著作権症候群

先日、顔写真と僅かに色の組み合わせを変えたというだけですが、ブログデザインをイメチェンしてみました。

さて、今回はちょっと著作権について話したいと思います。とは言ってもそんなに詳しい内容はなく、専門家のようにある種のデータを素に現状を分析するつもりもありません。ただ私の場合ストックフォトを生業としているものにとって著作権はまさに必須項目であり、これを無視して商売をしていれば必ず厄介な事に巻き込まれてしまいます。

例えば私自身が撮影もしくは制作した他者の権利が絡まない完全オリジナルの画像(動画)データを契約した代理店から販売されているならば一応著作権は守られていると思いますが、同一画像を宣伝目的で作者自身がネット上に公開した途端、著作権なんてものは通用しなくなってしまいます。何処かの誰かが無断でサイト中に貼ったり商品や有料サービスへの利用が横行、裏で画像そのものを販売してしまう輩が出てきてもおかしくありません。

「どうせ極小サイズだからいいや」では済みません。契約している代理店では小サイズ500ピクセル程度から販売させれているからです。画像下部の隅に著作権を示す印を付加していても、そんなものはフリー配布の画像加工ソフトでさえ容易に消し去る事が出来ます。なので画像をモロに覆い隠すくらいのセキュリティー印字が必要なのが現状です。

自身のホームページを立ち上げて新作の広報やギャラリーなど色々やってみたいと日頃から考えているのですが、現状では基本的に商用画像をメインに据えざるを得ない事から私に関しては他の分野で活躍されているような作家さんと違って素の状態での画像公開など全く出来ないのです。

※現在、degiga.jp は休止しています。(新たな活用を模索中)


特に他の分野で活躍の写真家さんサイトで自らの作品をあのように大きく高画質でネット上に公開していてこれまでにトラブルはなかったのでしょうか。むしろお聞きしたい所です。

最近ではスマホでも4Kサイズの動画が見られるご時世なので、勝手にダウンロードもしくは直接スクリーンショットを撮れば1000ピクセル超の画像を簡単に手に入れる事が出来る訳で見えない所で結構無断使用されているのではないでしょうか。

そんな事を神経質になっていつも考えてしまい一歩も前に進めないでいる、まさに著作権症候群に陥ってしまった私なのです。

ある人はストックフォトに使う画像とは別に「プライベート作品」を制作してそれを公開しているという方はおられるかと思いますが、私に関して言えばそんな時間とエネルギーの余裕はありませんし常に作品=ストックフォトの位置づけになるので再利用は在っても全く別枠で何かをする(企画)は現実的に殆どあり得ないのです。

過去可成りの期間芸術家ごっこをしていた時期もありましたが、よっぽどのチャンスが巡って来ない限り芸術作品で食っていく事は不可能と考えます。私も一時芸術作品をストックフォトとしてアピールした事がありますが、反応はほぼ0、ユーザーの目を引く事は難しいと感じてこちらも手法を直ぐに切り替えました。

なのでサイトによる幅広いPR活動が難しいというのが私の今の立場なのです。風景写真家と称される方の中には商売で同様にストックフォトを利用されているかと思うのですが、サイトを立ち上げて数百点にも上る撮影作品がそれなりのサイズで掲載されていると思います。こちらはどうなんでしょう。

因に私が作って商品化している新作のCGに関して言うと、今まで一度も見なかった手法に酷似した(ほぼコピーも含む)画像が数ヶ月すると何処かの代理店の売り場にちゃっかり並んでいたりします。勿論マイクロ市場も例外ではありません。

ですから余計に著作権症候群になってしまう。


自分って何者?

2008年3月にストックフォト分野で独立してかれこれ6年が経ちました。しかしながら現実はそれほど華やかな運命にあらず、独り立ちの年の9月にリーマンショックが起こり世界規模で景気が急落する中で11年3月には東日本大震災に見舞われました。同時に福島第一原発の放射能汚染によって復興に相当の遅れが生じる事に。

デフレという形で日本経済は更なる停滞を余儀なくされました。勿論当ストックフォトビジネスもそんな負の連鎖に引きずられていきます。私の場合、独立からこれまで画像データ預け入れ点数が数万点のストック数を誇るであろうベテラン組と比べ極めて少数であることから、ゆとりを感じられるような売り上げにはほど遠くデフレの影響をもろに被る羽目になりました。

去る12年暮れの総選挙に於いて民主が破れて新たに自民安倍政権が発足すると、景気はにわかに上昇基調へと復活を遂げつつある中で私の売り上げも徐々に正常値?に戻り始めています。ただまだまだ予断は許されません。今年4月からの消費増税8%が来年は10%になるやも知れない訳で、市場の動向次第では私のすがる細いクモの糸など簡単に切れてしまう事でしょう。


前置きが長くなりましたが、「私って何者?」なのでしょうかというのが今回のテーマです。独立から6年経って現在もストックフォト稼業専門で私を含めて家族3人と犬1匹を養える形で一応どうにかやれている私ですが、端から見れば一端のプロなんでしょうが、実際何屋さんなのかという肩書きが今でも良く分からないでいます。

例えば「写真家」「アーチスト」「CGクリエーター」「映像作家」等々それなりのカテゴリーがありますがどのカテゴリーにも属せていない感じがするのです。この肩書きの方達はそれなりに著名であり履歴経歴も凄いです。

大きい請け負い仕事なんかを何年もこなしてきている凄腕と感覚の持ち主である事はネットで調べれば一目瞭然。当然ながら「写真家」を肩書きとする方はその分野をほぼ100%仕事としてやっておられる訳で、私のように浅く広くみたいな人は少ないと思われます。

それもストックフォトといえばプロに混じってアマチュアも参入出来るお気楽ビジネスとあって、いわゆる一線で活躍中の一流作家の方から観ればアマチュアに毛が生えた程度と思われても仕方ない存在です。何々協会会員なんておこがましい限りですし、そもそも特定のジャンルすら不明です。

このブログ内で請け負い仕事を数回ほど呼びかけた事がありましたが結局一度もお声かけして頂く事はなく、立場の違いをまさに痛感させられました。「もしかしたら依頼する側の方がこのブログを見ていないかった」などと自身を慰めるしかありません。

請負の仕事はさておきまして、もしも格好いい肩書きを並べるべき立場に無いとすれば私は何者なのか改めて考えてみたいと思います。

無理矢理肩書きを付けるとすれば「ストックフォト作家」「広告素材作家」「広告素材企画制作業」辺りが正当派なのでしょうが、果たしてこのストックフォト如きのレベルで「作家」と語っていいのか疑問の残る所です。

仮に「職人」という言い方をするならば、会社の下で精を出す腕利きさんと聞こえますので今の私にピッタリかも知れませんね。

あ〜ッ思い出しました。このブログの管理者名は「デジ画職人」でした。当面はこれでいいか。


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写真家・CGクリエーター:石関ハジメ

Author:写真家・CGクリエーター:石関ハジメ

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