春たけなわ、ここ関東中部地域は桜の時期もそろそろ終焉を迎え迫る5月連休を前に風景は一段とその青さを増してきました。早朝ともなると周辺は決まって霞が立ち湿気を含んだ寒暖のせめぎ合いが見て取れます。特に山沿いふもとなど傾斜地での光景はまさに絵画を思わせる鮮やかさすら感じます。
最近は3月上旬に手に入れた
スポーツサイクルを足代わりに徐々に距離を伸ばした
撮影取材が日毎増えており前日23日は私が住む笠間市よりおよそ離れた
八郷町(現在は
石岡市に併合されます)まで遠出して参りました。現場は実に起伏に富んでおりまだ早い朝方とあってやや俯瞰気味に見渡す景色は圧巻です。
そのまま交差する幹線道路を左折すれば
筑波山の上り口まで一直線、とは言え流石にとてもじゃないですが
自転車ではおよそ1日がかりとなり体力が保ちませんのでこの日は午前中一杯かけて
八郷町界隈に絞って巡っています。兎に角は中央を貫くメイン道路を走っていてもいいネタにはありつけませんのでそこはやはり脇道に入って斜面を上りつつ民家が立ち並ぶ生活道路に入る訳ですが、何ともキツいのが起伏の激しいその立地です。山を切り開いたその形状で田畑が築かれた状況であり、まず以って今のギヤ比ではペダルを漕ぐのがひと苦労です。
社会情勢に翻弄>
前回のこのブログでもお話しましたが、今注文予約を入れている所謂スプロケット(後輪中央にあるギアの塊)が中国の生産だと思いますが今なお続くコロナ禍やエネルギーの供給問題に直結するであろうウクライナ情勢も絡んでか製品の製造なり流通が思うようでないのでしょう、何と半年も先の今秋10月上旬まで入荷できないようです。これってかつてないほどの異常事態と言えるかも知れません。
しかしだからと言って
取材を諦める訳にもいかずそこは高齢域に入った年齢を推してでもケイデンスパワーフルで頑張ってもう暫く辛抱するしかないのでしょう。愚痴はさておきそれでも今回は何とか画になる出会いもあって写し留める事ができ幸いしています。移動中通りすがりに地元の方々と数回世間話で疲れもひとしお休憩も兼ねて都度和みます。
ふれあい地元愛?>
草地が広がる丘で出会った高齢女性が「そこのわらび幾らでも摘んでっていいからね。」などと言葉を掛けてもらったりその先下った辺りでは軽トラの同男性は「うちの芝桜は大した事ないけど上手く撮れたかい」と笑顔で気さくに声を掛けてきました。更には同年代くらいの男性が水が張る田植え前の田んぼを囲う枠に除草剤を撒いている途中いきなり近づいてきて知人の
サイクリング車の話題に興じるなど、白ヘルメット姿で妙な動き(
自転車を被写体として
撮影)をしている外見からかなり目立っていたに違いありません。
ただあくまで推測ですが、やはり私は突如現れたよそ者であり多少の警戒感はあったと思われます。話した具合で人なりをチェックしていたともとれ言わば田舎特有の閉鎖的概念が自然と見え隠れします。真に溶け込むまでに相当な時間がかかるのもこういった地方に根づく守りの風土と捉えられます。以ってしきたり云々が絡む唯一田舎暮らしの難しさなんですね。
残すは『海』>
テーマが若干逸れましたが、今回の上掲画像は見てそのまま『新
緑と
自転車』になります。概ねこういった景観が周辺の殆どを占めて
緑一色の世界、その連続でした。
自転車購入直後からほぼ連チャンでこちらクロスバイクをモデルに捉えて既に結構なカット数を数えます。ここまで来ますと残すネタはそう多くはない気もしていますがただ一つ未だ
撮影できていないシーン(組み合わせ)があります。それは『海』。
自宅から多分ですが海岸線に出るまでは片道20〜30キロあると思います。今回のような起伏差はさほど危惧する必要はないと思いますがそれでも初老の体力脚力では尚更行き着く事は容易でない筈です。まあ、朝早めに出てのんびりぐるっと一回り夕方帰宅というパターンで攻められればと考えます。決行は一応連休明け後の平日の晴天時を予定しています。いいショットが決められるかどうか、これまで同様に行った先での出会い次第なんでしょう。
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