→DEGIGA.JPサイトあのFREEDOM待望のパート2>前々回の当ブログ後半に書きましたが本日は次期新作の予告編第一弾をご紹介したいと思います。上掲画像は入り乱れるネットワークの線に包まれるかのような一人の人物、無数に蔓延る情報社会にまさに翻弄される今の私たちを表しているという風に捉える事も出来るでしょうし、また迷宮なる思考世界のようでもあります。
当画像素材の他にも様々なテーマをバリエーション豊かに展開する次期新作ですが、こちらは前回6月に正式公開されて契約代理店数社にて既に販売されている『FREEDOMsession』そのパート2となります。今回も少なからず実写素材を含みますが、最新動画素材でタイトル『揺らめきギャラリー・みなも』の取材の合間に撮影された静止画であるため撮影カットは僅か、全体としては概ねCGコンテンツ一色という雰囲気になるかと思います。
そして現在ですが早くもパート3を制作しておりましてこちらについても正式公開が待たれるところです。合わせて是非ご期待ください。面白いもので最近は別の案件でネットをググっていてたまたまヒントを貰うとか勿論テレビCMもそうですし巷で見つける印刷物からも結構な頻度でインスピレーションを抱く機会は多い気がします。
今回の企画のように一つのテーマに囚われないという環境はその都度の発想の転換が早く『ピン』と来て躊躇なくすぐさま作業に入れる点これぞ今の私のマイブーム、閃きの源に違いありません。ストックフォト制作を始めた頃の純粋にモノを作るあの感覚が実に心地よくもあり、かつての初心を呼び覚まします。
付加価値の底上げに活路>言わば素材のための素材を作ってはそれらを組み合わせる作業は結構手間がかかり時間も要します。私の場合専ら3DCGを駆使している関係でレンダリング(画像生成)という工程を経るのでそれだけで時に数時間となれば自ずと費用対効果即ち自身の人件費ほか電気代やらパソコン自体への負荷はエラく掛かっている筈です。
今のこの暑さの中ですと夜中の作業中の過熱抑制のためその間延々とエアコンは掛けっぱなしでありそれがバッチレンダリング(データ数点をまとめて自動作業させる)では全完了まで丸一日(24時間超)というのもザラに起こります。パソコン本体の調子も心配ですが繋がる作品保存に使う外部ディスクの故障は致命的なので都度バックアップは欠かせません。
ストックフォトで遠征撮影される方は結構おられると思いますが自家用車利用、はたまた公共交通機関など現地到着までのその旅費は決して安くはありません。特に北海道を車でめぐる取材では茨城県大洗港発着のフェリー往復(車と運転手)がおよそ7万円、仮に2週間の滞在なら給油や食事を節約しても5、6万は出て行きます。以前旅先でうっかり側溝に車輪を落としてしまい左前輪シャフトが破損、旭川市内のディーラーに部品注文して治るまでに一週間、別途8万円が飛んでいった苦い経験もしました。
つまり何が言いたいかと言うと、誰にとってもそれだけ手間暇費用がかかっている作品でありそこに見合った対価を受け取りたい、ただその一言に尽きます。今だと当たり前にサブスクなんチャラマイクロ価格でお安いの何のと猫も杓子も経費節減、その煽りが行き着くところ単に制作者を苦しめるだけであり中には割りが合わず廃業に追い込まれた方は数知れず、代理店の中抜き上等、お客は安く済んでニンマリ。
代理店の良心を信じて>売値が安価であればその分数を売ってもらわなければ制作費用の捻出どころか普通に生活すら出来ないのです。お金持ちのボンボンであれば仕事半分趣味半分でたとえ大赤字でも「楽しい」とか言って不平不満はないのでしょう。副業解禁と謳われて久しい訳ですが他に本業ある暇つぶし『にわかプロ』でようやく成り立つ業界に小さく収まっているとすれば広告や報道を広く扱う業態としてあまりにも寂しい限りです。
どの世界でも職人は居ますしそこは地道ながらも仕事がそれなりに入って何とか生計が維持できるくらいは保証されるべきだと思っています。全世界を見渡しても『広告を意識』しつつそれなりのレベルに達した人はそれほど多くありません。私の地元茨城県内で私と同じビジュアル制作を熟せる人は私が知る限りたった10人程度、完成までの様々な過程を踏む上で必要な数ある連携アプリのそれぞれ熟知は必須、即ちクリエーターの希少種とも言えます。
そもそも中間に位置する販売代理店が7割8割をも売上から引き抜くこと自体異常であり高待遇でさえ5割は抜かれます。過去に於いては売値水準そこそこ常識的按分が提示されていた訳で誰一人騒ぐ人は居ませんでしたが売値が極限まで下がってにっちもさっちもいかないとなればそこは最悪生死(自死)の問題も孕んできます。販売代理店に作家一人を金銭面でいちいち面倒見る義理はないでしょうが、時同じく新内閣の菅総理発言に倣って今こそウィンウィンの関係を取り戻す思い切った経営改善に舵を切ってもらいたいところです。
本日はこのあたりで一旦締めさせていただきますが次回『予告第2弾』でもそこは執拗に訴えるつもりです。ストックフォト業界のみならずある種スキルを持ち合わせる私も含めほんと苦境に喘(あえ)いでいる各分野の作家(職人)さんは凄い数に上ります。突然起こったコロナ不況が多くの産業を今以て破壊し続ける中、力のある組織の良心(希望の光)を待ちたいと思います。
次回もお楽しみに。
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