盛り上がらないクリスマス商戦>今夜は年に一度のビッグイベントと謳われるご存知クリスマスイブですが、皆さんはどんなイブを過ごされるのでしょうか。私のうちは既に子供も成人して家を離れていますので次の日が仕事では流石に呼び寄せられませんし当人もきっと身近なお友達関連のお付き合いでそれなりに盛り上がるのでしょうから仕方ありませんね。
これまでずっとこの日を過ごしてきた家族が一人でも欠けると内心やはり寂しさは隠せません。その代わりと言っては何ですがすぐ横でちょこんと座る愛犬がそこは癒しでいてくれます。子や孫扱いといいますか年配になると突然ペットを飼いたくなる心境が多少は分かる気がします。
ところで『心情』の今回予告第四幕はクリスマスにちなんで『サンタクロースの電照』画像にしてみました。しっかり目立つ位置に鎮座しているにもかかわらず肝心な配線の気配がなく夕刻になっても暗いままでした。それなりに灯せば勿論もっといい絵になりそうなのですが撮る側としては非常に残念です。
しかしここ最近のクリスマスイベントって地域に限らず我が国全体として見ても何処か白けムードを感じませんか。テレビコマーシャルも以前に比べて盛んなのは一部の業態に偏っているように感じますし、確かワインの売り上げがかなり低迷している報道もありました。あのおもちゃの殿堂トイザらスが一連の不景気で本部が破産しているなどこの時期活況でなければいけない筈の企業がこれでは身も蓋もありませんね。繁忙期真っ只中のサンタさんはさて何処でおもちゃを入手すれないいのでしょうか、困ったものです。
幸福感を全身で感じたあの頃>幼かった頃の我が子を例に挙げて恐縮ですが、当時はディズニーブーム真っ盛りで私自身もひどく興奮した記憶があります。浦安のランドとシーには子供を連れてよく行きましたし、園内はさながらファンタジーの宝庫で忌まわしい現実を忘れてひとときの非日常を存分に味あわせてくれました。中でも熊キャラのプーさんが大人気で当時『ティガームービー』なる映画も上映されるなど相当な需要期だったと思われます。
そして『ポケットモンスター』『刑事コナン』『クレヨンしんちゃん』NHK教育の『おかあさんといっしょ』ではだんごさん兄弟の歌が爆発的なヒットを遂げ、合わせて近所に巨大なイオン(ジャスコ)がオープン、まさに連日ごった返す人また人で経済的にはかなり世間が沸き立ち潤った活況の最中であったと思われます。今思えば好い気なもので親家族揃って二泊三日の温泉旅は毎年の恒例行事だったか。2000年一桁の15年ほど前のことです。
あの頃はストックフォトもまずまず順調で今ほど危ういと感じた事はなくむしろ売り上げが向上していた時期かも知れません。麻生総理大臣の頃に世界の金融市場を震撼させたリーマンショック絡みで様々な不祥事が続き政局と経済が混乱し始めると国民の大多数が突如野党の民主党を政権与党に据えました。その後に行った悪人排除と埋蔵金探しが頓挫しところで大震災が起こりこの日本は更なる不景気へと突き落とされて行きました。
ストックフォトの売り上げも年を追うごとに低迷を極め遂には最盛期から数えて半分以下にまで落ち込む羽目になりました。当然その間巷ではインターネットの躍進からデジタル技術を介しながら新手のサービスが続々市場を賑わしてはかつて繁栄を極めた老舗の既存サービスが尽く退場を余儀なくされるというまさに究極のカルチャーショック連続の最中、代理店を伴うがため切り替えが極めて難しい私の今の立場はより市場の隅へとじわじわ、いやこの先一気に追いやられそうな気配も感じます。
市場低迷と値上げラッシュ>せめて年金受給時まで何とか保ってくれないかそれだけです。本当あの頃が懐かしい。また思い出しましたが、ここ茨城県にはフェリーの発着所で有名な大洗港と並んで全国でも水揚げ盛んな那珂湊港(なかみなとこう)があります。観光バスもそのルートに沿って運行されピーク時は凄まじい数の観光客で溢れんばかりの盛況ぶりでした。やや高上がりで混雑するそんな土日を避けこちらも数ヶ月ごと平日を睨んで頻繁に買い出しに出かけました。
今から考えるとかなり安く買えた気がしますが、大ぶりの毛ガニや卵持ちのメスのタラバガニが一尾¥3,000から売っていましたし、あんこうは丸ごと一匹その場で捌いてもらって¥1,500まで値引いてくれました。荒巻鮭も¥1,000何て当たり前でこちらも無料で捌いてくれました。今はと言うとタラバは¥10,000以上、似たタイプのロシア産アブラガニでも¥7,000前後の値が張る始末で値引も渋り気味で捌きは別料金か拒否、とても魅力的とは言えなくなりました。市場が管理する食堂も2割ほど値上げされていたと思います。
聞けば「獲れないんだよ兄さん」です。どの国も際限なくバンバンさらってこの有様なんでしょう。魚介の成長スピードを超えた漁獲量が主な原因と言われていますが、そこには確実に急変する気候変動も加わっているのです。『自分へのご褒美』の負担が増すこのご時世にあって普通に浮かれられる人たちはまだ幸せな方で、その内誰もかもが順番づつ困窮のるつぼにはまっていくようで将来が不安です。
「サンタさん!今年のプレゼントは是非『景気回復詰め合わせセット』でお願いいたします」
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