
明日の時間は適当で今は申し上げられず誠に恐縮ですが、兎に角は午前中の公開は確かなので午後一番で開いて頂ければまず間違いありません。是非一度ご覧ください。
さて、本日は今朝早くスマホのFacebook画面を下方へとスワイプしている途中で見かけたとある動画投稿記事について少し語りたいと思います。この記事は実に明瞭で文章が『京都、おさんぽカメラ 2nd』だったかと記憶しますが、フルハイビジョンか4Kかの高価そうなビデオカメラをそこそこ高価で大柄なスタビライザー(両機ともに映り込む影とガラスの反射から推察)に乗せて京都の気になる通り沿いを丸一日歩き巡って撮っていくという感じの、ただそれだけの映像記録でした。
時間としては5〜6分程度の動画でしたが各カットは1〜3秒単位でバンバン画面が変わっていくそんな流れで、終わってみるとそれなりに京都市内の観光名所や大人の隠れ家的な部分が垣間見れて全体の雰囲気等々それなりに満足して見れました。
ただその後でふと、「これっていくら個人編集個人投稿としても不特定多数に勝手に公開しちゃってどうなんだろうか、どう見てもどこも場当たり的で無許可っぽいし個人情報漏えいに抵触しないんだろうか」とそう感じた訳です。
自動車のナンバーはしっかり写り込んでいるしあまりにも通行人に近く恋人か友人か親子か夫婦か、まさかの不倫かも。建屋もそれがお店であったり旅荘であったり、普通ならまず許可を取らないと後で色々面倒ごとに巻き込まれそうなそんな映像が結構なカットで目立ちました。
あくまで個人内で楽しむ分は勿論問題ない訳ですが、これを世間一般にすべて公開可能にしているとすればかなりヤバイ気がします。今回が2ndという事から一回目があった訳で前回何もなければ確率的には今回も大丈夫であろうとは思いますが、しかしこのまま同様に続けていればじきに問題発覚と騒がれてもおかしくありません。
私の場合ストックフォトをやっているので特にその辺りには気を使ってしまいがちです。もしもこの方のように著作権と肖像権満載の画をパチパチ撮り歩いてそのまま代理店販売したものなら、しばらくしてから必ず巨額賠償も含むクレームが発生してくるでしょう。そもそも今だったら代理店側も警戒して写真の良し悪しはともかく初めから却下となります。
各代理店が発行する「撮影許諾書」なるものがあるのですが、最近は特にそういった権利侵害を未然に防ぐ意味で事前の許可申請が必須になる場面が多くなったという事です。しかしもしも突然当事者に「ストックフォトで使いますが許可をお願いできませんか」とそんな申請書を差し出した途端に「何の取材?貸し出し販売?うちは困る他を探して」と言われるのがオチです。
これが地元自治体による観光キャンペーンとして職員同行で訪れれば許可書も要らずすんなり撮影出来き特ダネ情報も付いてきますし、カメラマン自体何者か分からないところに来て何だか得体の知れない輩に不法勝手にそれもマイナスイメージ(センシティブ)案件として使用される心配もまずありません。
このご時世はどこも規制だらけで困りますが、ストックフォト稼業にとっては大変やりにくい環境になりました。以前東京都を巡って各所で『東京らしさ』的な撮影を数日間車中泊で行った時の事ですが、まず都内の住宅街の多くは一方通行ばかりで道幅も非常に狭く一旦入り込むとバック切り返しも困難で抜け出すのが一苦労でしたし、ほんのちょっと車を隅に止めて撮影しようものならやや遠目で白バイが目を光らせていた事もありました。
都心に近くになればなるほど高が数十秒であっても撮影なんておいそれと出来ない地域なんです。そんな状況でどこかのお宅を撮っていたらすぐさま近づいてきて事情聴取になるのかも知れません。車中泊は決まって時間制のオートパーキングになります。出来るだけコンビニ近くが理想ですが、そこは流石東京なので歩いて数分のところにいくつもあり不便は感じませんでした。
長々書いていますが、すなわち撮影権利獲得にはそれなりに苦労せざるを得なという事です。時に権利者から料金請求される場面もあるでしょうし払って撮ってそれが結構売れてくれればいいのですが、どうなんですかね。
その点CGは権利侵害がなく好きなように作れて安心して使ってもらえる、つまりは最高の素材なのです。新作発表、いよいよ明日ですのでお見逃しなく!という事で最後は宣伝文句で終わります。



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