このままでは医療崩壊必至>
予想はしていましたが、やはりこのお盆明けにコロナの感染者数が各地域共に上昇傾向に転じ始めています。帰省やレジャー先で発症して中には数日の待機を余儀なくされての延泊で特に海外などではプラス数十万円掛かったという情報も耳にします。出先での多くは家族感染が主でまず子供が発症してその親、実家の祖父母へという具合に広がっているそうで兎に角は重症化しないことを祈るばかりです。
その点人口密度最大の東京都は逆にその感染者数は減っている訳ですが、外に出ている都民が多ければ必然的に数は減る事になるでしょうから、この先通常に戻った数週間でどうのような変化が起こるのか見ていく必要があります。それこそケンタウロスが蔓延れば今でさえ
医療逼迫およそ病床稼働率60%越えの状況であれば尚更危機感は募ります。政府の考えとしてこれ以上の経済低迷に歯止めを掛けたい故の感染者増大は避けられない情勢の中早急な次の対策が待たれます。何にせよ個々
暮らしを侵食して止まない感染リスクとのせめぎ合いはまだ当分続きそうです。
兎に角残したい一途の思い>
という訳で今回は、先の最新タイトル『
MOMENT・折々の景色』でより
生活感が際立つカットを見繕って計7点ご紹介いたします。それでは早速見ていきましょう。
◉上掲画像(↑タイトル画像)ですが以前別タイトルでも似たカット(同じ場所)がありました。その時の同高架を渡るタンクローリーよりもやや小ぶりとはいえほぼ撮り直しに近い酷似ショットとなりました。以前の自動車には様々ブランド名が大きくプリントされていて消しようもなかったのでそのまま審査に出しので案の定預かりには至りませんでしたが今回このトラックに関しておよそ無記名で『これなら良し』と審査合格となったに違いありません。下方にひと塊り住宅が並んでいて
生活には欠かせないエネルギー需給の関係がよく表れていると思います。
◉見ての通り前の晩に降って残る雪が住宅街を白く染め上げる翌朝の景色です。朝日がやや昇った辺り雲間から差し込む日差しが半ば凍った市道を黄色く色づかせ鮮やかです。良くもこのような劇的なシーンに出くわしたかと、ほんと
幸運に恵まれました。雪深い雪国にわざわざ出向かなくともここ平地でも時にこういった稀な瞬間まさにmomentは存在します。
◉こうなると憧れの外車もただのスクラップで哀れなものです。抜き取れるだけのパーツは中古部品として再販されるのでしょうか、車体自体はどれももぬけの殻状態でした。しかしこれだけ塗装が剥げて錆だらけということは放置されて既に相当経っているに違いなく見てはただただ無残でしかありません。行き過ぎた消費経済の成れの果てのまるで写し鏡のようです。
◉桜並木が満開の中ある朝の小学生の登校シーンです。残念ながらこちらのカットは弾かれて納品には至りませんでした。とりわけ未成年が写る場面は敬遠されがちでそれだけ
個人情報保護にやたらと神経を尖らせていると思われます。もしもこの画像が切っ掛けで個人が特定されでおよそ犯罪に繋がればその責任は間逃れず代理店としては預かりたくとも預かれない現実があります。ただこの画を見て人物は小さく後ろ向き、制服着ではないので学校名の特定はまずできませんし編集の際には拡大して怪しい部分は消去もしています。何か勿体無い気もするのですが。
※これが依頼された地元写真屋さんの撮影なら笑顔の正面向きでそちこちと張り出されていたりもします。変ですよね。
◉こちらのシーンは多分稲の苗木だと思いますがいよいよ田植えの時期も迫って毎朝の水やりは欠かせません。日差したっぷりにきっと美味しく育ってくれることでしょう。とは言いつつこちらも今回預かってもらえなかったシーンの一つになります。女性の横顔で個人が特定されやすいのと何しろこの中は言わば私有地であり家の中を覗いたも同然になります。写る人物との距離が比較的近いこともあって厳しかったと思われます。上述同様にもしも自治体関係者から推進云々ポスターに利用したいと持ち掛けられれば(隅に生産者名を入れるなど)むしろ大喜びじゃないでしょうか。
◉これこそ決定的瞬間でしょう。踏切脇で幼稚園?かと思いますが道路を挟んで横一列に電車が通り掛かるや否や皆んなで手を振っていました。なかなか見られない和やかで実に平和なひとときですよね。先の小学生の投稿と同じく完全却下となったカットになります、これを見て何か良からぬ魂胆を抱く輩なんぞいるのでしょうか?
ストックフォトの闇を感じます。確かにじっくり見ればやや個人が特定される角度で写っている人物も散見されますが、専ら許可なく勝手に我が子を広告か何かに使用して、もしも犯罪に巻き込まれたら責任取れるのか!とお怒りになる親族ないしは当園(園長)というところまで懸念は及ぶんですね、結局使う側が。
◉今回最後の7点目は漁を終えて帰港する漁船を橋のたもとから俯瞰で撮影したものです。よく見ると船の前部に積まれる牡蠣でしょうか大量の収穫のようです。およそ猛スピードで橋桁を通過していきました。面白いものでこれは代理店2社が預かってくれました。なぜ面白いかと言いますとこれだけのアップですのでその船の雰囲気から見る人が見れば『誰それの船』とすぐ分かるのがまず一点、更に拡大していくと船長(漁師)の強面の顔がこちらをしっかり睨みつけているではありませんか。それは一寸のブレなく明確に描写されている訳で大方セレクト担当者が見落としたのでしょう。
※念の為舟名など余計な表記は全て消去しています。
世知辛い>
如何だったでしょうか。
生活にまつわるシーンの一端を覗いてはリアル且つ色々な場面が存在しほんと写真
記録は奥深いです。そのどれもが細やかながら毎度繰り返されるであろうその人各々の生きている証を切り撮っているのは確かです。まあしかし後に「すいません、この間勝手に撮らせてもらった写真です」でお礼がてらそのプリントを本人に渡そうものなら「あんた誰?なに撮ってんだよ勝手に」かなりの確率でこうなるんでしょうね、まこと世知辛い。
次回のブログは久々に新作『CG』タイトルの予告編をお送りする予定です。お楽しみに。
コメント
ファン
ハジメさんの写真はそれらの雑誌で入選入賞してもおかしくない作品ばかり
に思えます。
2022/08/22 URL 編集
写真家・CGクリエーター:石関ハジメ
更にお褒めのお言葉までいただき大変恐縮です。
私の作品?が皆さんの何らかのヒントに繋がれば幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
2022/08/22 URL 編集