売り上げ貢献度は低調気味、以って社会情勢の不安定化からの顧客減少の影響に翻弄されていると言うことです。兎に角は一番の稼ぎ頭であった地球パターンがこれではもう後がありません。そこで感じたのが二つあります。

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ここぞのAI技術の見せ所>
一つはもしかしたら『キーワード』の付け方に問題がある?で、もう一つが『販売サイトに掲載される商品の更新があまりに遅い』の二つです。一つ目のキーワードですがこちらは他の作家さんの動向と見比べてもさして特別私の付け方がズレているとは思えず大きな原因ではなさそうでした。

今言える問題としてはやはり『更新の遅延』でしょうか。私が現在契約する代理店3社について確かに未だ古い作品群がそこに居座っており訪れる顧客は常に同じ作品を見せられ続けているという事です。そこから新たにキーワードを追加して出てくる作品群もおおよそいつもと同じでは当たり前に飽きられて然るべきで、顧客が別途興味をそそるお門違いの二次三次候補に移行してしまう懸念は残ります。

そこで各代理店さんに提案したいのが『新作の即時掲載戦略』に他なりません。人力では自ずと手間は掛かりますがそれを今の先進技術であるAIに任せてみるのも有りかと思うのです。担当者が打ち込む旬のキーワードに沿って入手の近い作品群を優先的に前ページに表示するという仕組みは顧客のより興味をそそるページづくりに貢献なり相当役立つ筈です。

これは同時に契約作家の新作入稿の頻度促進にも寄与し絶え間ない新鮮な素材が顧客に常時提供される事を意味します。当ブログに今回はタイトル画像含めCG素材を2点掲載してみましたが如何でしょうか。まずタイトル画像に関しては一見して日本を主役とするテクノロジー業界その他先進科学分野などに滅法売れそうなイメージかと思います。そして次のフィギュアが織りなす背景無地に設えたオフィス風景もそうです。

現実描写では到底作り出せない光景と言っていいかも知れないリアル世界を超越したCGならではの異空間への誘いは圧倒的であり、もしも当事者的立場の顧客がこの作品バリエーションを発見してくれさえすれば何らかのアクションに繋がって不思議ではないでしょう。

力を結集する時が来た>
ところがこちらの2点は少なくとも預け入れて半年以上経っても表舞台には目下登場していません。ページをいくら捲っても現れないというのが現状なのです。実にもったいない限りとは思いませんか?皆さんの中にもそういった境遇の方がきっと多いのではないでしょうか。つまりここで何を訴えたいのかと申しますと、即ち皆さんも同様にこの現状を踏まえ自分が現在預け入れしている代理店に是非とも『新作の即時掲載』なる要望を一緒に訴えかけていただきたいのです。

サラリーマンや直受けの業者の賃金が上がっても私たちのような代理店絡みの場合は賃金(売上)がこのままだと当分、いや、もしかすると永遠に置き去りにされて上がらない恐れがあります。今すぐにでも行動を起こしてください。個人ではどうにもならない事でも数がまとまればそれは間違いなく大きな波となり得ます。作家個別フォームから直接伝える事もできますし私の当記事の拡散や自らの執筆でも効果的で更にこれをYouTubeなどSNS動画サイトであれば肉声で訴える最も連鎖しやすい最良の手段となります。

代理店には他社との効果的な差別化を図る上でも『新作のいち早いサイト反映』の実現を心から切望いたします。今後ともDEGIGA.JPをよろしくお願いいたします。


コメント

凡人

ストックフォト
知り合いに20年ほど前から外資系マイクロストックに写真をアップし続けている
人がいますが、当初「それなりの高品質な写真」をアップすると速攻「入れ食い」状態になり、薄利多売でも凄く儲かったと言ってましたが、最近は「さっぱり」売れないと嘆いていました。何でもマイクロ創成期は一社でコンテンツ(供給)100万点程度しかなく、それに対してお客さん(需要)は世界マーケットで20億人…売れて当たり前の時代だったとか。今は競合他社も増え、コンテンツ数も数十億点レベル(今後も増え続ける)に対してお客さんは20億人変わらず…もう売れないの当然ですよね。増しては日本国内一億人マーケットだけで内容がマイクロと差がないレベルの作品で値段が高いなら、よほどオリジナリティーがあって希少価値のある作品でなければそうそう売れないでしょう。しかも今のデザイナーさんは最初からマイクロストック=ストックフォトだと思っているので、コンテンツ量少ない割高の国内のライブラリーにわざわざ訪れる確率も低いのです。でもハジメさんの作品はCG系でオリジナリティーもあるので今後も国内マーケットだけでも売れるには売れると思いますが、海外での販売にもっと力を入れれば、さらなる売り上げが期待できるかもしれませんね。

写真家・CGクリエーター:石関ハジメ

凡人 さま
> 知り合いに20年ほど前から外資系マイクロストックに写真をアップし続けている
> 人がいますが、当初「それなりの高品質な写真」をアップすると速攻「入れ食い」状態になり、薄利多売でも凄く儲かったと言ってましたが、最近は「さっぱり」売れないと嘆いていました。何でもマイクロ創成期は一社でコンテンツ(供給)100万点程度しかなく、それに対してお客さん(需要)は世界マーケットで20億人…売れて当たり前の時代だったとか。今は競合他社も増え、コンテンツ数も数十億点レベル(今後も増え続ける)に対してお客さんは20億人変わらず…もう売れないの当然ですよね。増しては日本国内一億人マーケットだけで内容がマイクロと差がないレベルの作品で値段が高いなら、よほどオリジナリティーがあって希少価値のある作品でなければそうそう売れないでしょう。しかも今のデザイナーさんは最初からマイクロストック=ストックフォトだと思っているので、コンテンツ量少ない割高の国内のライブラリーにわざわざ訪れる確率も低いのです。でもハジメさんの作品はCG系でオリジナリティーもあるので今後も国内マーケットだけでも売れるには売れると思いますが、海外での販売にもっと力を入れれば、さらなる売り上げが期待できるかもしれませんね。


凡人様、貴重なコメントありがとうございます。
暫く続く実に由々しい社会情勢はこのストックフォト業界だけの問題ではないでしょうから皆さんも個々に大変だと思われます。確かに凡人様のお話しの通り需要よりも供給が上回ればそこに預け入れる作家一人の相場(売れ率含む)は必然的に下がる訳で更に今の価格帯が世界標準であれば日本市場だけが翻るはずもありません。
世界市場(外資系)に打って出てはという有難いアドバイスもいただいたものの現在契約中の国内代理店との売値相場があまりに乖離していては寧ろ自らの首を絞めるも同然で、ましてや同じ品質のイメージとなる作画を海外勢に安易に売り飛ばす事に躊躇は隠せません。
相当前になりますが某代理店仕入れ担当者から「マイクロには預けないでくださいね」と念を押されたことがあります。つまり上述の恐れを警戒してのことではないでしょうか。今もその信念変わらずで長いお付き合いの中裏切れないのが心情です。
多分ですが仮に内外に関わらずマイクロ系に作品を預け入れたとしても、既に似たタイプが相当数在庫されおよそ数億点の中にあって高々数百数千点程度の規模では到底太刀打ち出来ないと思われます。
結果も疑わしい時間を単に浪費すると共に国内には敵を作るわで見放されては孤立がいいところじゃないかと想像します。ただ、今年は特にですが、凡人様コメント中の『個性的な作品(CG)』という文言の通り、そんなCG部門により制作時間を多めに割いて取り組む意気込みでいます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
非公開コメント

写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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