私は日頃キヤノンさんの話はしない方だと思うのですが、流石に今度(6月)出る新型EOS5Dには仰天したのでほんのちょっと書きたいと思いました。
実に35ミリフルサイズで5060万画素です。映像エンジンは2基のデュアルデジック6を搭載し最高約5コマ/秒の高速連写や常用最高ISO感度6400(拡張ISO12800)を同時に達成した最強カメラと言っていいでしょう。これまではニコンのD800(810)の3635万画素が最高でしばらくトップをキープしていましたが、ここに来てキヤノンの反撃が始まったという事です。

その他にも同時発表の他機ラインナップをみる限りエントリー機でさえ2400万画素を超えており、ニコンとは画素数でようやく肩を並べた格好です。今回の5Dは二つのラインナップが発表されました。5DsRの方がニコン同様ローパスフィルターレス機で5060万画素をフルに再現しようという試みがなされ、今のご時世故モアレ等のノイズは勿論相当に抑えられていると思われるので実写に於けるその解像感が拝めると思うと今から楽しみでなりません。
縦横比3:2とすれば長辺が9000ピクセル前後になるのでしょうか。きちんと調べていないので分からないのですが、もうこの値は35ミリ判カメラではなく4×5インチの大判カメラに匹敵すると言っても過言ではありません。となれば遺跡の記録や各方面の美術分野関連どころか軍事当用も可能なぐらいの性能だと断言出来ます。
※今後出てくる更なる詳細に注目ただ価格です。前の5Dマーク3で平均30万円弱で購入出来ましたが、新型はなんと50万円近くします。ローパス搭載機の5Dsでも43万円ほどで、高性能と引き換えに価格帯の見直しもあったように感じます。思い切ってでも購入出来る方はいいとして、アマチュアの大半は残念ながらただ指をくわえて地団駄を踏むような状況なんでしょうか。
「それじゃ買い替えよう」とはなかなかいかない筈です。もはや高嶺の花、プロ価格に押し上げた要因は一体何なのでしょうか。まず来るのが増税で次が円安です。部材を国外から仕入れているとすれば帳尻を合わせるために価格に転嫁する訳で、まあ、全てを国内生産するよりは人件費等物価コストの圧縮に繋がる事も鑑みてある程度は仕様がないとは思います。
さて、この価格帯でどれだけ捌けるのかが今後見物です。支持率回復というニュースもありますが、現状を見る限りアべノミクス政策は既に事切れて民間は結構疲弊している状態なので、キヤノンさんは今回何処をマーケットとして捉えているのか、お手並み拝見というところです。
圧倒的な世界シェアからすると、メインはやっぱりプロの現場かな?
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