早けりゃいいてもんじゃない>季節は巡るとよく言われますが、最近は何でもかんでも早い者勝ち?季節の先取りとかで特にアパレル系は驚くほど早い段階での売り出しが目立ちます。冬に入ったなと思えば春物の新作、まだGWの連休明けだというのに夏物勢揃いなんて当たり前になりました。北海道当たりだと春秋の変わり目が関東地域に比べて1・2ヶ月ズレているのでタイミングを全国一律に統一されては困るという批判も多く耳にします。
私などは上ずえがあるのでもっぱら3Lになるのですが、何しろ欲しい物はセール初日でほぼほぼ売り切っており在庫は微々。変な柄に異様な色調プリント等々手に取る気も失せます。残り物には福来たりなんてとんでも8分ですよ、ほんと。
サクラ画像の新作『桜恋し』公開!>その点ストックフォト素材はいいです。同じデータ使い回しでサイズ違い利用媒体次第で在庫も気にせずいつでも購入出来るんですから。という訳で今回、前回公開の梅画像『
つくばの梅』に続きまして春本番を華やかに謳い上げるサクラ素材の決定版『
桜恋し』の登場です。
この場合は違った意味合いで『早い者勝ち』と言えるかも知れませんが、現時点で利用される業態はどのくらいあるのでしょうか。大概はどちらの方面も4月前後の利用に備えて年明けから少し経った時点で物色し始めるパターンなので「それ今言われても」という場合が大部分の筈です、多分。
私の場合は立場としては勿論素材を預ける側なのでベストシーズンに現場に赴いてそれなりに売れそうな被写体を捉えその後編集し準備する訳ですが、販売代理店に預けるタイミングとしてはどなたも大体この時期辺りが相場と見ます。実際にそんな各社代理店サイトで『サクラ』で検索を入れ新着順でチェックしてみればどこも全国津々浦々で今年捉えた新作サクラ素材が既に数千点余りしっかり網羅されており、私などそれでも預け入れ時期は早い方でしたが、その後も多くのカメラマンによってバンバン預け入れされているようでページ各50点単位で捲っていけば私の作品は何と28ページ目でようやく出てくるほどです。
何故に観光名所で勝負する?>確かに単純にただ早ければいいってものではないようですが、となるとそんな膨大に預け入れされるサクラの新作群の中で如何に自らの作品を一際引き立たせ煌びやかに魅せられるのかが問われて当然です。各カメラマンさんが各々の思惑で捉えたであろうサクラ画像をつぶさに見ていきますとどれも結構同じような方向性を感じるのです。言ってみれば観光要素の強い絵図らでしょうか。
空は青く澄み切って順光線であり地元の方が見てすぐわかる観光名所、いや全国的にも有名な場所がこれでもかと出てきます。中にはお城、富士山、千鳥ヶ淵(皇居の堀)、スカイツリー、最近だとドローンでの空撮も目立ってきました。これらは全て場所前提を重視して捉えた素材となります。本人に言わせれば多分需要があるから、そういう事?だと思いますが如何せん敵はそれ相応に多くなります。
話は逸れますが、にも関わらずこういった撮影を好むタイプの人を観察してみると気づきますが、大抵は機材としてそれなりの新型高級機を抱えていたりします。レンズだって見た目一本ウン10万円は下らないでしょう。つまりは一種自慢もあって敢えて人ごみに入って撮影したがる人ではないか、だから預ける写真もほぼ似たようになる、私なりにそう頷けるところはあります。現場に行けば結構横並びでズラッとカメラマンだらけになるのでしょうから。
強さの秘訣それは情熱と執念>やや失礼な解釈になって恐縮ですが、その中でも間違いなく腕が良く感性がそこに発揮されている人は大勢います。そんな優れた方はただ単に綺麗にアングル良く捉えるのではなくそれがストックフォト素材である事を認識した上で商品としてしっかりそつなく捉えているのです。だから売れる。
常に購入者の利用先を把握しているのだと自身も同じ身でありその都度つくづく勉強になりますが、最後はやはりそこに賭けるエネルギー(バイタリティ)ではないでしょうか。被写体を見つめ極める情熱が各々一つの形として成立されていく訳で、まあそれを『売らんがための執念』とでも言い換えましょうか。年齢に関係なく絶えず付いて回る宿命とも解釈できます。
もうここずっと不景気続きでストックフォト稼業の継続も相当厳しさを増す極限状態から如何に体(てい)良く脱するかは、そんな強固な執念あってこそだと思えるのです。
タイトル:
桜恋し(さくらこいし)販売形態:RF-NE(他社預け入れ可能な非独占ロイヤリティフリータイプ)
サイズ:6000×4000ピクセル
総点数:162イメージ
保存形式:AdobeRGB、低圧縮(12)8ビット
販売代理店:
アフロ、
アマナイメージズ、
イメージナビ(50音順)
詳細確認:
DEGIGA.JPサイト購入手順:DEGIGA.JPサイト内作品タイトルのサンプル画像下部『直リンボタン』より販売窓口へジャンプ
→手順の説明はこちら作品について:
今新作のサクラ画像素材『
桜恋し』は多くを茨城県南部の福岡堰(せき)にて撮影しております。大ぶりの桜並木が織りなすダイナミックな景観はもとより各種様々な品種が植えられ、普段は緑を湛える閑散で素朴な土手が続く地味な場所ながら満開の休日ともなれば日本各地から訪れる観光客でそれは賑やかです。
カメラマンが少なく撮影場所に苦慮せず自由に撮影できるいい環境といえます。また上掲画像もそうですがタイトルIDの後半に出てきます夕日との取り合わせ画像などは同県常陸太田市の西山公園にて撮影しています。クレーターを思わせる巨大な凹みを埋め尽くす壮大な桜花の高台からの眺望はまさに圧巻、提灯が灯る黄昏時などお酒を片手に夕日を拝みながらの花見は何とも格別なひと時です。福岡堰同様それ風のカメラマンは殆ど見かけません。
→その他観光スポット詳細はこちら
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