先日、NHKの地上波『クーローズアップ現代』でここ最近盛況の居酒屋を探るみたいなテーマをやっていました。友人や仕事仲間数人が集って日頃の憂さを晴らすのでしょうか、ストレス発散の場として活況を帯びているというところから始まりました。
一般的に居酒屋と言えば中年の男性客が殆どと思われがちですが、女性グループも多く利用するようになり男女分け隔てない入り易い店舗ムードが大学生グループにも好評で売り上げを伸ばしているとの事でした。その場で気の知れた仲間が大勢集まって合コン企画なども気軽に開催出来るであろうメリットは新たなコミュニティーの広がりに今後大いに貢献していくと思われます。
さて私ですが、若い頃は仕事上の仲間や当時アマチュアの写真クラブに加盟していた事もあって人並みに呑み友達は結構居ました。しかしストックフォトで独立して以降昔のように頻繁に逢ってお酒を呑みかわす事は殆ど無くなりました。
結婚仕立ての頃はまだ何人かの友人とでそれまでの関係は続いていたのですが、子供が出来た辺りからお互いの似たような境遇も絡んで徐々に連絡が途絶えていきます。それが決定的になったのはストックフォトで稼げるようになってからでした。
80年代後半頃だったでしょうか。仲間の中には既にストックフォトを生業にしている者がいて、それに加わるカタチで私を含め友人数人が副業がてら始めだしました。すると思わぬライバルの出現に先発組の仲間が徐々に難色を示すようになり、バッティングし易い案件になると突如秘密主義に徹していきます。相手はプロなので当然なのですが、そんな事が繰り返される中でいつの日からか集まる機会は失われたのです。
今も度々連絡をしてくる当時の友人がいますが、彼もストックフォト現役という事が理由なのかそれほど突っ込んだ話はして来ませんし、何処かはぐらかす言い方も多くなりました。勿論私も同類です。結局のところ連絡してくる第一の目的は『探り』なのです。成功しているように見える相手をさり気なく調査しているというのが本音だと思います。
仮に呑む席で逢ってもその空気は変わらないと思いますし、お互い手の内は明かしたくないものです。好景気でバンバン売り上げが伸びていて笑いが止まらないという状況下であれば多少口を滑らせてしまうかも知れませんが、この業界どの分野も売り上げを下げている切迫した未だデフレ下に於いては相手にまんまと塩(ヒント)を送るようなものなのです。
また私の場合、従業員が居る訳でもないので仕事場での会話は全くありません。家内にも仕事上の専門的な内容は一切通じません。まあ、出るとすればちょっとした愚痴ぐらいでしょうか。
それなら1人で呑みに行けば?と言われそうですが、隣席の人(グループ)に酔った拍子に根掘り葉掘り質問されるのが結構苦手なのです。何方もが知る職種ならともかく相手がどんな人かも知れないのでストックフォトビジネス云々については躊躇いも生まれます。察知して相手だって気分が悪いでしょうから、だったら初めから行かないという事なのです。
※癖になるとお金も掛かり、何しろ不健康になります。(+家内のキツいお小言)
唯一話せるのが、契約代理店の仕入れ担当の方でしょうか。不定期で入れ替わってしまう事もままありますが、何方も気さくに対応してくれるので、殆どが電子メールですが何かあれば問い合わせています。こちらの勝手な提案なども条件次第で取り上げて頂ける事もあって、その事が切っ掛けで売り上げ向上に繋がった時期もありました。
でもやっぱり作業部屋は孤独です。今もこんな独り言のブログを書いている訳ですが、あの頃の皆んなで呑んではしゃいだ居酒屋風景が目に浮かび懐かしく思われます。
皆さんはどうですか?
コメント
-
仕事してます。でなければ創造的な作品できますか?
2015/02/14 URL 編集
デジ画職人
まあ、記述中にあります連絡(電話)してくる友人の件ですが、ガッツリイメージ作りにハマっている最中だとその瞬間に全てがすっ飛んじゃいますね。会話中はパソコンの手も動かせなくなるので、特にモデリング作業など正直困る事は多いです。プチテロ
気楽に付き合える仲間が居なくて寂しい反面、創作中は完全な仕事の鬼になっているようです。無い(要らない)物ねだりかな?
> クリエーターは皆孤独ですよ。画家、小説家、作曲家、写真家、CGクリエーター、webデザイナー等々。みんな一人で自分と向き合って
> 仕事してます。でなければ創造的な作品できますか?
2015/02/14 URL 編集