埋もれるなかれ>
かれこれ
ストックフォト家業をスタートさせて14年ほどは経ったと思いますが、今販売中のそんな中には勿論かなり前に写したショットもある訳です。販売代理店の引き出しの奥の奥のそのまた奥に仕舞い込まれているやも知れないその現実は受け止めざる得ませんが、しかしふと振り返ればそれでも何処か気になる、このまま眠らせたままでいいのかと言う思いもありまして今回大量にある
実写素材の中より一部抜粋してそのいくつかをご紹介してみたいと思います。
如何にも思わせぶりなムードがそこここに漂うむしろ非現実的な趣さがある種意外な味を醸していると思います。ぜひご覧ください。
◉まず一発目は最上部のタイトル画像になりますがこちらはあるご家庭の家の壁に寄り添うようにたて掛かるカラフルな数本の傘になります。そこに人物の姿はないものの親子睦まじい何とも微笑ましい幸せ感に溢れています。家族構成やらまだ小さいお子さんなんでしょう、黄色い傘がそれを実に象徴しています。
◉季節は相当飛んで冬の季節、アスファルトのとある駐車場に記される障がい者スペースのマークと吹き込む雪の白さが同化して妙な物悲しさを演出しています。言わずもがなさながら誰しもが直面する混沌たる福祉のあり方を問うそんな意味合いを投影しつつ強いインパクトを以って見る者に迫ります。
◉一転して爽やかな大陽光パネルの画像です。画面右上で輝く日差しがパネルに反射して艶っぽくまた貫禄のある頼もしささえ滲むムードがあります。昨日6月27日にここ関東地域は過去最速となる梅雨明け宣言があり既に数日続く猛暑でおよそ電力の逼迫注意報すら発令されいる状況です。更に先当分はこの強烈な暑さが連日に及ぶ恐れから熱中症を警戒する呼び掛けも盛んに行われています。化石燃料か原発再稼働かで揺れる我が国の緊迫感はより増して来ています。
◉鎖の間から顔を出すこれは
マーガレットでしょうか、多分ですが正式にはシロバナムシヨケギクではと思いますがそれにしてもあまりに閉塞感に満ちています。編集時の画像処理によりやや演出的にクラシカルなネガフィルムを想起させた訳ですが魅せる効果は出ていると思います。この花が私自身を指しているのかそれとも世間全般なのか想像は広がります。
◉一昨年でしたか
部分日食がありました。2階ベランダでその時が来るのをじっと待ち構えて捉えたのがこの画になりますが、実は
合成写真です。事前に近所の家のアンテナに泊まる鳥(ヒヨドリ)を逆光気味のシルエット抜きで撮影しその後の日食と合わせています。実際太陽はもう少し高い位置にありましたが悪戯が過ぎたようです。
◉何とも不気味な開いた白い手が暗闇に浮かび上がっています。
モノクロ画面のこちら黒い空間は道路で、現場で見ては漱石を水に溶かしてそれを手に付けてスタンプした子供の手と思われます。他カットにバリエーションがあります。しかし直感として何某かの警告に見えてしまう人は多いかも知れません。危険だからこの先には立ち入るな、と、まあそんな具合です。
◉今回のPart1最後の画像になります。
朝焼けなのですが見上げてはあまりに雄大過ぎて目を見張る光景だったのを思い出します。様々な雲海が織りなすコラボレーションに驚きは隠せません。高度によって発生のプロセスが違う過程で立ち現れる雲の様相も千差万別、まさに
ダイナミック且つ縦横無尽に描かれた荘厳な絵画すら思わせます。
自然の力は偉大であり人類の叡智で何とかなると言うのは流石におこがましい訳ですが、ここ暫くの気候変動が今こうして局地的熱波を引き起こしまたある場所では真逆の大洪水に見舞われる。身勝手な振る舞いは挙句いつかは我々に返ってくると改めて自戒しましょう。いや、もう手遅れかも知れませんが。次回のPart2もご期待ください。
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