
新製品のそのベールが剥がされた>本日午前10時、ソニーの新型カメラその全貌が明らかになりました。名付けて『α7C』だそうで、語尾のCはCompact(コンパクト)を表していると言います。前回こちらブログで身勝手に妄想を膨らませて描いたその私個人の大胆予想のおおよそ50%は当たっていたでしょうか。我ながら実に驚きです。
α6000番の形状、小型化そしてパンケーキならぬコンパクトな新開発ズームレンズ28-60mmの同時登場、やはり更なる小型化のニーズが少なくなかったという証です。ただまず大きく予想を外したのが今回が上位クラス同等のフルサイズ機であるという事です。謳い文句には「α7Ⅲを踏襲する性能」とありました。
流石に予想した5000万画素センサー搭載は厳しかったと見えこのクラスの一般的な2420万画素に落ち着いたようです。色はシルバーとブラックの2色、どちらもなかなかの渋い大人のムードを醸していますが、上部段差や左角の丸めなど見た目はあのドイツの名機ライカを意識した感も僅かに伺えます。
性能はさる事ながら最大の問題は価格です。ボディのみ21万円であり軽い気持ちで購入するにはやや難がありまたレンズキットとなると上記レンズ付属24万円はフルサイズ従来機とほぼ拮抗するレベル。私としてはAPS-C機での市場価格10万円前後を期待していたので非常に残念でなりません。例え上位機種としてもやはりこのところの物価高は反映しているのでしょう、日本人にとってはいささかお高いという印象があります。
企業が目指す高級志向顧客>自動車産業もそうですが先日発表されたEV車のホンダeでしたか、価格451万円(最上位は495万円)という価格設定になんの躊躇なく先行予約がほんの数日で規定数をオーバーし一旦予約を締め切ったとあります。航続距離もさして良くない見た目なんとも子供じみたおもちゃ風の車に500万円とは驚きでしたが加えて一気に完売とか、それなりにがむしゃらに欲しているお金持ちはこんなご時世でさえ沢山居るという事なんでしょう。
この調子なら今後メーカーが出す新商品は業界広くどこも大方『高級志向』品に偏っていくに違いありません。コロナ禍に翻弄され軒並み業績を落とす中その挽回を一気に果たさんと皆必死であり、ちまちまと安物を数作っているどころではない訳で、ここぞとばかりに高額商品に向かうは必須と思われます。
話は若干それましたがさて、今回のソニーの新ミラーレスのどこを魅力とするのか、私自身さらっとその詳細を読んでみたものの極め付け部分は結局見当たらずじまい。高額さながらに「小さければ売れるのか?」と疑問符がつきます。一体誰が買うのか、既に上位クラスをひっかえ取っ替えで数台所持している一部ソニー信者くらいがいいところ、そんな印象です。
こんな時期こそ女性をターゲットにするべきであって男性は元々ゴッツくてデカイくらいが好みなのですから敢えて小型ザブカメラを売り込んでどうなんでしょう。当時それなりのマーケットに基づいた結論で開発が始まり短期なりにも行き着いた頃には「当初想定した客は殆ど居なかった」、にならない事を祈りたいと思います。
先日の自民党総裁選で見事勝利を飾った元官房長官の菅義偉氏が目指す日本復活の今後の手段が気になります。今月にも衆院解散が叫ばれ10月中の総選挙も囁かれる中、政局の流れによっては再びの波乱の幕あけでありその後の新政権が担う重責においては殊の外国民の将来が掛かっています。お金持ちの権力者勢力をうまく誘導しつつ下々までその恩恵が行き渡るような価値ある施策を矢継ぎ早に次々と繰り出してくれる事を切に期待するところです。
であればこの今の私にだって21万円のカメラ普通に買えるようになりますもん。本来世の中ってそうでなくちゃいけませんよね。
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