
ここ茨城県中部の平野でも本日2月9日は早朝から結構な雪になりました。それなりに大きめの白い粒に埋め尽くされて周辺はあっという間に白く染まり、視界もやや不良気味です。皆さんの地域ではどんな具合でしょうか。中には東北や北海道、新潟などの日本海側にお住まいで「これしきの雪は雪とは言わんよ」とその豪雪の凄まじさをほぼ毎日体感されている強者も多いと思われます。
※本日画像はストックフォト画像ではなく撮りたての雪写真をご紹介しています。
それでも関東の街内は昼頃に雨に変わる予報も聞かれ私としては一安心といったところです。車には当然2月のこんな時期ですからスタットレスを4輪全てに装着しており、少なくとも4月初め頃までは外さないでいた方が安全と言えます。雪に縁のない人も多く何しろ不慣れで降った翌日などは事故った現場も多く見かけますので、そういう事です。
さて、最近のストックフォトの売り上げは皆さんは如何でしょうか。元々マイクロをおやりになっている方などはそれでも価格安で普段から売り上げには結構苦しんでいるかも知れませんが、だからと言って非マイクロ製品(最近の呼称=プレミアムストック)の調子がいい訳はありません、当然ながら。
ここ最近の代理店さんの販売サイトを色々とチェックしていてよく思うことに『低価格画像が目立ってきた』という印象を受けます。いわゆるマイクロストックのような別カテゴリーサイトを設けたその中の低価格販売目的の画像が高額設定の製品に混ざる形で同じページ(土俵)で紹介されてしまっているというものです。
先日も私が預け入れしている大手のサイトで『地球画像』を発見し、すかさず拡大してチェックしてみるとそれなりに良く出来ていて自身のものとそう大差を感じないほどでした。そして値段を見てびっくり!最大提供サイズがなんと長辺3500ピクセル大でたったの¥3500なのです。またそれ以外の多くのベクター画像なども概ね¥3000以下で販売されており、流石に参ったなという落胆しかありません。
ベクター画像の仕入販売については代理店は最近結構力を入れているようで在庫数もそれなりに増えてきました。ベクター画像の利点はEPS形式故に拡大しても輪郭がボケない事です。また不要な部分を削除したり書かれてある文字等の内容文の書き換えも容易で、更には各所の色変えや変形も思いのままです。そういった意味からすると価格が極端に安く取り回しもいいベクター素材にお客の目線は思いの外向かい易いと言えます。
注:上述の『地球画像』例は通常のビットマップ画像です。そのくせそのベクター素材の質は極めて高く複雑化して当然作る手間は掛かっているだろうと一目で推察できますので、これで割りが合うのか私としては相当な疑問を感じてしまいます。現実には苦労しただけで全く売れない作家さんばかりではないでしょうか。一体何のために、故にこのまま続けても将来の道筋に繋がっていかないように思えるのです。
自ら自分の首を絞め続けて結局死んでいく、そんな縮図を垣間見る思いでそんなサイトの売り場を眺めています。お客さんは安くて質がそこそこなら間違いなくそれを買うそんな時代になりました。代理店の生存競争もたけなわとなれば益々その価格設定は押し下げられて大手でもゆくゆく廃業撤退組も出てくる訳で、ここはどこかの時点で別の画期的な方策を見つけ出さなければきっと国内の今のこのビジネスモデルは確実に崩壊します。
突如現れた大型ショッピングモールが代々引き継がれて庶民に親しまれて来た地元の小規模老舗店をいとも簡単に潰した後、消費低迷を理由に勝手に撤退する構図とよく似ています。街は荒廃し老人だらけのへんぴな地域化がかなり問題になっているご時世を彷彿するかのようなストックフォト業界に誰かいい知恵を授けてくれる人はいないのでしょうか。
真を問う本格的な議論はもとより政府への打診も含めて積極的な介入を躊躇している暇はない切迫状況である事はかの〜シー協会もご存知の筈かと...。
まあそれはそれで、いつの世も売れる人が居れば殆ど売れない作家さんも居てその辺りも乱立していると言えなくもありませんが、少なくとも売り上げの底上げやらどうにかそこそこ利益を生んでくれる作家ぐらいは何としても救ってもらいたいものです。正直景気に左右されるのがこのストックフォト業界であり、お客さんも予算に余裕が出来きさえすればより効果的な素材を使ってくれる筈なのです。
そういう意味に於いて真の景気回復への早急な対策は不可欠で、その第一歩と言える大きな壁として本日午後渡米する安倍晋三首相にはトランプ大統領の手中にはまる事なくうまい具合に交渉を乗り越え国益に敵うよう前進させてもらいたいものです。ゴルフでなんとかは無理と思いますが。
雪が雨に、やがて陽が出て心も晴れる。春までもう少しの辛抱かな。
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