今出来る事

とうとう今年も残すところ半月余となりました。良く言われる事ですが今年1年を振り返って皆さんにとって2015年はどんな年だったですか。巷では幸と不幸が入り混じる相変わらずの人間社会の性というのでしょうか、理想と現実のギャップに呆れるというか毎年そう感じます。

動物だったら特に普段と変わらない面持ちで居られるのかも知れませんが、人は頭が良いので様々な思惑の中で事を進めがちです。なので所々で争いがありそれが戦争やテロに拡大する地域もあれば、片や一見平和そうに見える国でさえ厄介な問題を様々抱えています。我国も例外ではなく一部の思想家が下す強権的な政策に振り回される国民はたまったものではありません。

皆が思う極楽(天国)なんてものは気持ち次第で時にそんな気分にさせてくれるひと時もあるでしょうが、大概はストレス全開の人生を死ぬ寸前まで彷徨い歩く事になります。人間とはなんと因果な生きものでしょうか。

暗い話からスタートしましたが、それでも私自身は希望を捨てている訳ではありません。というよりは頻発する世間の出来事に対して一々気に掛けて悩んでいる暇はないという事です。まずは自分の将来が大事な訳ですから、そこをしっかり考えていかねばなりません。

前回も書きましたが、現在ストックフォト用の動画素材制作にここ二ヶ月余り着手しているところです。CGのバックグラウンドシリーズなのですが今年中に発送出来ればと思っています。ご存知かとは思いますが、動画に関してはデータ量が膨大になる関係でネットでの転送は出来ない状況です。なので基本ポータブルタイプのハードディスクに収録して宅配便で搬入するスタイルをとっています。作品数や圧縮の具合、収録タイムの長短にもよりますが大抵100ギガ前後にはなるので当然と言えば当然です。

そんな動画の制作中に結構思い悩む訳ですが、まずは技術的な自らの限界がひとつ。そして今回のテーマとそこから紡ぎ出されたコンセプトやその造形は本当に受け入れられるか。それと作業効率と制作スピードもそうですが、いわゆる数です。

素材を集める側(代理店)は千人を超えるほどの大勢の契約作家から様々な作品が送られてくるのをひたすら待ってそれをセレクトし売れそうなものを売り場の棚に並べる仕事なので悩む部分は制作側(作家)と比べると結構分り易い業務だなと思います。そもそも形になったものを観て善し悪しもそれなりの経験で判断し易い訳です。

その反面作る側(作家)というとまず一人がこなせる量やスタイルに限界があります。相当な量が毎月入ってくる代理店の販売力は伺い知れませんが、今だと売り上げの大方7割は取れるので結構利益率もあり動きもほぼ安定している事から、明日の事を悲観する心配はまず無いでしょう。

しかしながら作家側となると話は別です。とにかく沢山預かってもらい毎月そこそこの利益を上げられなければ直ぐに干上がってしまいます。ストックフォトで年収1000万円以上売り上げている人なんて実際に居るのでしょうか。居たとしてもほんの一握りでしょうし、多くの場合代理店本体の経営者がその集めた利益を資金に自社撮りして稼いでいるんじゃないかと私は推察します。

さてそれならば自分は今後どうするのか、何か良いアイデアを生み出せたか、真剣に考えないといけません。実は同じような事をこれまで何度もこのブログで書いてきた訳ですが、結局新たな戦略など一向に思いつかないまま時間だけが過ぎており改革の難しさを痛感しています。ストックフォト稼業に拘らずに探せばもっと儲かる別の仕事もあるでしょう。どちらかを副業にすればいい訳なので幾らかでも収益が上げられるという目的であればそれも有りです。

まあ私も中年オジさんなのでそんなに良い仕事にあり付けはしないでしょうが、とにかくストックフォトで何とかしたい負けたくないというのが今の率直な心境です。今年12ヶ月間の総売上は昨年と比べればやや持ち直した感はあります。しかし来年以降については増々厳しくなるのではないかと私は予想しています。

まず挙げられるのがメインの代理店が新たな段階に突入する可能性です。各社のシェア争いから生じる単価の更なる引き下げとマーケットの縮小、それに伴う売り上げ減少で作家への契約条件が見直される事が考えられます。現在大手3社の売り上げが私の制作活動を支えている訳ですが、もしかすると今後撤退や倒産も含め新たな業界再編の動きが出て来るやも知れずそうなった場合はまさに万事休すです。

仮に3社から1社という大胆な吸収合併になれば作品が一カ所に集められる訳ですからロイヤリティフリー素材の在庫が一気に三分の一になってしまう事から売り上げは激減、いやそれ以上の大惨事になる可能性大です。何しろギャランティの見直しとなれば条件は概ね悪化する方向にシフトするでしょうから絶望的という他ありません。

せめてそうならない事を祈りたいですが、後にも先にもとにかく今自分が出来る事を継続していく以外にありません。ここに来て巨大なお金を動かせるほどの優れた智恵は無いので、その都度湧き出る閃き(アイデア)を慎重に吟味しながらより求められる素材づくりにひたすら活かすのみです。

そもそも次の一手って誰も教えてくれないんですよね。誰か教えてくれ〜!

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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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