続・ストックフォトの未来

パナソニックの津賀社長が目ざす時代に向けての新たな改革(イノベーション)は入社式会場を埋め尽くした多くの新人社員に向けて披露されました。脱テレビ、脱デジタルを打ち出して、これまでに抱え込んだ数千億円もの大赤字をプラスに転換するには、既存の電気事業では到底立ち行かないばかりか、赤字額を払拭する事が出来ない。これからは新しいコアデバイスを構築し他社との連携を軸にBtoB路線を強く押し進める方針を明確に示しました。

ストックフォトの未来と題して昨日お話ししましたが、まずは画像の品質の向上をはかり、次にオリジナリティにこだわる事、そうして提案力をもって勝ち抜こうというものでした。しかし、同じ世界に生きていて学ぶ環境もほぼ同じな私たちにとっては、単にイノベーションを起こそうなどと一言で即解出来る訳もなく容易い事ではない筈です。

特に長年スタイルを変えずに居る作家さんにとっては、作風の変革は然る事乍ら自身の改革こそがまず第一、実際には思考回路を僅かにシフトする事すら困難ではないかと思われます。カメラマンが他ジャンルと並行して出来る事には自ずと限界があります。それは時間の配分であったり好き嫌いを捨てるとか、静止画と動画の切り替えだけでも困惑してしまうのが現実でしょう。それを、これまでと全く違う角度と目線でアプローチし直す事は至難の業かも知れません。

そもそも新しい発想などというものが頭に浮かんで来ない訳です。今誰もやっていない画像販売の手法が有るならとっくにやっています。でも直ぐさま似たような、いや更に先を行く強者も現れて、あっという間に追い抜かれるのが関の山でしょう。

これは私たち作家側が考案する事ではなく、むしろ販売代理店側に期待するべき事かも知れません。安直でその場しのぎといいますか、季節の恒例行事的なイベントや割引サービス、セットメニューに年間会費制度を導入したり等々、無論これは何処の会社でも簡単に出来てしまう事です。その間にもマイクロクトック勢はアマチュアプロを問わずあの手この手を駆使して契約作家数を急速に増やしています。

ただ待っているだけではない攻めの取り組みを大手代理店が中心になって是非推進して頂きたいと切に思うのです。今年度からは租税も含めた公共費が一気に値上がりしてきます。徴収に待ったは利きません。

先の「提案力」で今、私も必至になって智恵を絞り出している最中です。


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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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