名付けて『うららか』>関係者各位の皆さんお待たせいたしました。無理やりこの日まで強引に引っ張った新作予告を経まして遂に本日待望の大公開のタイトル『うららか』をご紹介いたします。『
うららか』と聞けば自然と春を醸すあのほのかなムードが漂うでしょうか、その言葉から当然のようにそう思えるかと存じますがこのタイトル名に辿り着くには試行錯誤がありました。
『新緑〜』『春の〜』とか、『みどり〜』云々など何処でも見掛けるオーソドックスなものばかりが頭をかすめ中々ピタッとハマるイメージが湧いてきませんでした。不思議なもので今回とは全く関係ない別の記事を読んでいた時に偶然そこに綴られていたのがこの『
うららか』だったとはまあ奇跡と言えばそうなります。「嗚呼なるほどね」そんな気分だったでしょうか。
とにかくはタイトル名も決まってホッとした訳ですが、前回の予告で少し書いた中で代理店にストックされる新緑素材といえば『多くが似たようなイメージが大半』的な指摘から、さてそれでは今回の自らの捉え方はどうだろうかと改めて振り返ってみて、一通りざっと見て残念ながらそんなに他との大きな違いは感じ得ないというのが率直な感想です。
春の日差し、緑の葉、見上げる木々、青葉の輝き、俯瞰風景、流し撮り、池のほとり、休日のひととき、接写からロングに至るそれなりの捉え方はこれまでも多くのカメラマンによって撮影されていますし、むしろその強豪にはこれでもかというテクニックと意表をつくドラマッチックな場面描写などその素晴らしい表現力は多岐に渡るはずです。
私の場合今回は地元周辺を行き来しながら身近で素朴なありふれた被写体が多く、内外合わせた有名観光地や謂わば秘境地帯の一般に馴染みの少ない絶景がある訳でもありません。最近ならきっとドローンを駆使した空撮のあれこれが人気と思われますが、それもありません。当新作をチェックされて「この程度か」とおおよそヒントになる要素は薄いと言われればその通りです。
テーマは『暮らしの中の素朴な風光』>しかしどうでしょう、実のところ『素材として重要なのは何か』そこが一番の肝でありそこには背景画としての使命とともに人の暮らし(風情)穏やかな癒しの空間であり追求の本質の相違拘りは常に各個別にあって当然です。しかしストックフォト素材が相当数で飽和する最中だからこその今まさに見失っている部分が何処か、何が足りないのか、ユーザーの求める真の価値とは何か、価格差だけで解決できない、より重要なメリットを提示できるか否か、今一度そこに寄り添いつつ集中しファインダーを覗いたのがまさしく今回新作の『
うららか』なのです。
如何にもが全面のこれまでの平面的な新緑イメージをよそにあたかも丸く包み込むような緑の抱擁感を各カットともにふんだんに表現しています。思い出としての季節の記憶をもまた呼び覚ましてくれるでしょうか。つまりそこにこそ写真の力を注ぎ入れて初めて素直な肌触りが伝わって来るのではないかと考えます。当新作『
うららか』では新緑に混じって桜がほのかに咲いて、さらに池の鯉や水面の光、祭りの余韻、典型としての人物等々、そこから紐解けるであろう季節の風光をじっくりゆっくり嗜んでいただければ有り難いです。
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