CG素材の作り込み加減

ここ最近はCG素材づくりに没頭する事が多く、自身、春から初夏に掛けてシーズンイメージの撮影取材はどこ吹く風と言った年になっています。実写ものは昨年までに結構撮り歩いたなと感じていて、デフレ傾向のただ中もあってかその割に動き(販売実績)が鈍いこともあり、CGのテコ入れ作業を優先しているというのが正直なところです。

以前から良く思う事に、このCGを駆使した画像素材というのはフォトストック用途を前提とした場合どの辺までの作り込みが理想的なのか?です。同じ販売代理店に預け入れしておられるイラストレーション作家さんの中には、やたら細密な画を描いてらっしゃる方を結構お見受けします。短期間で仕上げられるとは到底思えません。

少なくとも1点描くのに一週間近く、嫌それ以上掛かっているように感じます。中にはシンプルなタッチで色も原色を多用しバリーションも含めてササっとこなしているであろう作品群も間違いなく棚に並んでいます。そのような画像の方が前述の細密画に比べて明らかに売れそうに思えてしまうのは、つまりテーマやコンセプトが分かり易いと同時に最近のトレンドをしっかり掴んだ上で描いている事が上げられます。

一生懸命精魂込めて作り込んでいる絵ほど本人(作者)の思い入れが強く反映され過ぎて、画像を使う側に立った明確な作品づくりが出来ていない事がそもそもの原因と思われ、目的意識(意図)が根本的にズレてしまっている結果と言わざるを得ません。


さて、それでは自分自身はどうか?自らを検証してみます。

これまで大金をはたいて当時推奨の高性能パソコン、グラフィックボード、RAID仕様の外部タワーストレージやらを次から次へと導入するとともに、制作に必須なフォトショップやプレミアをはじめとするアドビ製品、外国製の景観ソフトやモデリングソフトは勿論、広報用のウェブ制作ソフトに至るまで止めどない多額の投資をしてきました。

それでも年を経るにつれより高度な内容の画像が求められていく訳なので、資金が続く限りこれからも尽きる事の無いイタチごっこは繰り返されていくのでしょう。何しろこの業界は怒濤の如くライバルがひしめき合っている厳しい世界故に「売れなければ廃業」を余儀なくされます。

少し話題がそれましたので元に戻します。今回のタイトル「CG素材の作り込み加減」について、どの辺までをさじ加減とするかが数年来続いている悩みなんです。機材投資の話しはさておき、まず簡単な操作でソフトウェアを操ってレンダリングには時間を掛けない。あくまで3Dを介した場合ですが、極力短時間でバリーエーションを制作できる環境を事前に構築しておく事と考えてはいるのですが、どうも腑に落ちない。

考えるべきは、おおざっぱでも良いので「制作のテーマ」を決めてから作業を開始するというのが理想です。頭に浮かんだイメージを闇雲に形にしようとすればするほどその矛先がブレやすくバリエーションどころか、制作途中でめげてヘトヘトに疲労しかねません。多くが「もうや〜めた」に陥る羽目になります。

CGをやり始めた初心者の方に多く見られる傾向として、塗り絵に没頭してしまう事です。結局何をどう仕上げていくのか本人にも分からない状態で時間だけが過ぎていく。あれだけ時間を掛けたのに「モノにならない」で終わるケースがそれです。私も最初の頃は目的が曖昧なお絵描きにハマり込んでいたと思います。

なので、ここしばらくは、まず始めに目ざすべきテーマを決めた上で次ぎに必要な道具(撮影機材、ソフトウェア、パソコン性能および連携させる周辺機器)という事前のワークフローを意識しています。「CGなのに撮影機材?」と思われますが、特に3D制作などでは撮影した絵柄をテクスチャとして画像に貼付ける作業が良く発生します。仮に地球を作りたいのであれば地形図を模した世界地図と空の写真(大気表現)を用意する必要があります。

