新作予告パート2『融合と密度』

新作予告2


新作の特徴とその狙い>
次期新作タイトルの掲載準備はほぼ整った状況にあります。予告編は今回が最後、いよいよ来週中(今週?)には晴れて公開の運びです。さてこちらの上掲画像は一体なんだと思いますか。四角い枠が黄色く光る不思議なオブジェクトが丸ボケから顔を覗かせています。前回の予告ブログ(5/13)でもお分かりかと思いますが見ての通りこちら前作公開『BLOCK』に続くCG素材とは言うものの制作手法にやや変化球を加えつつ仕上げられているのが特徴と言えます。

基本個人的にはあまり気の進むやり方ではないので内心納得はいっていないとお断りしておきましょう。ですがそれはそれで、やはり問題は出来栄えが全てでありより活用しがいがある素材が求められるという現状を鑑みれば目的やそのムードをいかに的確に表現されているかが重要なので売れ行きも勿論そこに比例して効率が左右されるであろうと推測できます。

過去の私のこれまでに作ってきた作品を俯瞰して振り返れば特にCGに関しては概ね利用に幅を利かせた正解の無いムード一本やり的表現が大半を占めていると思われます。正直ここ最近の巷(活用実態)の風潮を見るにつけ殊更その目的意識の明瞭化が伺えます。ビジュアルを見せて即商品やそのサービスの概要(魅力)を把握させる謂わばターゲットユーザーに中途な寄り道をさせないワンストップな広告手法の傾向を感じてなりません。

かつてはあのパルコ(デパート)のような、当時のポスターやテレビCMを見てその意味(セールスの狙い)はハッキリせず、何となくの時代性のそれがあたかも『新しい』と感じさせるという画期的な視覚効果をもたらした手法であり、結果思いのほか多くの来店数を稼げたのだと言えます。しかし今は違います。

このところの通販番組(CM)にも言える事ですが、その商品の素晴らしさを雄弁にかつ詳細に解説するというやり方が見込み客の不安を解消しまた普通以上の利用価値を具体的に見せ促しています。実際には店売りの他の商品とそれほど遜色ないにも関わらずです。となるとやはりその場で見せるビジュアルの魅せ方いかんでその効果が大きく左右される仕掛けが重要なのは明らかです。

話が長くなりましたが、当新作の狙いはまさにそこを注視して作られたと思ってください。ただし公開後にタネ明かしすれば大半の人はきっと「な〜んだ、そう言うこと」となるんでしょうが。兎に角はそんな正式公開が待たれます。


今時のストックフォト事情>
話を変えます。
ここずっとストックフォトに精を出されておられる皆さんの中で今切実に思う事とはなんでしょうか。私自身は『売れなくなった。人気素材が極端に減った。何が売れるのかが不明瞭』といったところです。ある時から景気が低迷し業界はご覧の通りの有り様ですが、これまで何度も書いています『広告媒体の紙からネットへ移る』過程で現れた『安値販売のマイクロストック』の台頭この2点の変革に翻弄されているのは確かです。

まず『売れなくなった』は従前ストックフォト代理店からの大挙をなしたユーザー離脱が挙げられます。仮に1000人のうち90%がマイクロを目指せば残りは100人になりそこの僅かなパイの争奪戦になる訳なので全く売れない人も出てきます。日頃から世間の潮流にさほど迎合しない(我が道を行く)作家さんなどはこのマイナス傾向が顕著に現れている事でしょう。

『人気素材が極端に減った』はその犠牲の延長線上にあるとはいえ敢えて言うなれば『異なった志向性や目的の細分化とその分散』が大きいように感じます。ネット広告になればユーザー嗜好の幅がより広がって(ダイバーシティ)そこの対応に追われるが故の様々なカテゴリー事業が分刻みで生み出される昨今に於いてはこれまで当たり前とされた一つの形に捉われてばかり居られないというのが素材利用者側の率直な心情でしょう。この期に及んでもはや必然と解釈できます。

そして『何が売れるのかが不明瞭』上述の流れが当然ある中で何しろ素材となるビジュアルが各代理店共に飽和しているという事です。私など過去20年近く以前に預け入れした素材も必要に応じて今もその時々でそれは躊躇なく使われています。常に安定して売り上げ及び使用数を稼ぐための実際の素材活用とはかくそうあるべきなのですが、こう新作が怒涛のように、それも今ではアマチュア参加で代理店によって既に数億点という膨大に膨れ上がった在庫数を思えば購入側も過去の仮に良い素材なるものに一々拘ってはいられない、時間的にも物理的にも到底探し出せない、でも困らない、そこは今後もほぼ変わりようの無い止まるところを知らぬ負のネックに違いありません。

結論としては『作家一個人のメリットなど無いにも等しい』悪循環がここ数年に渡って繰り返されているというのがこのストックフォト業界の無残な現状です。人物撮影ならあの業者とか料理ならあそこ、ある程度の高資本で動く世界であってもここに来て廃業やら解散しているところは結構な数出ているでしょうし、表向き『風景写真家』を名乗って活躍しているようでも実態は地元下請けで出張スナップがもっぱらだったりと収入的に大して優雅ではないかもしれません。

中にはどこぞの無関係な工場勤めや店員に転向している人もいるのでしょうか。有名タレントさんにもピークを過ぎた辺りから飲食店の開業なり不祥事がらみで細々知人の店で働くなど良く耳にします。そこそこ資金があればまだしも私のように貧乏作家、ましてや家族持ちには辛いところです。

最後の砦(とりで)といいますかチャンスといいますか 一つ良い点はあります。この過酷なサバイバルにあって同様ジャンルのライバルが一気に減っている事です。辛抱して継続してさえいればそのうち…、甘い考えですね。


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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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