北のミサイル試射で緊張再燃

北朝鮮イメージ

しばらく北朝鮮情勢は一服かと思われていた去る21日夕に思いもよらぬいきなりの北のミサイル発射実験。絶えず自制自粛を呼びかけてきた中国にとって唖然とする挑発と言うべきでしょう。北朝鮮からすれば飛距離と固体燃料の実用性、そして飛行制御が概ね最終段階に来ていると言われており、迫り来る合戦に備え実戦配備に向けてのそうした最終試射に違いありません。

金正恩氏は今回の実験を大いに称賛、「即座に大量生産し配備せよ!」と、軍部に対して正式な号令も聞かれた様です。こうなると黙っていられないのがトランプ新政権下のアメリカです。既に日本海対馬北東部に展開中の原子力空母カールビンソン率いる大型打撃群に加え先週16日に最終整備を終えて横須賀港より出航した同大型空母のロナルドレーガンが同海域にほぼ到着していると思われ、第一次攻撃態勢は整った訳です。

一応表向きは空母2隻態勢による軍事訓練と称して公表されていますが、実態は即時交戦準備態勢と言ってもおかしくない状況です。あの巡航ミサイルのトマホークを2隻で総数1700発装備し、シリア空軍基地を急襲した59発とは比べ物にならない総攻撃が可能なのですから、そりゃあ北は相当に気がきじゃない筈です。ミサイル量産前に攻撃されてはたまったものではありません。

まあその事も予測した上でこれまであれだけの恫喝で近隣諸国を怯えさせていたに違いなく、高度な攻撃態勢が整うまでの一つの防衛戦術だったのでしょう。さていよいよこれからです。

最近のニュースでは6月に入った辺りで現在韓国に駐留するアメリカ軍兵士の家族やビジネスで駐在中の企業職員などによる稀に見る大掛かりな避難訓練を実施予定と報道されていました。私が思うに、これはもしかすると訓練ではなく世間には広くそう思わせながら実際には米軍による脱出作戦の実施ではないかと勘ぐっています。

それが事実であればまさに開戦前夜という事になります。アメリカ人の完全な退避報告と同時にあのトマホークが北の重要拠点1200カ所に向けて一斉に火を吹き始めます。日本人?正直残念ながら完全避難は難しいと思われます。韓国人とともに近場の避難シェルターへ駆け込もうものなら場所によっては「日本人は入るな!」コールで追い払われるかも知れず北から飛んでくる無数のロケット砲弾の隙間を掻い潜らざるを得ないかも知れません。

ご存知のように自衛隊の韓国領内への立ち入りは現在も禁止されています。韓国側によれば作戦の錯綜など多大な影響が出るなどと宣っていますが、実に日本人の再軍国化の忌み嫌いが根本にあると言えます。

先日などは日本の原子力規制委員会の席で原発反対派の議員団の執拗な『有事の際の危機管理態勢』への質問に、相手のまるで他人事のような答弁の繰り返しに私も呆れた訳ですが、彼らが思う推進ありきが常に前面にあって押し問答にもならない始末です。

結局のところ推進派にすれば原発事業はかけがえのない利権の固まりであり、破壊された後の悲惨な世界を想像したくないのでしょう。あくまでお金儲け、利益に固執し、その後の天下り、優雅な老後生活、事業に於ける権威権力の維持継承で、推進派の了見として「今がチャンスだ。原発を止めさせてしまえ。奴らはそう叫んでいるに違いない。」と、それだけを以って反発しているのだとすれば全くもって本末転倒も甚だしい限りです。

ミサイルが核弾頭であれば原発とは無関係でもそれだけで国内の200万人が命を落とすだろうと予測されています。もしも同攻撃及び武装テロ襲撃による原発への被害が甚大であったなら、もはや日本の未来はありません。

そうなった後の言い訳は「俺責任者じゃなくて被害者、じゃあ誰が責任とるかって?さあ〜」なんでしょうね。兎に角被弾に耐え得る設備(頑丈な防御板)に配管を潜らせるぐらいは応急処置として今すぐにでも出来そうなもんですが、その議論まですら進まなかった事が非常に悔やまれます。建屋を迷彩色に塗るとかトンネル作ってあるとか当の北朝鮮だってもうとっくにやっている訳で、だって命おしいですから。原発推進当事者たち同士の中でこんな単純な事にどうして思いが廻らないのか不思議なくらいでした。

私が考える有事Xデーは、その実施予定のアメリカ人避難訓練後数日内です。無防備な原発然り、何で日本政府はこう呑気なのでしょうかね。

再三に渡って危機を煽っていると思われるかも知れませんが、私たち世代の殆どが戦争を実体験していません。戦争が起こるのはいつも海の遠く向こう側の中東やアフリカで、テロなどもアメリカとヨーロッパに概ね限られるます。仮に日本がその舞台になれば戦争の本当の怖さ、悲惨な結末、生き延びたはいいが未来への絶望から精神を病む人も増大するに違いありません。家族の死、政府指導部の混乱、衣食住への困窮、治療拒否、治安崩壊、差別等々、恐らく皆さんはまるで近未来SF映画以上の破滅世界のその後を生きる事になります。

まず想像してみましょう。血がにじむボロボロの衣服を身に纏い瓦礫の山の上にポツンと佇んで粉々になった都市の遥か彼方を望む自分の後ろ姿を。

※画像内のハングル文字:「俺、ミサイル大好き!」です。

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