早くも2月が終わろうとしています。本日がその最終日。先月早々の
DEGIGA・JPサイトのリニューアルオープンから今月末でおおよそ丸2ヶ月が経った訳ですが、前年と比べてみると比較的当ブログの投稿数は増えたように思えます。書く事が楽しくなったのか、それとも単に書く癖が付いただけなのか自覚はしていませんが、サイト中の
『気まぐれコラム』も合わせると結構書いてるなという印象を持ちます。
正直大した情報がある訳でもないのに欲もまあこんなに書いていられるな(書く動機があるな)と思いますが、これまで書き綴って来た内容文をそれなりにまとめてみると、同じ話題の繰り返しが多い事に気づきます。対象にしている部分が多少違っているだけで自ずと言い回しも変わってくるので、きっと毎回新鮮に感じながらペンを走らせているのかも知れません。
ただ時に、訪問者さんにとってタイミング良くその方の気づきに繋がるヒントに偶然なっているというケースも少なからずあると思うので、まんざら意味がない事とは思っていません。その都度臨機応変に時に諄くしつこく続けていくのだろうと思っています。呆れずに今後も是非お付き合いください。
相変わらず前置きが長くなって恐縮ですが、早速本題に入りたいと思います。ストックフォトをおやりになっている皆さんの多くは実際RF(ロイヤリティフリー:売り切り)とRM(ライツマネージド:貸し出し)のどちらがメインになるのでしょうか?
既にサイトでも紹介済みですが、私の場合は勿論RFタイプを販売の主軸に置いています。利点としてはまず同一画像を他社に預け入れられ販売チャンネルが拡張出来るところでしょうか。販売価格はここしばらく安く設定され、マイクロストックを筆頭に大手各社既存店共にまとめ割やサブスクリプション販売の導入の推進など単価の急激な引き下げにともなう収益の降下は否めませんが、とにかく幅広いユーザー層に行き渡る点ではそれなりに満足しています。
預け入れが許容以下で極端に少なかったり広告目的から逸脱した製品を常に預け入れしている方などでは今や底値となったRF戦略は結構厳しいかも知れませんが、在庫にある程度の数があってそれなりに売れ先(業界)が多方面に及べばメリットは十分あります。
私が今最も恐れている将来への懸念は、マイクロに習っての大手代理店によるRF製品捨て値販売です。一般アマチュアが大挙するRFカテゴリーはもはや飽和状態である事は言うまでもありませんが、素材ジャンルによっては撤退組も現れるほど熾烈を要する汲汲の状況です。そのような中でいずれ価格設定そのものに意味が無くなってしまうのではないかと危惧する訳です。広告収入を主として無料配布する素材業者も頻繁に見かける事からもRF繁栄の未来に不安が募ります。
ここに来て買う側の思考や価値観の概念そのものが多様化しているという事で、売り手の今後の商売のあり方やモラルが一層問われてしかるべきです。
さて、その一方でRMはどうでしょうか?使途やサイズ、期間によって価格が異なるRMですが、利用者側からすると余りにも非効率極まりない販売形態と言われても仕方ありません。20年ほど前ではポジの貸し出しが主流だったため当たり前に商売が成立していました。ポスターとチラシとDMで同じ画像を同時使用すればそれぞれに規定料金が掛かっていましたが、元々プロの仕事というものは高額であるという常識の中で予算も設定されていたので問題なかったのだろうと推察されます。
プロの世界といえば今も変わらず巨額の費用が掛かってしまう分野は相当数ありますし、伸び盛りの広告業界とあって当時はストックフォトもそんな類いで扱われていたのでしょう。しかしどうでしょう。今となってはその見る影もありません。RMといえば高額販売高額使用の代名詞だったにも関わらず、私の売り上げ伝票で言えば現状千円ほどから存在する有様です。「これってRMなの?」と疑いたくなります。思うに、RFより金額がいかない事に嘆くよりも、そもそもユーザーがRMに飛びつかなくなっている事の方が深刻な問題でしょう。
ここまで書くと「それじゃあRF一本で行くしかないね」となるように思えるのですがちょっと待ってください。実はここからが大事なのです。RMの人気は相当低調である事実を踏まえた上で敢えて言うならば、まさにこんな時こそが勝負時です。
何処を見渡しても独自性を打ち出せず下落一辺倒のRFがもはや飽和状態である事を鑑みれば、各代理店は逆に過去にも増して自社ブランド製品足る貴重品を喉から手が出るくらい欲しがっているに違いなく、ユーザー側もオリジナリティーが出しにくくクライアントへの説得に苦慮しているとすれば、やはりここは他社には無い差別化が本来の強さを発揮出来る絶好の機会ではないかと思うのです。
売り切りでその後何度もタダで使われその後の商機すら失いかねないいわゆる使い捨て商品ではない価値の創出に今一度チャレンジしてみるのも一考と捉えますが如何でしょうか。単品で比較した場合、RF製品ではサイズごとに料金が設定されているのでRMのように使い道や使用期間によって売り値が高額に跳ね上がるような事は一切ありません。反面RMでは貸し出し期間にもよりますが、ポスター、書籍表紙では1点の使用料が時に5〜10万円ほどになります。売り値の半分近くが懐に入るとして月々平均10点売り上げただけでも相当な収益に繋がり、その後の投資にも弾みがつきます。
ただ大変です。各社全て違う内容で作るのですからその労力といったら半端ないです。預け入れ先3件で単純に3倍になるので相当の覚悟と根性、持久力、イマジネーション、負けん気、希望、そして何よりも高品質へと至る作る事への喜び(大好き)というオタク心が最も重要になります。
※RMーNE(同一画像他社預け入れ可)タイプはRFに近く効果未知数1件10点×3件=30点でもいいと思います。まずはお試しあれ。
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