『ドローン』って知ってる?

ここ最近産業利用の促進が囁かれている『ドローン』、いわゆる無人で空中を移動して写真や動画の撮影をはじめ、物資の移動、監視活動などその活用範囲は多岐に渡ります。皆さんはご存知でしょうか?

私と同じくストックフォトをやっている知り合いの1人も当ドローンを何と既に2台所有していて、まだ試験操縦の段階とは言うものの、行きつけの空撮専門プロダクション(販売店舗併設)関係者のバックアップもあってか近く商業活動を展開する予定と聞きます。

勿論ストックフォトの動画素材ないしは上空からのダイナミックな風景を捉えるための道具としてがひとつの目的ですが、今後必要とされる企業からの請負も視野に入れていると思われます。高台が近くにない場所で自社ビルや工場の全景、不動産物件、調査地域の把握等々低予算で記録したい場合には有効でしょうし、これまでのクレーン撮影では到底不可能な相当な高度まで上昇出来るので、そのスケール感は桁外れです。

これまでは有人の大型ヘリを一機チャーターして、そこに空撮カメラマンと指示役の担当者が搭乗、チャーター料と人件費だけでも馬鹿になりません。それが言わばおもちゃのような小型ヘリ『ドローン』1台で大体の目的をこなしてくれるのですから重宝されるのも理解出来ます。

価格も最近は結構熟れて来ているようで、当初バッテリーの予備と小型カメラ付属で100万円近くしたものが今ではプロ仕様が10万円前後で入手可能になりました。以下にご紹介するのが、ドローン(マルチコプター)を手がける中国メーカーのDJIが今月9日(日本時間)に発表した「ファントム3プロフェッショナル」と「ファントム3アドバンスド」です。
ドローン
ドローン

機体の構造はほぼ同じですが、プロフェッショナルには4Kカメラが搭載されており60P(フルHDの4倍の滑らかさと先鋭度)で記録が可能で、販売価格は日本円で¥175000、フルHD撮影までのアドバンスドが¥139800という事で率直な感想として結構お手頃な気もしました。

私たちストックフォトグラファーが購入するとすればここはやはり将来を見据えて4Kタイプ機になるのでしょうが、私自身実のところ動画素材はそれほど(殆ど)売れていない現状でこんなものまで買い込んで意味があるのか迷うところです。いや、まだ要らないんじゃないかと今は思っています。

まず安定飛行を維持させる操縦技術が必須である事に加え、バッテリーの保ちが23分までのようであたふたしていたらあっという間に撮影不能に陥ってしまいそうです。上記の知り合いが言うに、このバッテリーがまた馬鹿高くて1本3万円ほどするそうで、それを4本所有していると自慢げに話していました。

彼の機体は今回発売される機種に比べ4倍以上も高額で、「買っちゃったからもうやるっきゃない」と後には引けない面持ちの表情を浮かべていました。ただ結構なリスクが伴います。私も彼に「それって墜落でもしたらヤバくない?」と言った事を思い出しますが、最近は保険会社の多くが『ドローン保険』なる商品を準備(既に販売)しているみたいなので、プロでなくともそこは最低限しっかり抑えておいて欲しいものです。

昨夏、北海道を撮影取材した際、道央富良野のラベンダーファームにたまたま地元メディア(多分札幌テレビ辺り)が取材に来ていて、あのドローンの撮影風景を初めて目にしました。まず最初に実感したのが音です。6枚羽のやや大振りの機体の爆音といったら想像以上でした。飛び立つ機体から7〜8メートルのところに居たのですが、何しろ耳を劈く凄い音なんですよ。テレビ番組の中に登場する映像は余りにも静寂で優雅なBGMが流れていたりもしますが、あれは大嘘です。

また、加えて羽の回転を最大にすると大量の砂塵がこれでもかと舞い上がるので、顔を背けていないと飛び散った砂や泥が顔を直撃して非常に危険です。思わぬ操縦ミスや機体の不調、強風に煽られたりなど墜落する事もある訳で、人ごみの中での利用はほぼ不可能と言わざるを得ません。状況によっては死者まで出る恐れすら感じました。

しかしながら、ドローンの出始めの頃からすれば価格は大幅に下がりそれなりの安全対策も向上し、尚且つ4Kカメラまで搭載出来るに至ったことは、企業間のみならずアマチュアカメラマンの善き撮影アイテムとして今後の普及に拍車が掛かる事は間違いありません。

乾板写真からフィルムへ、レンジファインダー機から一眼レフへ、単焦点から高倍率ズームレンズへ、アナログから高画素デジタル処理へ、そして無線操縦撮影機材へと、更なる感動への探求心はこれからも続きます。

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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ


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