今のサザエさんってどう?

サザエさん_磯野一家
フジテレビ開局55周年記念 アニメ「サザエさん」放送開始45周年記念『ありがとう45周年!みんなのサザエさん展』より

先日、あの日本を家電で支えてきた我が国が誇る巨大家電メーカーでもある東芝が今般の諸事情による巨額な利益の損失を引き起こし、ついに白物家電株の殆どを売却することになりそのお相手が中国の安物家電最大手と揶揄される美的(ミデア)という事で結局東芝は外資(外国企業)へと、まあ正直落ちぶれたという事なんでしょうか。

そんな情勢の中で毎週日曜夜6時30分から30分間放送するあの国民的アイドルでもあるアニメ『サザエさん』ですが、私は相当以前からの大ファンであり毎週できる限り欠かさず拝聴させて頂いています。幾つかのお話の中には実に感動的で心を打つ名作も登場するなど、ほろっと来る時もしばしば。最後に出てくるジャンケンなど意味もなく熱くなる自分が居ます。

ちなみにこのサザエさんのジャンケンですが、ある種こだわりなのか勝つ確率を研究しているマニアも居るそうで人気アニメの奥の深さに感心もする日々です。

さてここからが本題になります。サザエさんを視聴していて最近ふと気になる事がありまして、それが何かというとあまりの時代錯誤感なのです。身なりもそうですが磯野家が暮らす東京近郊(作者の引っ越しと重ねたようです)の町並みや商店街への導線がまさに昭和40〜50年代半ばという風情であり現実とのギャップを相当感じるようになりました。

都心郊外であれば既に大型ショッピングモールがあちこちに点在し、徒歩でてこてこと近所のさかな屋さんなど概ね個人店に買い物に出かけるとはやや考えにくく、ましてや波平とマスオさんは高学歴の商社マンであり今時自家用車の一つもないなどとはあり得ません。普通にプリウスとかゴルフあたりを所有していてもおかしくない筈なのです。

ショッピングモールには巨大な駐車場も完備され買い物の種別にはそう事欠かないと思いますし、せめてイオン(ジャスコ)は在って当たり前だと思います。またデパートでのバーゲンセールで女性陣が衣料品の奪い合いをしているシーンも、私がまだ中学生だった30年以上も昔の光景であり近年は見た事がありません。

家のしつらえ品もそうです。木製のテレビや東芝の初期型冷蔵庫(グリーンが時代を象徴)、黒電話ともはや骨董品がひしめく家庭にしか見えず不自然ささえ感じます。昭和の古き良き時代を反映してるのでしょうし、東芝製品のある豊かな暮らしの象徴がまさにサザエさん一家という事で伝え方という観点では間違いないところですが、もうそろそろ変えては如何かと一つの提案の意味合いで今回書かせて頂いたという訳です。

昭和への郷愁とも言える古い設定をこれ以上続けるよりも、むしろ現代社会の問題点や喜びを面白おかしくコメディータッチで描く事こそ意味深いものを感じます。もしも作者の長谷川町子さんが今描いていたらきっと設定は大幅に変わっていたかも知れません。

ネット時代にスマホの若者、電気自動車や火星探査、詐欺やテロの話、少子化、格差等々切りはありませんがそんな巷にあって今も変わらず伝承される残すべきものの描写、繋がり絆をしっかり諭せる内容の方が進歩的でありよっぽど題材に事欠かず夢は大いに膨らんでより一層のリアル感を以って感動を呼べるのではないでしょうか。

あの頃の家電の東芝はもうありません。特に批判している訳ではありませんが、仮に財団の既得権益だけに執着しているとなればそれも如何なものかと感じます。ただ、その変革には覚悟も伴います。変えた途端に人気が急落するという危険は勿論です。8チャンネルのこのところの視聴率の低迷を考えれば苦しい事はお察しいたします。

もしもお年寄り(年配者含む)に配慮しているのであれば、合間合間に昭和、大正、明治の昔話を織り込む事は十分出来ると考えます。

ご参考になれば幸いです。関係者各位

今日のサザエさんも楽しみです。

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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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