主力車種「アウトランダーPHEV」のリチウムバッテリー発熱発火問題の最中で頭を抱える三菱自動車が、それとは別に同車種内発動機部の制御プログラムに不具合が見つかり、3800台余りのリコールが発表され即日(23日)国土交通省に届け出ました。
バッテリーの調査も大詰めらしく4月末までに正式見解が公式発表される見通しとの事。三菱自動車ならずともこのところ国産自動車のリコールが多い事に驚かされています。日産「デュアリス」が低速時にエンストするだとか、ホンダの「新型CRーV」と「オデッセイ」ではシフレチェンジ機能に問題が発生、「バモス」は発火するそうです。
トヨタも例外ではありません。以前、海外販売のレクサスのアクセルペダル部にフロアマットが引っかかり制御不能で事故が起きるなど一時はアメリカ国内で日本車閉め出し騒ぎに発展、「突如エンジンが高回転する」など思い込みによるデマまで飛び出す始末。ここしばらくようやく小康を得たばかりです。
そんな矢先、今回は助手席エアバッグのトラブルで「カローラ」、共通部品を使用していた日産「キューブ」、ホンダ「ストリーム」などトヨタを含む41車種で国内計73万台(全世界で292万台)となる膨大な台数の無償交換・修理を余儀なくされています。
確かに作るモノ(プロダクツ)、とりわけシステムや構造が複雑化している昨今でありますからデジカメやPC同様に多少のファームアップは必要になるでしょう。しかしながら人の命を常に運んでいる乗り物(航空機・列車・船舶など広く含む)に、故障や大事故に繋がるかも知れない不具合がこれほど発生している事実に、物づくり先進国日本に於いてまさに痛恨の極みに他なりません。
と、ここでもう一つ不思議な事に気づきました。海外のトップブランドであるお馴染みのベンツ・BMW・アウディー・VW・シトロエンを始めフィアット・ルノーなど大衆的な高級車?もそうですが、続々輸入される諸々の外車メーカーからの国内販売車に於けるリコール情報が各々ニュースの話題に上らないどころか、全くと言っていいほど聞こえて来ないのです。
詳しく調べていないので正直素人発言になり恐縮ですが、リコールについて書いていてふと頭に浮かんだので思わず書き足してみました。勿論何かの不具合が発生すれば各オーナーへは即座に打診されるのでしょうが、私自身も同じ道を走行している訳なので開示させるべき重要な情報になります。何故公の場に出て来ないのか。
いくら高級で高性能車でも、まさかリコール0回なんて事はあり得ないですよね〜。
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