過酷なコロナ禍を耐え忍んで生き抜くために

freedom106-235より抜粋


早くも次期新作の準備完了>
先日晴れて公開いたしました最新作素材、タイトル『FREEDOMsession 106-235』はもうご覧いただけたでしょうか。灼熱の太陽イメージもそうですが寒さ厳しくもあるこの秋真っ只中にあってはいささか季節外れ気味ではありますが、利用の仕方は千差万別でありまた来夏に期待する事も出来ます。何とぞお目に留めていただければと思います。

実に同シリーズタイトルの新作は既に完成し残す代理店一社のサイトアップ待ちという段階に入っています。次回はそんな新作の予告を行う予定でいますのでこちらも是非ご期待ください。しかしフリーダムとはよく言ったもので兎に角その時々の思いつき閃きを以って即作業に入れるのが誠有り難く、事前のお膳立てが無い分その自由度に躊躇はありません。

更なる新作が果たしてどんな構成にまとまるのかはその時になってみなければ制作者自身も分からない訳でそこがまさにエキサイティングするところでしょうか。コロナ禍に於いてソーシャルディスタンスが叫ばれて久しい訳ですが、そんな直近のリアルな課題についての作画も織り交ぜながらよりパワーアップされれば幸いに思います。


コロナ鬱になりそう>
さて、コロナ禍と言えばもはや世界経済全体が瀕死の状況となっており先のフランスやスペインまたドイツなどヨーロッパ各国が再パンデミックに陥ったようです。厳しい規制が敷かれているとなれば自然と人の流れが抑制されてそこで動くべきお金はさてどこで滞留しているのか、少なくともそれが直ぐさま庶民に落ちて来るとは到底思えません。

この現実は5月の自粛強化から今日に及んで我が国日本でも同様に続いていて元々が経営苦の自営業者始め広く廃業や倒産がこの10月を機に富に増えたと聞きます。新内閣を指揮する菅首相はその現況は理解しつつも敢えて中小零細企業を一旦解体し再統合させ中堅規模並みに引き上げたい考えのようで、そこに乗じて様々専門家の危惧する声もいよいよ高まってきました。

世界に打って出る強い企業その製品群の強化を図りたいとする思惑は理想でしょうがあまりに早急に思えてなりません。コロナ前ならいざ知らず何故このタイミングなのかが懸念されます。兎に角まず手を打つとすれば万遍ない企業支援と失業者の救済であり、いきなりの海外進出などこの状況ではまず不可能です。同業者同士の淘汰も相まって相当な数の廃業騒ぎが起こると考えられ合わせて突如行き場を失った従業員の住処すら失いかねない以降の身の上が案じられます。


結果は今後の顧客次第>
ところで私の家業ストックフォト業界も当然ですが他人事ではありません。驚く現象としてまず訴えたいのがあの国内筆頭とも謳われる最大手アマナイメージズさんの売り上げ金額があれよあれよと言う間に他中堅大手さんとそれほど変わり映えしなくなったと言う事実です。それも僅かここ半年余りで一気に変貌しました。

去年実施された低価格帯併売を核とした方針転換以来確かに低迷の一途を辿っていた訳ですがコロナの影響然りここに来てのその存在感マネージメント力の失速はもはや看過できない状態と言えるかも知れません。より優れた商品をラインナップしようがしまいがそこに必要な買う側の顧客が減少していれば赤字になるは必然です。

それでも運良く客のつく素材をうまい具合に生産されている個人の契約作家また企業さんに至っては未だ何とか堪え忍げるレベルかも知れません。そこは概ねお金人脈が成せる技、現状私にできる範囲外であり投資環境なり技術センスなりその仲間入りは困難かと思うのでその近辺の構想はあまり考えないようにしています。今自身が出来る事、そこに注力する以外ありません。

一部タネ明かしをするとすればそこは専ら『CG』が身を助けているという事です。毎月の売り上げ報告に貢献する素材の殆どが言わば『CG』絡みの製品でありタイプ用途金額は大小様々ながら多種多様の顧客がついています。実写素材はその内の5分の1程度ほんの数点止まり、であればこのご時世で実写専科の作家さん広く多分ですがそれだけで十分食えてるとは到底思えないそう推察もできます。

「じゃあ俺もCGやってみっか」でにわか作家を気取ったところでそこには多くの経験スキルが必須であり、いくら良い案が浮かんでもそれを商品として形作るには一応に段階を踏む必要が出てきます。きっと私なんかよりも良いセンスをお持ちの方はいる筈ですがそれを1アプリで完結はできませんし、ましてや今のアプリはそれなりに高価で大方サブスクリプション販売となれば月々が結構な出費となります。

