
前回このブログで書きました『
THE DOWN』はもうお読みいただいたでしょうか。太陽から放出された稀に見る強大なスーパーフレアによって電気を介したほぼすべてのインフラ機能が一瞬にして崩壊し、人類のみならず地球上に暮らす生き物の殆どが死滅する危機というシミュレーション劇でした。
さて今回は、この私たちが暮らす我が国日本で起こりうるかなり可能性の高いお話をさせていただこうと思います。少し前になりますが、さる4月16日に九州の熊本県を震源とする大地震が発生し多くの方たちが被害に遭われ、亡くなられた方も大勢出ました。あれからおよそ半年、今度は鳥取県中部を震源とするマグニチュード6.6(推定)震度6弱のやや強い地震が起こりました。先日10月21日の事です。
こちらも時間が経過するに従って思いの外被害が拡大し情報も一部錯綜する騒ぎもあるようですが、いずれにしてもそこに暮らす住民にとっては甚大な状況と言っていいでしょう。今も約600人ほどが避難生活を余儀なくされています。
ここでふと、この二つの地震の不可解な共通項に思い当たりました。日本列島はご存知のように火山列島とも呼ばれ、世界でも珍しいほどに多くの火山帯に覆われる国でもあります。内陸のちょうど人の背骨をイメージすると分かりやすい訳ですが、南は沖縄の諸島全域から北は現在ロシアが支配する北方領土にかけておよそ一筆書きの如く無数の火山帯が連なっています。
その中で今回の地震の位置関係に注目して改めて調べてみると、その火山帯に沿って地震が発生している事がにわかに見えてきます。つい最近はあの川内原発がある鹿児島県に於いても幾度となく揺れが頻発し、また口永良部島(くちのえらぶじま)や桜島の爆発などからそこに何らかの関わりがあってもおかしくないと私自身は思えてならないのです。つまり火山帯の流れに沿って震源が移動しているのではないかという推測が働く訳です。

:1図
新聞やネット等でも『未知の断層の存在』の話題がここかしことまことしやかに囁かれており、現在ほぼ明らかになっている火山帯のルートと重ねていくとそれがおぼろげではなくはっきりと理解できます。熊本県に次いで地震に見舞われた大分県を経てトータルで半年後に震源域から500㎞離れた鳥取県で同様の地震が起きたという事から算出すれば、大まかに1年後(2017年)の秋には1000㎞先の東京に到達する計算になります。途中に富士山を含む休火山や2014年9月の噴火で多くの登山者が犠牲となった御嶽山など計り知れない噴火予備群的山群がこれでもかと集中している事を鑑みて、地下に溜まっている予想だに出来ない大量のマグマエネルギーが何処で解放されても不思議ではない状態と言わざるを得ません。
そういう意味でもしも震源を東京周辺域とするなら、一般に考える地震では済まされない大規模な可能性が考えられます。富士山のような巨大な山がひとたび噴火すれば火砕流を伴うような溶岩の流出も短時間で満遍なく周辺都市を丸呑みにするでしょうし、もちろん公共機関も含め半径数十キロ圏内での交通網は大量の火山灰の影響も絡んで完全に麻痺してしまいます。停電は広範囲に渡り復旧の見込みも短期では望めません。溶岩や噴火のたびに幾度も飛び出してくる大小の噴石によって火災があちこちで発生し未曾有の甚大な被害が予想されます。

そしてそれが震度9以上の巨大地震の引き金となるのです。高層ビル群の倒壊、高速道路は随所で寸断崩落、レールはヨジ曲がり列車は脱線、通信途絶、繰り返される強い余震と大火の中逃げ惑う1000万の人々等々、もはや秩序が崩壊した首都圏は尽くその機能を失い壊滅へと向かう事になります。
話を少し戻しましょう。
仮に1図の経路を辿ったとなれば単なる素人の作り話と吐き捨てられないでしょうから当然何らかの対策があってしかるべきです。もう少し様子を見る必要はありますが、地震は突如起こる訳なので移動経路沿いで暮らす方々はそれなりの用心はしておくべきです。

:2図
2図をご覧ください。地震と聞くと大抵は地盤が左右に擦れて発生するとか、マントルがほぼ垂直に隣のプレートに潜り込んで発生するなどとよく言われます。しかし私が考える移動型による地震発生メカニズムは角(端)からえぐり込みつつその位置が徐々にずれていくというものです。途中の岩盤の状態によってはえぐり込みが一時的に阻止され、限界が来てタガが外れる形で地震になると考えられるので、断層の状況などからそれが経路のどの部分で起こるのかはなってみなければ分からないのです。
じわじわと迫り来る首都直下巨大地震の恐怖に際して、国民全てが今こそ万全な態勢で震災防御に臨んでもらいたいものです。
ちょっとタメ口で...
「俺は忠告したからね。めちゃくちゃになってからそんな事聞いてなかったなんて言わせないよ。てか、タイムリミットは1年以内だぜ。」
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