
90年代中盤辺りから急激に広まったインターネット網ですが、当時から比べてその速度が格段に上回った現在ではフルハイビジョンサイズどころか4K8Kをもものともせず、さらなる大容量転送技術は今後もより進化する筈です。
それではその電送されるそれこそビジネスに欠かせない重要なコアコンテンツですが、BtoB(企業間取引)で扱われるお堅い内容はともかくとして一般にはBtoC(消費者との直接取引)上で最も必要とされるのが所謂『娯楽コンテンツ』でしょう。
今やウェブコミュニケーションの要といえばご存知SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。初期型はその配信容量の限界から現電子メール的な言葉のやり取りが大勢を占めていた訳ですが、それがいつの間にか静止画を飛び越えて動画に、上述の数千万画素レベルの長尺ものまで難なく視聴可能にしました。
そんな動画の編集機器及びソフトウェアにも合わせて顕著な進化が伺えます。ちょっと操作知識に長けた人ならまるでSFハリウッド映画並みのレベルの高い合成編集は至ってお手の物。その腕を買われて実際に映画制作にお声がかかったという一般人も現れるほど、パーソナライズかつシンプリーにとその制作環境は極めて高度化したと言えそうです。
さて、そんな市場をやや俯瞰気味に観察してみればその内容たるや既に大半が出尽くした感は否めません。映画、ゲーム、音楽、スポーツ、情報、CM放映に関しての多くが何をとっても似た事の繰り返しに過ぎず、とうにコモディティー化(画一化)しているとも言えます。
アメコミ系ヒーローたちの野蛮な戦闘シーン満載の地球滅亡やらお化け怪物(ゴジラやキングコング)もの、異次元世界に宇宙人あれこれに至るまで何でもありの特撮映像が目に余る昨今、「だからなんだよ」と自身舌打ちの連続でそんな最新効果技術はあらゆる分野に止めどなく蔓延しそれこそ「いい加減にしてくれ!」と叫びたい。
そんなどうでも良いコンテンツを躊躇いなく好んで視聴している人はさてどれほど居るのでしょうか。ただ毎日の息抜きとして惰性でズルズルという人ばかりと私は推測します。この感覚は勿論年齢差にもよります。若い人は世間の風に当たってまだ間もない事もあり絶えず触れるものには新鮮さを感じ比較的違和感は薄いと思われますが、私のようにその過程をほぼ60年間見聞きしてきた人間からするとそれは単なるシラケでしかありません。
最近言われる事に「ドラマ内容がつまらない」とか「長寿番組終了」「商品が売れない」「映画館が閑散」「情報過多」「スマホ依存」等々従来型たる既存の市場が冷え込んでいる事は多々感じ取れる訳ですが、それはここ20年余りの技術の急速な進化がもたらした人々の興味への閉塞感というのでしょうか、興奮が喚起されない負の現象がいよいよ顕在化してきた証拠と受け止めています。(成熟社会)
物や事が飽和しどの分野も揃って新商品はさして売れず当面の利潤が得られなければ設備投資もままならず、求める金利は下行の一途。つまりはもはや右上がり的な市場が成り立たなくなった先進国特有の衰退時期に入ったように感じます。
テレビラジオがなく楽しみ事がおおよそ局地的で少なかった時代ではそれこそ何かの催事(祭り)ひとつとっても老若男女そこに集う道理はありました。振り返れば50年代後半のあのイギリスのロックバンドビートルズの鮮烈な登場辺りからでしょうか、あらゆる業界が活気付き過去我が国の高度経済成長を尽く促してきました。年を追う毎に最新技術が花を咲かせ万博やオリンピック開催を契機に技術革新はより魅力的な商品やサービスを生み出します。
ここ数年の景況を伺うにつけその恩恵はとっくに過去のものであり、未だそこにしがみ付こうと必死な企業が遅かれ早かれ淘汰され続けている現状からももはや当時の夢は『夏草や兵 (つはもの) どもが夢の跡』〈奥の細道〉と化していると世間一般、少なくとも今を全力で生きる若者ならばそのギャップにハッキリ気づいている筈です。
もしかしたらウェブ上で気さくに繋がれるコミュニケーションのみが彼ら彼女らが思う『娯楽』としての最後の砦なのかも知れません。初めからでまかせの金儲け目的で用意された箱物的な娯楽ではなくそこは恒常的に体感可能なリアルでなくては満足できない、そんな未来に向けて『新たな形へ促せる何たるか』が市場の醸成にとって急務な時期ではないかと危機感は自らの妄想へと徐々に広がっています。
今回の『これは使える!直リン画像素材〜』は最新作のCGタイトル『
ELEMENTS EX PROJECT』よりの抜粋で、最新スマホから飛び出すカラフルなコンテンツイメージを想起させる画像素材です。(ID:AFX-HN0109/アフロ独占)
パッと見はあの新型アイフォーンの形状を模していますが、ここに来て丸角ボタン付き端末はどうかと思い素材のマイナーチェンジの意味合いも含め制作しています。
→アフロ→DEGIGA.JPサイトでタイトル『ELEMENTS EX PROJECT』をチェックする。
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