過去の経験なく使い方すら訓練もないで漠然と購入したところで使いこなせないでしょう。中には英語表記のみも存在し日本語訳の教本すら販売されていないのが現状です。私もかつてそうだったように何しろ一つ仕上げるには今も変わらずそれなりの長い時間を要したりします。これって実写専科の作家さんからするとえらく面倒であり、「そんなのやってられん」となりいっそ現地に旅行半分赴いてパチパチ撮ってた方が楽と感じて当然でしょう。


『欲しがるものを作る』がコツ>
漫画家さん同様にそのCGの世界に没入できる体質を以って初めて成せる分野かも知れません。しかしそうも言ってられない切羽詰まった生活状況であれば何としても売上を伸ばさなければならない訳で他に代替え案を編み出すは急務です。ここで唯一言える事は『欲しがるものを作る』これしかありません。お客が求めるものが的確確実に作れさえすれば少額大口と多くそこにヒットする可能性は大です。

アマチュアさんの大部分は『作品』を意識するあまり私と同じ現場にいても全く違う方向を向いてシャッターを切っているかも知れません。「そこじゃないんだよな本筋は」と相手をチラ見している自身が脳裏に浮かびます。その当人からすれば私が何を撮影しているのかさっぱり見当もつかないでしょうし「あんなの撮って何がいいんだろうか」と思う筈です。しかしそれは違います。

実は『広告に使えそうなある一部分』を捉えているのですがそれがピンと来ない理解できない、だから売れない。ポッと街に出てスナップするにしても何をどう捉えれば商品として強いのかを見極めてファインダーを覗く、その連続は寧ろとてつもなく疲れる作業なんです。物の形を見て取り敢えず撮るのではなくそのものがどう使われるかを想像しながら探り歩く。必要なのは『客側の見方』なんだと思います。

業界は物凄い種類あって宣伝の仕方も多種多様、あの製品を販売している業界は主にどんな宣伝方法を取るのか、またそこに必要な都合いいビジュアル素材は何か、その素材がどんなイメージであれば欲するか、確かにその選別は微妙ではあります。他の作家さんも割と近い線で形にするに違いありませんが、その上を僅かでも目指せて結果が出せるのであればかなりの確率で一気に優位に立てるに違いなく自ずと売り上げもそれ相応に増えていきます。

現在全世界で各々ストックフォト代理店と契約する作家さんの数は優に100万人を超え最早天文学的なほどに溢れ返っている訳ですがその殆どが素人(アマチュアレベル)と考えます。実際にこれを家業で何とか生活できている人はただの一握りであり月10万円以上稼げる人はその中の数万人(日本なら千人)程度かと推測します。常に上記を理解しつつ取り組めればある分野を容易に独占出来るとも言え、考え方次第で壁はそれほど高くないと確信します。


来たる大不況を生き抜く>
誤解は極力招きたくありませんが、一つ忠告しておきます。決して本業は手放さないでください。このストックフォトの世界は極めて不安定です。いつどうなるか分かりませんので路頭に迷いたくなければほぼ安定した定職は欠かせません。そこが厚生年金であれば尚更で退職後にも比べて多大な格差が生じます。片や国民年金、例え40年間払っても現時点でさえ月高々6万円程度しか支給されません。

今後強引な支給引き下げやベーシックインカムに差し替えられたならえらい貧乏生活が待ち受けます。しっかり稼げるうちはストックフォトはあくまで副業ないしはアルバイトくらいの感覚で凌ぐが理想でしょう。私の契約する代理店はそれでも名の知れた大手老舗であり売値は尚もベーシック価格(高級路線)を維持しています。

仮に売値極安のマイクロストックで一旗上げようものなら今の私のその100倍はエネルギーが必要です。私と同じ手法を目指してもそう長くは保ちません。ネット情報には、500点超売れても3万円ほどとありました。500点だって一般には凄い数で、その人ってどれだけの点数預けてるのでしょうか。「今日は10点中3点預かってくれました」?一度機にその100倍の300点単位で預けられるようでないといけません。

そんな方の撮る数預ける数の少なさもそうですが根本的に写すもの目的表現力構図に取り捨て選択等々それ自体が相当ズレていると思えます。売るための探求し直しが必要です。


ちなみに今回のタイトル画像は『売れない』の方向性が強いので殆ど参考にはなりません。

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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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