デジカメ業界の将来像

本当に久々の投稿になります。しばらく更新していなかったのでIDとパスワードを要求されました。当ブログ「デジ画の日々」を開いたら上下に広告が掲載されていたので、可成りの日数において未更新だったが解ります。

ところで最近のデジタルカメラ、いわゆるデジカメの業界の変貌ぶりには驚かされます。もはやアマチュア(趣味)用どころか素人向けの一般向けコンパクトカメラ(コンデジ)までもが高性能化しています。低価格帯の商品でさえ画素数2000万画素超えがいよいよ当たり前になってきました。

アイフォーンなどスマホがシェアを伸ばす昨今では内蔵のカメラ機能が格段に向上した事からコンデジの売り上げ低迷に更なる拍車がかかり、オリンパスなど名だたるトップメーカー各社が既にコンパクトカメラ分野から撤退しています。そんな事からカメラメーカー各社は最後の砦であるミラーレス機の高性能化を推し進めてきました。使い勝手はともあれ性能は本格デジタル一眼に迫る勢いですが、さてこの先この業界にどのような変化が起こっていくのでしょうか。何となく気になったので書いてみます。

私はそもそもファインダーを覗いて被写体に食いつく感覚でシャッターを切るのが好きなタイプなのでテレビ画面を鑑賞するようなスタイルで撮影するミラーレスカメラが余り好きではありません。勿論ソニーなどが採用しているEVF系のファインダーも好きになれないでいます。

直近ではよりきめ細かなモニタリングが可能な240万画素の有機EL仕様になったようですが、ハッキリ言ってビデオカメラです。光学式では得られない撮影に一工夫出来る機能性は認めますが背面の液晶モニタをはじめバッテリーの消費量や過酷な現場での耐久性など不安を感じる面が多々あります。少し前に量販店で当機を覗かせて頂いたのですが電子ビューならではの違和感は相変わらずでした。

まあ、そんな話しはさておきまして、明日の11月5日にニコンがかつてのFM(FE)を思わせるクラシック感のあるデジ一眼を正式発表するようなのですがご存知でしょうか?ニコンサイトトップのこれまで公開されたティザー告知画面を見るにつけ何かパッとしません。

先日もソニーが「誰も作らなかったカメラ〜云々」などと謳って登場したカメラは画素数3640ピクセルのフルサイズ機で軽量コンパクトさがアピールポイントだったでしょうか、細かく言えば素晴らしい革新的テクノロジーのひとつの結晶なのだとは思いますが「普通じゃんか」とがっかりさせられたばかりです。

スティーブジョブズが生み出したかつての製品(サービス)の驚きからすれば従来のカメラ屋さんか作る従来型撮影機は見栄えのしない一進歩程度のものであり、少なくとも「アッと驚く面白さ」「驚愕!」などと取り立てて騒ぎ立てるものではないと思いました。デジタル革命から早20余年、遂にデジカメの性能はフィルム式の銀塩カメラを圧倒するほどに成長してきました。

市場にはアナログカメラはもはや見当たりませんしマニア御用達の中古店での購買層もほんの僅かになり、果たして商売が成り立っているのか不思議なくらいです。ユーザーの多くは昔から最新式に目移りする傾向があり、ここ最近などは有名ブランドのニコンやキャノンに集中してしまうメーカーの偏りが顕著になってきました。

このまま進むと近い将来(ここ数年で)企業の買収や倒産などが相次いで起こり、ペンタックス(旭光学)がHOYAに買収されその後数年でリコーに移譲されたと同様に業界全体の更なる再編を余儀なくされると予測されます。そのリコーだってこの先どうなるか分かりません。オリンパス・パナソニック(カメラ部門)しかりソニーなどもパーソナルカメラ全体が採算割れして苦戦しているようなので、そんなこんなでまた一波乱も二波乱もありそうな気配です。

ぶっちゃけ何か革新的な商品は出ないもんでしょうか。カメラ屋はカメラしか作れないんでしょうか。逸そマウントを全社統一するとか、それを善しとする世界共通のブランド会社を協同で立ち上げて新天地を探るのも一つの案です。

カメラっていうのはそもそも能動的な代物です。まず被写体が目の前に在って、撮影者がその気になってシャッターを切ってはじめて記録されていくものですが、みんなが本意で心底写したいモノって一体何なんでしょう。きっとそんな究極のものはないです。

なのにカメラ機能だけが日々進化しオーバースペックになっていくばかり。意味の無い動画や画像をSNSにアップしてみんなに見せてコミュニケーションアイテムとしての位置づけなのか、70〜90年代に盛んだったあの写真ブームとは確実に何かが違っています。それ以上の何者でもなく何も足せていない。新製品が出てしばらくするとまた新製品が現れるの繰り返しの中で「俺は一体この機械で何をしたいんだ!」の捉えどころの無いフラストレーションが巷に溢れかえっているんじゃないでしょうか。

「画像をアップしてシェアしてどうする?」
「コンテストに応募して入選してそれから?」
「プリントを額装して飾ったら楽しいか」
「写真展もいいけど結構お金が掛かる」
「下手したら人生が終わってしまうようなマナーや法律に抵触する画像(動画)公表したいか」
「写真教室で教わって上手くなって...」

身近な人や思い出を写し止めて記録するという本来あるべき素朴な写真にこそカメラの本質があります。バタバタと慌ただしく引っ替え取っ替え機材選びをするのはもうやめましょう。



もはや「勿体ない」は存在しません。単にお金を動かすサイクルとして膨大なゴミ問題を伴いながら過剰な循環型消費を促していく垂れ流し経済がこの地球上にこの先もずっと渦巻いていくのです。途上国が減って先進国並みの新興国が増々増えてきます。すると人件費が上がって貧富の差が一気に広がる。

今の中国が良い例です。

一部の民族を縛り上げては国民の口封じに翻弄し政治利用としての抗日洗脳を延々と繰り返す。あれほど悲惨な大気汚染を引き起こしても尚GDPの向上に拘り続ける国の未来は暗い。


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