
今朝ここ関東平野部も久々の小雪舞う朝となりました。これを書いているお昼近くでも止む気配はなく、それなりにその密度は増しているようにも感じますが皆さんの地域ではどうなんでしょうか。外の気温は1度と結構肌身に染みて昨日までのほのかな暖かさはどこへやら。
上掲画像はまさに今朝、散歩中に捉えたワンシーンになります。
労働の基準がギクシャク。所でここ最近国会でエラく騒いでいる例の『裁量労働制』の是非に関する論争に於いて、野党が訴える厚労省の不手際をついての総理の謝罪と先日はその採決『延期』表明にも繋がりました。企業からすれば労働者をできる限り安く長い時間従事させたい訳なので、残念ながらそんな企業が大部分でありそのバックアップで晴れて議員にのし上がれた当事者が法令を作るとなれば、次選挙を思えば当然企業側におおむね有利な形に偏らざるを得ないと思います。
企業は大抵その辺をごまかしごまかしこれまで業績を維持発展させていたのですから単純に「四六時中規制だ監視だって、そんな事されたら大赤字だよ」と言い張りたいところでしょう。自分の懐はそのままでそのしわ寄せを実の労働者に背負わせるやり方は多分今も昔(高度経済成長期)も殆ど変わっていないと思われます。
当時も病気(鬱)や怪我、死人(過労死)は当たり前に出ていただろうと想像できますし法令がお粗末であった事から表沙汰になる事もなくそこはその都度僅かな慰謝料で遺族をなだめて闇に葬られていたに違いありません。ただ日本の発展途上であった特に昭和の時代は誰しもが辛い戦中戦後を分かち合い肌で感じた屈辱感を振り払い切磋琢磨し雪辱というキーワードを胸に死に物狂いで頑張っていた訳で『たたき上げ』で弱音はそれほど吐かない人たちの集団が多かったように思われます。
そして当時は大半が貧しく皆職種に関係なくある程度平等に扱われてもいたでしょうから一致団結と言う心意気からその次に何かが生まれ進化させ、そのような方々の努力の下今日があると言えるのです。
それでは今はどうでしょうか、ほどほど欲しいものは手に入り他国に比べても我が国の経済の現状を見ればまあいい部類に入る方ではないかと思いますし、各種保証も充実している世の中です。失われたものがあるとすればそれは『心のゆとり』と私は考えます。皆がてんでんばらばらな思考を持ち身勝手で人がどうなろうと御構い無し、保身や出世のため多くを自分本位で立ち回り、時に蹴落とす事もあるでしょうか。
つまり相当に卑屈な社会になったという事です。その大きな表れが所謂『格差』ですが、若い人であればまだしもある程度年齢がいくと即戦力になれそうなスキルでも持ち合わせない限り相手にされなくなりました。世の中にはもはや要らない存在になってしまった訳です。
ストックフォトは保護対象外?今私が生業にするストックフォト素材制作稼業ですが、ものが売れている時はいいとしても一旦売れなくなると途端にニート扱いと化します。家族からも呆れられ生活の困窮を嘆きます。節約すればそれでもどうにか保てる部分は残してはいるもののかつての豊か?な暮らしへの思いは捨てきれない、きっとそうです。
上述の『裁量労働制』について言及すればそれが仮に良い方向に向かっても正直私のようなストックフォト素材を預け入れするフリーランサー側には全く恩恵がないのが実情です。契約する代理店から最低賃金で保護される筈もありませんし長時間・サービス残業等の規制対象にも当たらず、社会保障額も割高で年金安の国保どまり。
先のフリーランス保護法案等のニュースにタレントやスポーツ選手、デザイナーなどを対象に差別是正を提唱して公に提出はされているものの、そこにもこのストックフォト事業は全く当てはまりません。代理店の思惑次第でどうにでもなってしまう世界で、文句でも発すればたちまち干されるのがオチです。「この支払い比率は変えられません」でスルーでしょう。
売れる売れないは全て本人の責任であって向こうとしても「とにかく売れる素材を作ってくれませんか」が精一杯の応援と言えばそれまで、実際のところ代理店自体の経営環境もかなり厳しい状況なのかも知れません。さて挽回は可能なのか、それとも安請け合いの別業種を見つけるべきなのか私自身の決断の時が迫ります。
昨日でしたか、2017年度の決算報告と次年度の戦略構想を発表したあの大塚家具社長:大塚久美子氏ですが、多くの専門家の批判が止まりません。たった2年で預金が10分の1残り18億円で果たして挽回できるものなのか、企業としての資産価値は既に無い、経営者失格など罵倒が相次ぐ厳しい状況であるのは明らかです。
地位と資金力の違いこそあれまるで私も同じ、そう痛感しています。

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