世界各地で今まさにこの時点で写真を撮っていると思われる人は相当な数に達する筈で、生きものの生き死にと同じくらいの循環ペースでそれは繰り返されていると思われます。
特に最近では高速ネット通信の恩恵で世界中のあらゆる人々と瞬時にまたリアルタイムで結ばれ繋がる事ができる、いわゆるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)には写真画像(動画含む)も気楽に投稿でき簡単に貼れる事から、それは今やあらゆる事柄を言葉に変えて語れるほどになったと言えます。
となると70億総写真家時代に突入したとも言える訳で、当然ながら我が稼業のストックフォト業界に参入してくるのも疑いようのない必然です。無論プロとアマチュアとの垣根は取っ払われ、これはという自分が思う自信作『いい写真』が次から次へと商材として表舞台で機能し始めたという事になります。
今更そんな状況の巷の掟に文句を言っても始まらない訳なので、そこは如何に他の自称プロ(セミプロ)写真家達と差別化しその上を維持していけるかを考えなけれないけません。新参者の彼ら彼女らの撮る写真はカメラ機材の高性能化も手伝ってか意外に質が良く、また若さの特権といいますかバイタリティーに溢れたものが多い印象です。
私のように中年の後半に来て体力や精神力、今を呼吸するイマジネーションなどやや衰えてきているようにも感じ確かに焦りはありますが、自慢じゃないですが私も写真家の端くれであり過去幾つもの経験を通じてこれまでいい意味で養ってきた有益なスキルがあるのは事実なので、当然リタイヤは御免です。
若い連中になんとか対抗できる方策がとりあえず一つあります。些細ではありますが、それは画像を言葉に変換できる能力です。「そんなものうちらだって容易く出来るさ」と言われそうですが、こと広告目的であればあるほどその変換技量がものを言います。直感的かつストレートに伝わる言葉を如何に画像素材に持たせられるかが勝敗(売上)を左右すると言っても過言ではありません。
花や風景を撮って「綺麗」とか「よく撮れてる」というお決まりの見せ方だけでは注目されないどころか売れないという訳です。商材とコンテスト(展示)作品との大きな違いがそこにあります。意味を持たせる重要性を熟知してこそ結果に繋がってくるので、まずは言葉を探すことが最初であり大切なんだと思います。
被写体をどんなテーマでどう捉え目的に如何に効果的に合致演出できるか、垣根があるとすればそこがプロとアマチュアの最大の差別化かも知れません。どんなにいいカメラやレンズを購入しても、また同じ時期に同じ地点で横に並んで同じ被写体を捉えていたとしても、不思議とそこは全く違っている筈です。
目には見えない何かを写し撮れる技量こそ、私も含め最後に残された一本の蜘蛛の糸なのでしょう。
さて今回#014の『これは使える!直リン画像素材』はCG地球のご紹介です。ここで最初にお断りがあります。当画像を収録のタイトル:『
GLOBAL HIGH』なのですが、構想としてまず制作総数から分割してアマナイメージズ預け入れのみロイヤリティフリーの独占販売としてひと枠を作り、もうひと枠をバッティングしない内容で他の代理店に非独占(同)として預け入れる事にしました。なのでこちらに関しては『
直リンサービス』は2社のみとなります。時にそんなやり方もあるという事ですが何卒ご了承ください。
aflo(アフロ)imagenavi(イメージナビ)まずはこの地球画像を見てください。画面は極めてシンプルでありながら強いメッセージ(言葉)を放っている事が見て取れます。我々人類の未来と希望、展望、そこにはしっかり日本が描かれておりあたかも世界の中心が日本であるかのような演出になっています。同時に余白が活かせる使い易さもしっかり伝わる好例かと思います。
「この画像の目指した最大の利点は?」と聞かれれば、一言、『トーン』です。上述の通り、そこにこそ作者が込めた隠れて見えない『言葉』が秘められていると思ってください。
ご不明な点はDEGIGA.JPサイトの
CONTACT、もしくは各社販売窓口にてお尋ねください。
表示中のサンプル画像は全て著作権のある正規商品です。透かし文字消去・部分カットなど改変の有る無しに関わらず無断使用は決して行わないでください。何卒よろしくお願い申し上げます。
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