→DEGIGA.JPサイト今こそ心に響く届く心象風景>おおよそ1年ほどをかけて近隣をうろつきつつ気になる事象を撮り歩いたもはや定番とも言える所謂『心象風景シリーズ』の第5弾がこの度完成しました。総数304点と過去4作のタイトル群からすると比較的点数は多いです。作品構成を考える中でこれを2ないしは3タイトルに分割する案も思案しましたが漠然とただ流し見る楽しみも醍醐味であり大胆かつ時系列順に集約する事に至りました。
正式タイトルは以前シリーズ同様サブタイトルがつく形で『借景(しゃっけい)・まほろば無双(むそう)』になります。借景とは一般には恰も自然景観を箱庭で再現するその見立てを意味する訳ですが、そもそも心象風景は実際に見えている現実世界と目には見えない心で描く各々感情が湧き出る架空世界との相互関係で織りなす妄想風景でもあります。
その広がりは人それぞれ無限の境地でありまさに大風景俯瞰そのものかも知れません。これを単に『借りる景色』(借景)と縮めて読めば当たり前にそれほど難しい解釈は要らないと思います。
次に来るサブタイトルの『まほろば無双』のまず『まほろば』こちらは『素晴らしい場所』そして『無双』ですが、こちらは世に二つと無い優れた存在を表す言葉になります。二語を合わせて『唯一無二の素晴らしさ』と言っていいでしょう。当タイトル中の計304点全体を見回しては皆さんにとってはどれも大した被写体でないかも知れませんが、上述の人の捉え方は様々であり一概に全否定されるものではありません。
ただ空虚な面持ちでその画をじっと見つめる、宗教その祈り尊びにも通じる心境が自然と湧き上がる場合もあるでしょう。その後に何を見出すかは見る人次第また使う目的如何に委ねられます。上掲のタイトル画像は実にシンプルであり夕闇に浮かぶ葉(蓮の葉にも見えます)のシルエットと三日月の取り合わせたったそれだけの空間に何故か妙な緊張感が漂います。さて、貴方ならそこにどんな言葉を添えますか?
何気に訴えかける奥深さ>広告素材としては比較的使われにくいタイプの描写がこの手の『心象もの』に多いとされるようですが、それでもそこは結構上手くこなしている作家さんは存在します。特に『インテリア系』では間の取り方一つで写した光景が無人でありながらしっかり生活感が伝わって人の体温を感じさせる表現はよく使われる手法ですがそこは流石に脱帽です。
私もできればその方向性で行きたいとは思ってもなかなかどうして、ストックフォトを個人でやっているとそう簡単に準備できる代物ではありませんし、何しろ家具一式を揃えるなどあまりに費用がかかる割にはそのリターンが望めにくい面があります。
少し話が逸れたようなので元に戻しますが、屋外の街中スナップそれも地方の片田舎に於いて其れ相応の広告的風景を捉えるのは至難と言えます。ただそんな不利な状況下とは言え時にタイミングや季節また奇跡の遭遇など偶然が奏功して仕事として使えそうな画を拾う事は結構あります。それが必要か否かは利用者側の思惑であり実際に何に使われるかは写した撮影者(私)自身も予想できません。今現在私がメイン素材とするCGビジュアルと比べればその販売数は微々たる数字ですが、それでも過去4タイトル合わせてこれまでに数十点ほどは売れています。
なにがしかの効果を狙っての背景として中にある画像を有効利用されているのでしょう。これって裏を返せばストックフォト素材として撮影されている方が極めて少ない事の証でもあります。ライバルの居ない意表を突く絵面のその方面に別途効果が発揮できるのであればこれ幸いとしか思えません。
新作の正式公開までは若干お時間を頂くとしまして、取り敢えずは当予告編記事としてあと数回程度その詳細を発信する予定です。次回もぜひお楽しみに。
過去4タイトルを回想>以下タイトルは過去の『心象風景素材』シリーズになります。よろしければご参考までにチェックしては如何でしょうか。
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