眠れる才能>一言で『ストックフォトで金儲け』と言うのは簡単ですが、実際にやってみると成功に至る過程それは大層に険しい道だと思います。写真にせよCG制作にせよそれなりのスキルとキャリアが必要ですし、ご存知の通り今日の明日でそのような能力が簡単に身につく筈もありません。
また、その最たる一つに『才能』がありますが、その分野に長けるセンスは必須で自然と生まれつき持ち合わせた能力と言っていいでしょう。意外に本人がそれに気づくか否かはその先の人生に於いての巡り合いがすべてを決定すると思われます。ただどの分野で活躍しようが少なからずそんな『才能』がどこかのタイミングで必ず機能するのでしょう。
もしも今持ち得る『才能』とやらを本人が自覚し実務に活かそうとするとして、となれば善は急げでそれを実践に移すべく概ね準備を進める訳ですが、実はここからが本当の才能かも知れないと私は考えています。なにか?
金コネ人脈に尽きる>成功に導くビジネス三大要素と言えばお分かりでしょうか、何を隠そう『金とコネと人脈』大枠でこの三つに間違いありません。とにかく資金がないことには何も始まりませんが最低一度は人に会うにしてもその身支度や交通費、食事の席を設けるなどそれだけでも数万円は用立てる必要がありますし、急遽先のスキルを身につけるにしても専門書やセミナー、実際にその道具なりを手にとって容易に振り回せるようになるまでに投資額はえらく掛かってくる訳です。
コネはどうでしょう。自身の知り合いを片っ端から当たって資金援助、仕事の依頼紹介お手伝い、付き合いの長い仲間関係や家族親類筋、会社の同僚、奥さんの知り合い等々ある程度若い内はその人選に事欠くことはないと思われますが、お金の話が出た途端そこには必ずと言っていいほど暗黙の利得が絡んできます。コネとはそこまで見込んだ上で話を持ちかけるのが礼儀でありその次のコネにも通ずる繋がり作りを促すことにもなるでしょうか。
そして人脈ですが、そんなコネの繋がりに端を発して多岐に渡る分野への波及効果を意味するのが即ちこの人脈の重要性に他なりません。一つの業態の中で仕事をしているとそれが自分にとって当たり前の社会と考えがちですが、時にある一定の身近な関係者の口伝えであっても多面的なその流れから思わぬ分野(業界)に伝播する場合があります。その切っ掛けは時代の潮流が生み出す新たなビジネスの創出者にとってこの上ない情報でありマスメディアがひと度取り上げさえすればそこから突如知名度が一気に上がり更にそこにぶら下がる関連事業者の多くから頻繁に声が掛かるということはあり得ることです。
上述はあえてこの場で話さずとも皆さんにとっては既に周知の域とは思います。それではそのビジネス成功へ導くその三大要素を現時点で全て持ち合わせている幸運な人はさてどの程度いるでしょうか。やはり相当に限られた一部の人ではないだろうか。この場合まず何と言ってもコミュニケーション能力が必須要件です。人と真っ当に対向かい話ができなければ何も始まりませんから話すのが苦手、交渉もままならない言わば性格上の問題で叶わないという方はきっと多いでしょう。
資金力がものをいう世の中>そしてお金です。まずはここからです。仮に私のストックフォト周辺を例に挙げれば現状に見合ったそれなりの機材が必要です。カメラレンズその他アクセサリー類、編集用の高性能パソコン一式、重いデータ転送に適したインターネット光回線、撮影にかかる諸々出張費、電車に航空機船舶の利用、取材用自家用車の維持も車種によってそれなりに結構な額が年単位で必要になります。今流行りの空撮ドローンを利用しようと思えば機材購入の他にテクニックの向上と定期的なライセンス更新が必要になってくるのでかなり厄介です。
モデル撮影も然りで紹介手数料やモデルへのギャラは勿論、衣装メイクと撮影助手の手配、スタジオ確保とロケハン費用、撮影機材も本格的な数台のバンクと高出力電源部、屋外現場の撮影許可などここぞというところは大方有料になります。とても個人で嗜むレベルにありません。
一見軽く気ままにイケそうなテーブルフォトも同様です。まず小物の用立てもそれなりのレベルが要求されるので一点が結構な値段にることがあります。特に果物や野菜類、肉魚など生鮮ものに関しては痛みも早く要領よく進めるとともにそれも他に真似のできないふんだんで豪華に見せる必要も出てきます。それ専科のプロの間で調理機器をすぐ横に置いてリアルタイムでこなすパターンはよく聞く話ですが、調理技術、直の使用人にアシスタントは欠かせません。
インテリア周辺とテーブルセッティングに至ってはそつなくこなせるそれ相応のコーディネーターの助けもいるでしょう。そうこうしてようやく『売れる素材』が完成する訳でこれもまた素人が容易に手が出せる分野とは到底思えないのです。
個人はニッチで稼げ>一人の素材制作者として各々限られた条件の中で工夫はあるでしょうが、その分野に精通する高尚な組織と戦うにはあまりにもリスクが伴います。私のような資金なしコネなし人脈なしの人間は、むしろ大手が入り込む気がない粗末で魅力薄な狭きニッチ路線でいく以外ないと言うのが今回の結論になります。が、しかしながら賭けでいう大穴はどこかに必ず隠れている筈です。さあ探し当てましょう巨大な穴を、以降不景気地獄と危惧される2020年開催のスポーツの祭典が終わる前までに。
上掲画像はタイトル『
文字乗せEX』より抜粋のビジネスシーンになります。ノートPC一つで個人が始められるビジネスは結構増えていますが、その後栄えある成功を収め今も躍進冷めあらずの方がほんと羨ましいです。金コネ人脈に事欠かないどこぞの御曹司(おんぞうし)ばかりだったりして。
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