
新年あけましておめでとうございます。関東太平洋側におきましてはまあまあの晴れ間が続くであろうという週間予報も出ているところですが、雲がない分朝の冷え込みは結構身にしみます。放射冷却効果と言うのでしょうか、道路も日陰ではところどころ凍っているので滑りやすく犬の散歩では結構緊張する場面もあります。新年早々転けて骨折なんてシャレになりませんよね。
相変わらず正月初日から派手な交通事故で亡くなる方が居て、それもまだ若くこれからの未来の担い手である貴重な人材なだけに誠に残念です。青春を謳歌しているその裏で、若さというのは時に凶器にもなるのだなとニュースを見ながらつくづく感じた次第です。
そのくせ大手自動車メーカーはこぞってそんな若者(特に男性)にカッコよくスピードが出るような車を、あたかもユーザーにハンドリングのテクニックを煽るかのようなプロレーサーらベテランドライバーによるドリフト走行映像をCMにこぞって使う傾向がこのところ多く見受けられますが、これなどは悪魔の囁きというべき地獄への手招きにも思えてならないのは私だけでしょうか。メーカーはむしろ安全かつ社会にやさしい運転マナーを謳うそんなライフスタイルを提案していって欲しいものです。
しかし仕方のない事ですが、それでも人は理性はあっても所詮我がままな生き物ですから、スピードが出せる乗り物であれば無論速度超過はしますし、裏道を知っていれば飲酒運転も常習でしょう。ただ検挙されないだけです。そんなドライバーはまずは保身優先でひき逃げもする訳なので引かれた側は助かる命もままならないまさに不運というしかありません。
警察がよく行う交通事故防止業務の一つに通称『ネズミ捕り』というのがあります。交通警ら隊のチームが定期的に地区と時間帯を設定して道路脇の壁や木々の陰に潜んでスピード違反車両を検挙するのですが、あのやり方ももういい加減に改めて欲しいと私は考えています。
とっ捕まえて罰金を取り点数を引くという刑罰だけでそのドライバーがその後改心して人にやさしい運転をするようになるはずがありません。多くはパチンコで盗られたぐらいのもんです。またどこかでさらに悪質な運転を行い大事故を起こす可能性の方が確率的には高いんじゃないかと懸念します。
隠れて捕まえる方式に人を作のではなく、事故率の高いまたは交通量の増加から将来的にそうなりうるであろう現場を重点的に廻って道路の構造や死角点、信号機の設置や切り替わる理想的なタイミングを測るなどもっとリアルな落とし所を探ってこそより高度な交通安全が確保されると思うのです。更にはそんな危険区域に定期的に警官を配置して常に監視の目を光らせていく事も大切な事です。
交通安全週間ともなると沿道に関係者が立って運転マナーを呼びかけるビラと粗品を配っている光景をよく見かけますが、ああ言った活動をもっと頻繁に行う必要があります。『ネズミ捕り』ではなく一人一人に対して親身になって安全を促していく行為そのものに本来の意味がある訳で今後の方針として注力すべきと考えますが如何でしょうか。
以前渋谷で若い警察官の一人がメガホンを片手に若者ら群衆をうまく誘導した事がありニュースにもなりました。漫画『こち亀』的なコミカルさも若い世代には結構心に響くと思いますよ。
どうでしょう、国家公安委員会委員長!並びに警察庁長官!
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