あれから早7年>
過去こちらブログで既に2回ほどその予告を行なっていましたが本日8月一日遂にその全貌の公開に至りました。総数385点という比較的大量のカット数を要する内容でそれぞれ見応えある画像群がひしめき合います。是非一度、こちら最新作を以下よりDEGIGA.JPサイトにてご確認いたただければと思います。
ご存知の通りこれまでも数多くの
路上スナップ写真を様々彷徨い都度思考を凝らして捉えては一つの
ストックフォト素材タイトルとして淡々と世に送り出して参りました。かれこれ振り返ればあの第一作となります『道草』シリーズ4部作から数えて今年でおよそ7年ほどになるかと思いますが、その殆どが私の居住するその周辺を隈無く歩いては拾ってくるというパターンの繰り返しでした。それでも時に自家用車で遠出をしたカットもそれなりに含まれて近場とは思えない風景が散見されるでしょうか。
ここ暫くは今年3月初旬に購入したサイクリング車を活用する中でよりその歩幅は広がって平均すると半径10キロほど取材範囲は広がったと思います。実際に当タイトルにある作品を個別に見てもそれがいつ何処で時間帯は?多々不明瞭さはあるものの、この場合さして気に留める部分では無いかも知れません。
ただしかしその
出逢いの瞬間は私にとって十分稀でありあと数時間いや、数分ずれていれば二度と巡り合う事が無かった被写体は計り知れません。その中の一つが最上部にあるタイトル画像の親子の
散歩風景です。もう僅かで太陽が沈まんとするほんの一瞬、丁度正面から犬を連れて歩く親子がこちらに向かって来ました。すかさずカメラを小脇のポシェットから取り出して必死に数枚撮った中のワンカットで、真横から差し込む夕陽の強烈な色彩もさる事ながら全体の構図やら相手との距離感などバランスは良好です。
立ちはだかる個人情報保護の壁>
まあそれでもこちらのカットは残念な事に代理店3社中2社は預かりませんでした。当然ですがあまりに個人が特定されやすい正面向きで実際のところ現場で当人に了承を取り付けてサインまで必要となればまずもってそこまでの工程は相当困難に違いありません。預かってくれた残る1社についても作品登録の際の規約に言わば『撮影者の自己責任』が明記されており、納品に当たってその点は有無も言わせずチェックせざるを得ない面もありました。
万が一もし何かトラブルが生じた際にはサイトから削除すれな済むので長い過去の経緯からもそれほど大問題に発展する事はないと思っています。それよりもそもそも使う側が敬遠して忌み嫌うので鑑みて承知で加えたというのが正直なところです。仮にこの親子が後ろ向きであったとしても難しいようです。その点はよく分かりませんが。
サイトをチェックする際兎に角見ていただきたいのがサムネをクリック後表示される長辺640ピクセル大のサンプル画像です。画像下には預かりに至った代理店名が記されており預かり具合が一目瞭然となります。たとえ人物が写っていたとしても2社以上のリンクボタンが表示されていれば当画像素材はまず問題なく使用出来ると思ってください。
さて、このタイトル『
MOMENT』ですが、端的に言えば『ほんの僅かな』と解釈できます。そもそも
路上スナップ写真で出会う被写体は概ね一期一会でありその次の瞬間に眺める
景色は以って著しく変化するものです。身構えてここぞとシャッターを切る何とも言えないみなぎる緊張感が堪らなく心地いいと言いますか、その一瞬を視覚化する事の難しさにこそ撮る意味はあります。
今も相変わらずそんな
路上スナップの日々は続いており、次期更なる新作に向けて絶えず彷徨いつつその場の奇跡を追い求めて止みません。取材は一区切りとして晩秋まで続けて完成は年末辺りを予定しておりまだ遥か先となりますがこちらも是非ご期待いただければ幸いです。という訳で直近、もうかなり制作が進んでいる『
CG』作品が早速次に控えており今まさに大あらわで励んでいる最中です。早ければ8月中を目処に発表できればと思っています。併せてご注目ください。
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