今日7月6日、例年に比べて15日も早い梅雨明け宣言がここ関東地域に於いて発令されました。曇りとは言え湿度の影響で蒸し暑かった昨日とは違い午前10時を過ぎた辺りから猛然と日ざしが照りつける真夏の太陽熱で、さながらエジプトの砂漠地帯の様でもあります。
そう、エジプトと言えば今大変な状況になっていて既に26人もの人命が失われています。解任拘束さているモルシ元大統領の就任から1年に及ぶ強権政治とイスラム原理主義を謳うムスリム同胞団内部の怪しい影の存在も今回のクーデターに火をつけたのでしょうが、果たして軍による暫定政府はこの国を正常化出来るのか至って不透明です。
かつてムバラク政権下の頃、日本の取材陣が地域の風習や史跡、独特で雄大な景観を撮影しに何度も足を運んでいた時期があります。そんな紀行番組をBS放送で過去に何度と無く観た憶えがあり、60年にも及ぶ独裁国家たる現状に苦しみ続けて来られたエジプト国民には申し訳ありませんが、むしろあの頃の方が国として安定していたのではないかと思い介します。
イラクやサウジ、パキスタンと、ユーロの欧州連合騒ぎとは相容れないほど危険度を増している国のこれからの未来を按じざるを得ません。
世の中は無数の混沌で絶えず入り乱れています。
日本にしてもそうです。バブル崩壊から早20年、金融危機や震災とその津波によって引き起こされた前代未聞の原発事故。昨日まであった穏やかなあの風景は何処へ逝ってしまったのか。事故から2年経ったこの夏には5原発10基を再稼働させる申請が提出されました。
安倍晋三首相の言う原発不可欠論による下支えが景気回復と更なる日本の飛躍に直結するという考え方は分かりますが、つまりこの国の国民は贅沢を享受し謳歌する豊かさと引き換えに後戻り出来ない因果応報たる代償を背負わされていくという事になります。
混沌と言えば、身近な庶民の生活の中にも勿論感じます。ストーカー殺人、成り済まし詐欺、身内や近所との諍いから放火や殺人事件がこのところ頻繁に起こっています。
通り魔、誘拐、自動車のひき逃げ、自殺、餓死・孤独死、いじめ、ハッカーによる個人情報の流失、脱税、公金詐欺、詐欺業者の執拗なまでの勧誘、人気タレントの不祥事失態など書き出していけば切りがないほどです。私自身、朝のニュース番組を見る度に悶々としてこのところ気分が冴えません。
それでは最後の砦でもある景気ですが、ここ7ヶ月余りで結果上向いたのか否か。
今携わっているストックフォト業界は、少なからず景気を取り戻しつつあるのかなというのが率直な私の実感です。振幅の激しいには変わりないのですが、全体のパイとしてはやや上向きに移行して来ているようです。他の業界は良く分かりませんが、ご存知の通りストックフォトは広告素材業なので、販売代理店に人が集まれば商品が売れるという当たり前の原理が働きます。
代理店にお客が増えるという事は広告制作会社並びに広告主が積極的な広告戦略を展開している証しである訳で、比較的早めに結果が反映されてくるのが、いわゆるストックフォト関係者なのです。にわか景気で終わるかも知れませんが、それでも稼げるうちが華なのでこんな時に決起果敢に攻めていかねばと現在、新作量産中です。
サマージャンボより効率はいいと思いますが皆さんは如何でしょうか。
コメント
ストック君
結構奥深い内容だから、考えさせられる事も多々あり…
経済も上向き、ストックの売り上げも増えて、良い日本になれば
いいなって…本当に思います。
2013/07/07 URL 編集