これは使える!直リン画像素材 #041『写真集と写真展』

ススキとトンボ

先日10月5日に正式発表いたしました最新作画像素材、タイトル『面影(おもかげ)』全三部作ですがもうご覧になられましたでしょうか。もしも「まだ」「初耳」という方がおられましたら以下よりリンクして頂き、是非一度ご覧ください。

→DGIGA.JPサイトにて『面影』シリーズをチェックする。

本日はその『面影』作品のサブタイトル『追憶の果て』の中からススキの周辺を盛んに飛び交うトンボがあしらわれた季節感ど真ん中で如何にもの画像をご紹介いたします。結構の数で飛んでいないとこう上手くは捉え切れませんが、兎に角ここぞというタイミングで数多くシャッターレリーズを重ねていくしかありません。つまり奇跡を写し止める作業と言えるでしょうか。

やや曇り日だったことから色彩は地味ですが、むしろシンプルにそこに漂うあの幼かった頃の懐かしい情景が心にふと蘇ってくるかも知れません。であるならば、そこは撮り手とそれを見る側に『心情』が共有されたという証であり、前回のブログ記事にもありますように今新作の『面影』シリーズ全てに合わせて共通するテーマであると言えます。

ご存知SNSの中で画像投稿型を主とするあのInstagramが若年者のみならず最近では年齢を超えて盛り上がりを見せ始めているようですが、なぜ人気なのかと言いますとそれはたわい無い日々日常がストレートに一人称スタイルで捉えられていてそれらが投稿者にとって日常であっても見る側からすると非日常がドラマチックに画面に溢れて見えているからに違いありません。現実の中に虚構が絶えず共存するその境界線を行き来し別次元へと見る者を覚醒させる、Instagramの魅力がそこにあります。

『面影』シリーズの本意はまさにそこに起点しているように私自身も後にそう感じました。広告素材としての謂わば新手の表現の可能性として見出さられるのであればそれ幸いです。



さて今ブログタイトルの『写真集と写真展』について少し書きたいと思います。写真好きの人は概ね個人で写真ライフを楽しんでいると思われますが、それでもある程度年齢が行けばきっと同じ志向の写真仲間が欲しくなってくるのではないでしょう。

一緒に撮影に出かける中でそれがグループ行動に変わり、やがてはそれなりの写真サークル(組織)に加盟して、そこで繰り広げられる年間行事にも積極的に参加する中で幾つかの賞も獲得、何れは個展を開いてみたいとかできれば写真集なんぞを製作して販売まで漕ぎ着けたいと夢は広がる一方です。

私個人もそういった一連の過程をこれまで少なからず経験させて貰いましたが、歳のせいでしょうかここ最近は「なぜ写真展?なぜ写真集?」と一つの疑問が湧いています。自分の写した写真(作品)があってそれを人に見せてその反応を伺うというよりはむしろ自慢したいのではないか。他者より上に立って自負の念にかられたい。知る人ぞ知る有名人に登りつめて高揚感を味わう。まあ目的は人それぞれですが最終的には人生と絡んで『己の存在感を知らしめたい』その一点は外せないでしょう。

カメラ機材を買えば人と比べてより高価で高性能を選び、もちろん撮影時のお洒落にもこだわります。その最たるゴールが写真展であり写真集制作ではないか。人の持ち物や相手がしている事などどうしてもよく見えてくるもので、それは徐々に妬みに変わってきます。良く解釈すれば向上心の原動力とも言えますが、既にそこには『自分は写真行為から一体何を成し遂げたいのか』の本質は見えなくなっている筈です。

例えば高価なフルサイズ機で70-200/2.8あたりの手振れ補正レンズを振り回せばほどほどボケ味良好でよく見える高精細な写真は撮れます。しかし「標準ズーム内蔵のコンデジ1台でなんとかしろ」と言われたらどうでしょう。出来栄えはきっとその人が思う『いい写真』には程遠いものになってしまうかも知れません。

まず大部分がファインダーレスであり比べて寄りと引きの度合いは相当に違います。捉えるパース(歪み広がり遠近感)にも更なる一工夫が必要であり画面のトリミング(構図)の難しさに加え何と言ってもパンフォーカス当たり前が鉄則です。経験値にもよりますが、その場のひらめきと直感そして撮影者の起動力がものをいうコンデジ撮影は以外とバカにできません。そしてそれを越えた先に初めて『何を撮るのか』の指標が見えてくると思うのですが皆さんはどう感じますか。

深い洞察力からの壮大なテーマがそこに生まれ被写体の見極めも自ずと出来てきます。人のやる事なす事に脇目も振らず足りる機材で今そこにある作業を淡々とこなしていく過程で、そこにはいつしか自然と人が集まりその多くが真のファンとなり得るのではないでしょうか。

『写真展と写真集』はその後でいいと思います。



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