リアルな宇宙旅行映画は出来ないか

今日、地球からおよそ1200光年離れた場所(こと座)のハビタブルゾーン(生命維持可能な環境領域)に二つの惑星、更に2700光年先(白鳥座)にあるやや高温領域のもう一つの惑星計三つをアメリカ航空宇宙局(NASA)が発見したというニュースが飛び込んできました。

それぞれケプラー62e・62f・69cといい、質量サイズとも地球とほぼ同じで恒星(太陽)との距離が地球環境に良く似ていることから生命の存在がこれまでのものと比べて極めて高い可能性があるとのことです。勿論人類に近い知的生命体の存在も十分考えられます。

この目で実際に確認出来れば最良でしょうが、何せ距離が遠すぎます。光の速度で移動しても1000年以上掛かる訳なので現代の科学技術の粋を結集したとしてもまず不可能。当然今見えている画像は1200年以前のもので、リアルタイムでその星が今どうなっているかは分かりません。

仮に1200年かけて到着出来たとしてもその時点で過去とあわせて計2400年後の世界に遭遇する事になります。現在の地球以上に科学が進歩した挙げ句に核のような武器の乱用とその争いによって星自体が既に死滅してしまっいるかも知れません。

それでも私たちは、自分が生きている間に一度くらいはそんな夢のような世界を垣間見たい欲望にかられるものです。スピルバーグ監督の有名な映画に「未知との遭遇」「ET」「ジュラシックパーク」そして「宇宙戦争」などSFファンタジーものに一貫して言える事は、到底不可能であった夢と憧れの出会いをあたかも現実のように再現して魅了させられた事に尽きます。

最近の映画はコミックやアニメからの余りにも非現実的な活劇ばかりが目立ち、私などからすると単にバカバカしさだけが余韻として残るばかりで無駄な時間を過ごしたとつい思ってしまいがちですが、マニアの方は別としてもそれ以外の一般人にはどう映っているのでしょうか。

著名監督がプロデュースするここ最近の映画にも過去に辿った不幸な歴史を背景にしたお固い内容がやけに目立ちます。やはりここいらで、多少とも視聴者に向けての夢のある壮大ロマン大作を期待したいところです。特撮一辺倒の見せ物に終わらせない別の意味で不可能を可能にして頂きたい、そう思って止みません。

しばらく前に似た要望を別のブログ(現在閉鎖中)で書いた事がありました。その後「プロメテウス」「アバター」などが上映されそれなりにヒットはしたものの、それでも私自身は納得できませんでした。あくまで一惑星での出来事でありどれもでたらめなおとぎ話に終始していたからです。現実味が極めて薄かったからに他なりません。

私が真に求めているのは、宇宙物理学から推測される宇宙論に基づいた超リアルスティックな舞台設定です。そんな大舞台に魅せられつつ淡々と宇宙旅行が出来たなら、これほど感動的な仮想体験はありません。

遊園地などで良く見かける、宇宙船に搭乗し壮観な空間で起こる様々な危機をくぐり抜け惑星を巡るという5分間程度の体感アトラクションがありますが、まさにあんな感覚を映画館で味わってみたい訳です。

※異常を知らせるアナウンスや室内灯のちらつき効果、椅子自体を揺さぶる必要はない。

ひと所に目を向けるのではなく、松本零士原作の「銀河鉄道999」的な移動型展開劇の方が、訪れる個々の惑星やその他の宇宙現象の有り様を事細かに観察出来るというもの。戦闘シーンだけが人気取りの活劇ではないのであって、むしろこれから描く映画は教育上に於いても優れたものに仕上げていくべきです。

この文をお読みになったその業界の方がおりましたら、まず現実の未来を見据えた上でこれまでの既存の宇宙観を覆し同時に夢を育めるようなそんな素晴らしい企画を是非とも練ってもらえればと思います。


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