ストックフォトの未来

本日をもって24年度も終わりを遂げます。ところで、ストックフォトビジネスの将来の姿はどう変わっていくのでしょうか。その変貌を想像するに、現状だけを鑑みても余り良い方向に行くとは到底思えない気がします。今後も増々著しい変革が繰り返す中で、果たして私たち当事者は上手い具合に生き残れるのでしょうか。そんな先行きの不安から、素人なりにストックフォトの未来についていささか創造してみたいと思います。

80年代には盛況だったストックフォトサービスが四半世紀後の今、苦境に立たされています。2000年を境に、貸し出し形態がポジフィルムからデジタルデータに変わった途端、とにかくプロとアマチュアの垣根が無くなりマイクロストックの台頭もさることながら永きに渡る国内外の不景気の影響もあって広告費の低コスト化が顕著に現れていきました。

以前なら関係他社とのバッティングを嫌ってロイヤリティフリーの需要はそれほどありませんでしたが、今やそんな事はおかまい無しの状態です。如何に安く早く多くの受注を取り付けるかで広告の制作側も必至なのでしょう。管理やページ変更が容易なウェブ広告が効果を発揮しだすとその反動で紙媒体は低迷し、以前までの大口顧客が殆ど付かなくなりました。全体のパイが思いのほか急速に縮小の道を辿っていると実感出来ます。

さあ、この先が問題です。まず第一に、一旦安くなった相場はハッキリ言って元へは戻りません。代理店側は更なる収益改善策を図る事になります。その過程でまずは設定料金の見直し(値引き)に着手、近い将来にマイクロストック価格まで売価が引き下げられていくのかも知れません。そうなると売り上げの減少低迷から契約作家の多くがその業務を継続出来なくなります。

という事から推察するに、作家一人ひとりは今のままでは間違いなく生きていけない訳です。早速何か新しい事を考えてそれを形にしなくてはなりません。就活に厳しい昨今、大卒という学歴だけではもはや通用しない時代であり、他者を超える何らかの強い感性と即戦力が求められているのです。

何にかえても、まずこれまでのストックフォト画像の質を向上させる必要があります。他者が出来ない事、新しい表現力と提案力、更には時を見据えた動画制作プロダクションやモデル事務所併設など大所帯だからこそ可能なクリエイティブの構想もあって良いかも知れません。

とにかくそこに食いついてくれるお客さん(マーケット)があればこそで、勿論世の中の動きにも敏感で居なければなりません。例えるなら、まるで小学生に突然「今から大学受験に行ってこい」と言われているようなものです。受かって当たり前を求められる、それがまさにストックフォトの未来に他なりません。

次のステージに勝ち進むのは誰だ!


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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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