混迷を深める日本>中国武漢発とも言われるコロナ騒ぎがとうとう年を跨いでおよそ1年超クルーズ船内クラスターに始まってその後の日本政府の不手際脇の甘さから多大なる犠牲者を輩出、遂には全国1日最大7000人超もの感染者とまた昨日時点でこれまでに5119人が亡くなっている模様です。
大都市圏に発令された緊急事態宣言も相まってかここ数日はそれでも若干の減少に転じているようですが、昨年9月以降イギリス内で見つかった感染力の高い変異株が既に国内に入り込んでいるとされ概ね50名ほどが罹患していると聞きます。それが市中なのか3密によるクラスターなのかその詳細など判然としない中で今後の拡大の恐れも含め予断は許しません。
IOCを先頭に政府としてはコロナ撲滅を先送りにしてでも尚来たる今夏の東京オリパラ開催に向け驀進中であり、もちろんもう後がないとすれば国会採決同様に最後の最後は強行という手段に出るのだと思います。水際対策は疎か向け穴だらけ、冷遇の保健所対応で待機死続発、症状が出ているにも関わらずPCR検査すら受けられない国民も増えてきました。
こうなると実態としてこのところの日本経済は果たして健全に機能しているのか至って疑問になります。嘘のようなホントの話として何故か国内外の金融取引は現在までに市場最高値を続伸中とありますが以って正反対に倒産リストラ貧困と伴う自殺者蔓延の実態経済とはあまりに乖離しており恰も経済活動全てが勝ち組だけのためにあるかのようにも映ります。
ストックフォト業界相変わらず>私が数年来家業とするストックフォト業界は過去の統計からも明らかにこのコロナ禍不況とは関係なくその何年も前から混迷に瀕しており様々な対策を各社代理店共に矢継ぎ早に講じるも、そもそも急激な相場の下落にマーケットの急減また思いもよらぬ変革の連続に右往左往し未だ程のいい解決策は見つかっていません。
当然ですがその最たる負債の尻拭いを負わされているのが何を隠そう我々ストックフォト素材制作を司る契約作家の面々である事は否めません。「売値下げます」「独占を非独占に変更します」「マイクロ販売に主力を移します」「サブスクでより安価に」これでは取材費どころか生活もカツカツ、いや、到底生活困窮に陥る訳で撤退者も今回の感染騒ぎを機にきっと続出しているに違いありません。
普通に売れていた時代に比べて私なども当時の4分の1程度まで年収が下がっていてそれこそ『欲しがりません勝つまでは・贅沢は敵だ』精神、まるで戦時下を彷彿させる切迫した生活環境まで落ち込んでいる状況です。既存のマーケットが印刷媒体から簡易データでこと済んでしまうインターネット広告へと変革した事で専門職の間伐と激烈な大口顧客減少が生み出されました。市場動向は90年代のバブル崩壊後から数えて30年と全くのデフレ継続中であり生き残りの策として経営者の多くは固定費圧縮のために正社員よりも低賃金の非正規雇用に大方シフトを余儀なくされています。
これではいつまで経っても世の中が活性化される訳がありません。さて、そこで個々人がストックフォトに於いて今後如何に当ビジネススタイルを維持させられるのかが一番の課題目標となります。まず撤退組に関して言えば『既存へのこだわり』ここに大きな穴があったのかも知れません。好景気の頃爆売れした素材であってもそれは時代の変化とともに顧客にとってはある切っ掛け一つで突如廃れたり用途が変わるなどしばしば起こり得るものです。
もともと利用目的が地域重視だとか印刷物に特化する素材であるとか方面が限定されればそれだけ不利になりいつ淘汰されてもおかしくないのです。こだわる分野それ以外に様々思考を巡らせて常に自ら変化を促すくらいの行動が必須という訳です。もっと立ち返ってそもそもデジタルカメラなんか扱えませんパソコンはサッパリでは一切お手上げでありそんな方は今の時代退場するしかないでしょう。
売るための秘策3選>それでは今後どうやって今の苦境を乗り越えられるか、その明確なヒントになるかは分かりませんし責任は持てませんが以下に三つの秘策を記しました。是非試していただければと思います。
1.
今リアルに何が求められているのかというしっかりしたテーマを定めそこに沿って被写体を意識し表現方法などを捉え直す。最も有効なテーマはビジネス(希望、テクノロジーの進化とサービス、絆・コミュニケーション、都市像、未来感、グローバル、物流、暮らし全般など)
2.
主に自然風景専科の方向けにですが地方色現場色を出さない方が得策です。特に観光地や景勝地の四季折々風景は既に五万とあって預かったとしてもまず売れないと割り切りましょう。風景はあくまでイメージカット優先が有効です。(文字スペースを活かす空間確保、ピントは浅く、年中使える新緑、雲少なめの晴天、木々に日差しを加える、潤い、明るい、爽やか感など)
3.
兎に角頻繁に沢山預け入れをする、です。各社総数最低でも1万点(3社で3万点)を目指しましょう。縦横寄る引く場所時間帯やアングル変えて撮るを繰り返し累々とバリーションを常に増やしていく流れはそれほど難しいとは思いません。モデルカメラマンもほぼその方法論でバチバチ撮って後でセレクトしています。
ダメな例1.
ストックフォト素材で野鳥ばかりを盛んに追いかける人を見掛けますが、そこで客観的に「この画像何に使われますか」と問えば「なんか自然に関係した?図鑑とかカレンダー?ポスター?企業が羽ばたくイメージ?」ほぼ使いません。海外の珍しい生き物ならまだしもその辺のよく見る奴ではどう撮っても無理です。それ相応の専門家(企業)がライバルであり海外取材なら費用対効果からも完全大赤字。
ダメな例2.
テーマとして東京を撮る場合でも広告看板(建物自体)、特定しやすいサイズの人物、都市に漂う陰湿さ、ポイントに欠ける郊外風景ここら辺は避けるべきです。これまたいくら撮っても売れません。何れにせよ肖像権著作権絡みの撮影禁止カットには十分な注意が必要になります。
他のアドバイス系指南サイトを見るにつけここまで具体的に示しているアドバイザーは皆無であり上述でズバリ答えを教えたも同然です。今ある25メガピクセル相当の機材で十分、お金もそれほど掛かりませんし以前に増してそれなりにポツポツじわじわ売れ出すと思いますよ。
DEGIGA.JPサイト一部修正>最後にもう一つ、先日ですがご存知DEGIGA.JPサイト内の『タイトルアイコン』が並ぶページ他を若干修正しました。上掲画像の箇所となります。まあどうでもいい情報なんですが一応お知らせまでに。
①ページタイトルと簡易文を縦2段から横一列に統一。
②ページ送りがP5からP7に増えました。
③スマホタップに便利な矢印ボタンの上下空きを詰めました。
④縦5段落を4段に変更しました。
この変更によりタブレットおよびPC横画面利用時の下方画面切れが解消されより一層閲覧しやすくなりました。
→修正済みDEGIGA.JPサイトをチェックする。
最上部にあります本日のタイトル画像は見てそのままに今も世界を震撼させ続ける『新型コロナウイルス』のドアップ3DCG画像です。実物とは相当違うのでしょうが取り敢えず他のイメージに倣って制作してみました。コレ言わばもうお馴染みともなった『FREEDOM』シリーズ次期新作第4弾から抜粋したカットになります。中央の番号がその素材数を表しており346〜487番と今回は過去3作に比べて計142点とやや多めになるでしょうか。
次回の予告編ではそんな次期新作の狙いその注目点について解説したいと思います。何卒ご期待ください。
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