情けない格差の所業>次期新作『心情』シリーズですが、今日のテーマは『少子化』。国民の心情が際立つ少子化問題は今の国内が抱える最大の懸案ではないでしょうか。上掲画像での昆虫の交尾シーンが人の世と重なって物悲しく映ります。こんな小さな生き物でもそこはしっかり子孫繁栄し確実に種の存続を守っていてまこと健気(けなげ)でなりません。
昨日あの日産自動車元会長のゴーン容疑者が個人資産の負債を企業側に肩代わりさせたという特別背任容疑で再逮捕されましたが、この方がどこまで金に汚いのかはさておきこれまで不当に得た収入は過去20年余りで100億円を遥かに超えておりまさに横暴にも利益独り占めの構図です。これでは内部の指揮など上がる由もありません。
日産のこのところの不正や隠蔽そして立て続けに起こるリコールの嵐と散々な経営状況を鑑みても疑いなく頷けるところです。その一方でどんなに苦労して働こうとも一向に懐が温まらない一般国民の多いこと、同じ国民として情けなく惨めなこの状況を作り出している政府与党に「恥を知れ」と言いたいというのが正直な私の感想です。
動かすお金が足りていません>何故に大企業はムキもなく溜め込んでいる保留資産を国民に分配しようとしないのか、その全てを身ぐるみ差し出せとは言わないまでもせめて市場を活気付ける程度くらいは投資してもいいんじゃないかと思う訳です。当ブログでも再三に渡って訴えている『お金をもっとでっかくたくさん回そう』を合言葉に活気を取り戻さなければこの閉塞感は永遠に続くでしょうし、やがてはそれが最たる疲弊となって国家存亡にも影響してくる筈です。
兎に角皆さんの給料を比較的平坦に近づけることから始めて、ある一部のごく限られた個人や一定の組織に偏らない仕組みづくりが喫緊の対策と戒め改めつつ政官民が一体となってそれは早急に進めるべきと考えます。企業だってモノやサービスがたくさん売れて更に利益を上げたいというのが正直なところでしょうから、それを「今は富裕層限定商品に集中する時」などと過去の統計に縛られないもっと画期的なビジネスモデルを再構築すべきで即刻その方面を生み出し始動させる懸命さが求められるのではないでしょうか。
今はモノが万遍に売れなくなったと言われる時代です。市場にはこれでもかと同じような品物が並びこれは!というブームが湧き立つ挑戦的な商材になかなかお目にかかれない状況です。すでに市場は飽和したと言う人もいますが果たしてそうでしょうか。実のところ単に買いたい利用したいが出来なくなっているそれだけではないか、今ある手持ちの予算をそちらに回せるほど余裕がなくなっている現状が『売れない』になっているとしか思えないのです。
後述:
最近富に新商品として出てくる殆どのモノ(商品サービス全般)やこと(エンタメなど各種コニュニティイベント)がもはやいい加減『どうでもいいもの』と思います。宣伝手法をいくら凝らしても売っているもの自体にそれほど魅力を感じないというのが実感です。よくユーザーのインサイトを探る手法に高度な蓄積データによる解析手法が持て囃されますが、もともと詐欺まがいな中身の薄い商品にいくら最先端テクノロジーを駆使したところでその次のビジネスに繋がるとは到底思えないのです。特に苦情が多いとされるITサービス系・健康食品系・通販系全般に言える小手先商売は必ずと言っていいほど途中でつまずいています。買えないというよりも買わないで済むものばかりが溢れている感じです。
後述おわり出し惜しみで国家消滅>まさに『少子化』もそこが元凶と捉えられます。出生数が三年連続100万人を割ったようですが、余暇がひとり事で満足しきった挙句の異性間の各々恋愛下手(べた)が起因するというよりはむしろ縁を取り持つ出会いの環境が尽く失われていると見た方が妥当でしょう。お金が乏しければまともな恋愛など今のご時世難しいかも知れませんし格好つけたい世代であるなら尚更お互い見栄を張りたいがためにその一歩踏み込めない状況はあり得ます。
現実の理由として将来への懸案が最大で、特に都市部での生活には何かとお金がかかります。生涯二人だけならまだしも子供を一人二人と産み育てれば諸々費用は半端なくのし掛かってくる事になります。高級車を買うとかそれこそ郊外に憧れのマイホームなど夢のまた夢であり、そこには悲観しかありません。そもそもその後の法令緩和で非正規と派遣労働枠が末端業態までカバーされるようになってからより格差が拡大していきました。
リーマンショックや東日本大震災を境に企業側は徹底的なコスト削減に舵を切り設備投資見直しと巨大なリストラ策、底なしの低賃金体系推進、即戦力重視で年功序列慣行の廃止、度を超えた過労死レベルの長時間労働を強いられる中にあってボーナスも退職金も受け取れない世代が限りなく膨張していった訳です。ここしばらく過剰なほどに年配者の医療支出が増し国家予算を圧迫し始めた事から政府はようやく重い腰を上げたようですが、そのツケは消費税の引き上げは勿論のこと年金支給の減額と受け取り年齢延長案など圧迫は乏しい家計の国民生活を際限なく襲っています。
格差を通り越して虐待>今持つ内部保留を即刻市場投入して国民の懐を温めない限りお金廻りの良いかつての活気ある世の中には決して戻らないと思います。シングルマザーが稼げる毎月の給料が残業含みで僅か15〜20万円、年収200万円にも満たない家庭が相当数あると聞きます。これでは余計な買い物などできる訳がありませんし同時に我が子にまともな教育だって施せない。それが次世代に負の連鎖として受け継がれ今貧しい人は結果貧しい枠のまま。きっと先般の入管法成立でその後大量に押し寄せる外国人労働者も含めて顕著化した失業者の犯罪や自殺がより一層増えていくに違いありません。
何か今の政府方針は一流大学を出た勤勉かつ頭脳明晰でお金をしっかり生んでくれる選ばれし人には過剰過ぎる優遇策を講じる反面低階層の現状ひもじい国民にはどうにも出来ないほどの高い壁を築いて「もういいから今すぐ死んでくれ」と言わんばかりのように見えるのです。であれば近未来に於いて荒廃した日本の『スラム化』も現実味を帯びてきます、実に恐ろしい。
家族の暮らしぶりが安定し当たり前に子供が産み育てられる理想の環境づくり、そこから力強く未来を担える人材を一人でも多く世に送り出し大いなる発展を促す真っ当で誇り高き日本人の姿をいち早く取り戻して欲しいものです。
次作『心情』シリーズは、まさに次代へのメッセージと言えます。
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