また、1点売れて数千円から行っても1万円そこそこなので日頃の一連の制作スケジュールなどは至って重要なファクターになります。如何にストレスを最小限に留め楽しく且つワクワクしながら迅速に制作を進められるかが「加減の良い」CG素材完成の一つのバロメータになるのではないでしょうか。



ブログを書く度に思うのですが、書きたい内容が上手く結論まで持っていけてない。こちらは「いい加減」にしておきましょう。次回をお楽しみに。


「何か」とは何か?2

前回「何か」とは何かをお送りしました。今回は別の視点から気になっていることもあるので、それを書きます。

たま〜に「日本ブログ村」にお邪魔してストックフォト関連のランク上位の方達のブログに飛んで更新ページを拝見させて頂くのですが、結構多いのが毎月の売り上げ(会計)報告です。何でこれほどまでに見ず知らずの大勢に知らせたがるのか以前から気になってしかたありません。

毎月の売り上げ金額が数百円から、いっても数千円程度で自慢しているとは思えませんし落ち込んでいる訳でもなさそうです。私自身、この話題はしばらく前のこのブログに書いた記憶があります。

日本は今、景気が上向くのか否かの踊り場に立っています。朝鮮半島では前向きとも思える南北会議が開かれ、中国の習国家主席のアメリカ訪問が日中の経済活動の今後を占っている事は確かです。上述の僅かな見返りを期待してストックフォトをやっている場合じゃないと言いたい。

「元々趣味なんだからアンタにとやかく言われる筋合いはない」とお叱りもあるでしょう。実際のところ、本業は何なのでしょうか、大学生であれば何を学ばれているのでしょうか。現在取り組まれている実益に絡むコアな部分をより強化していくタイミング時期だと考えます。

2010年の統計では、日本国民の平均年収が536万円ほどだそうですが、それに満たない世帯が全体の6割にも達しているそうです。更に300万円以下の世帯が3割超存在し、平均年収の半分にも及ばない国民は16%にも膨れ上がっているそうです。

職種(業態)によってはどんなに苦労して働いても低賃金に甘んじている方々が余りにも多い事に気づかされます。例え「趣味だから」と行っても実務(本業)を蔑ろにしていては、何も対策をとらず言われるがままに時の流れに身を任せているという事。近い将来極端に二極化した格差社会の中で馬鹿を見るのは明らかです。

「何か」とはすなわち「時間の確保」です。

日頃から儲からない写真を撮り歩いていたり、AKB総選挙を心配していたり、スマホを一日中いじっては意味のないアプリで遊んだり余計な買い物をしたりと、単なる時間つぶしでしかありません。虜になってはいけません。結局次から次へと貴方の貴重な時間とお金が吸い取られ利用されるだけで貴方自身は何一つ変わらないのです。

今ある資金を新たなスキル獲得の為の費用に充てて自身を更にパワーアップしておく事は勿論、社内で自らの存在感を高められれば立場はより有利に運ぶかも知れません。また、今いる場所を抜け出してより高収入に繋がる転職も可能になるでしょう。

政府が今の方針を続ける限り特定の富裕層だけに恩恵(配分)が偏っていくという不条理の不安がどうしても拭えません。貴方の行く手には不幸のどん底に加え、一旦落ちたら二度と這い上がれないくらいの深くて暗い闇が可成りの確率で待ち受けていると思ってください。


そんな悲惨な近未来を描いたアクション映画がありましたよね。タイトルは確か「1991」だったか?荒廃したロサンゼルスが舞台で、無数の凶悪犯たちが高い壁に遮断された監獄の中で一つのハーレムを形成しているところから話しが始まります。獄中の凶悪犯か雇われたテロリストかは忘れましたが、その武装集団に時の大統領が誘拐されてハーレム内に監禁されてしまいます。

政府の要請で、ある死刑囚(主役)の一人の男が24時間後に爆発する爆薬入りのブレスレッドをはめられて、否応無しに救出劇を展開するというストーリーだったと思います。

ラストシーンが何ともむなしい。


キャプションシートの編集は大変です

今日も今日とて、黙々と作業中です。前回は晴れてCG作品の完成をお伝えしたばかりですが、その後続けざまに今度は昨年秋に東北を取材してきた珠玉の錦絵画像の編集に取りかかっております。と言っても、改めて画像を拡大チェックしてみると残念な事にブレボケショットのオンパレードなんです。

普段から手持ちでスナップショット的に撮るスタイルなのですが、サブショットを数回繰り返してフォローしたにも関わらず全滅するカットが今回は富みに多い事に我ながら驚かされています。三脚をしっかり使っていれば助かった筈と思いながらも、何せ時間に追われる身?なので俊敏に一日を移動しながらこなして行く事についつい重点を置いてしまうのです。

因に私の場合は三脚を使ったとしてもピンぼけはしょっちゅう起こしています。

撮影1500カット強から大まかなセレクトで500点余り残した中で今回、実際に画像素材として製品化出来るのが僅かに341点でした。除外中には二度と撮れないようなベストショット(チャンス)もあっただけに実に悔やまれます。

今思えば、悪条件下とは言え「よくもまあこんなスローシャッターで切れたな」というぐらい低速度撮影が多かったように感じます。勿論レンズ内手ぶれ補正機能を併用しているのですが、それを良い事に酷い時は手持ちで20分の1秒〜1秒なんて冒険もありました。

あと、レンズを極力1本でテキパキこなしたいが為に広角〜中望遠までが一本で済む高倍率ズームを多用していた事も失敗の一要因だったかも知れません。画像周辺は像が流れますし開放値が暗い、ピントリングが華奢で滑らかさに欠けます。

特に距離メモリの回転幅が5m表示辺りから無限域まで僅かなので微妙なマニュアルフォーカス使用でのピントの山が掴みにくい事が上げられます。これはどのメーカーでも言える事で、その辺りを改善してもらえると嬉しいのですが、幾分高価な商品を選べば理想的なレンズもあるとは思います。

ところで皆さんはどうでしょう、オートフォーカス機能は確実なピント合わせをしてくれますか?私のカメラ(レンズ)はいい加減外れます。なので嫌でもマニュアルになってしまう。ミスの連発を止めたい!それが私の今の心境です。

あくまで風景撮影時の心得としまして失敗を極力なくすには、まず第一に、がっちりした三脚(雲台)を利用して時間を惜しまずじっくり構えてシャッターを切る。そして第二に、携帯するレンズはなるべく高性能な広角系、標準系、望遠系のズーム3本を用意し状況に合わせて使い分ける。三つ目、スローシャッター時は極力ミラーをアップしてからセルフタイマーを2秒後設定にしてレリーズする。余り絞りの数値を上げ過ぎると色ズレの発生やピントが甘くなる傾向があるのでこちらも注意しましょう。

「ハイ分かりました」

そんなこんなで本日画像の方の編集が終了し、続いて預け入れする為のキャプションシート編集に取りかかっているところです。CG作品の場合は画像タイトルだけで済みますが、屋外での実写となると主に風景の場合は、撮影日時や場所、被写体自体の詳細など多くの書き込みが必要になります。なので撮影現場では必ず日時や付随情報をその都度メモるよう心がけています。でないと編集時にグーグルマップを拡大して目を皿のようにして振り回しかねません。


こんなに苦労しているのですから代理店さんには沢山預かって頂き是非とも売れて欲しいです。


新作遂に完成に至る!

ここ一ヶ月超掛けて制作してきましたCG画像素材が昨日、遂に完成しました。なかなかブログに集中できずお休みばかりでしたが、むしろその甲斐もあって無事一つのテーマを完遂する事が出来た訳です。総数288点の大作で、グローバルをイメージする仕上がりとなっています。

まだ詳しい事はお話しできませんが、後ほど私のホームページ【デジガドットジェイピー】にてその一部(PV仕立て)を掲載する予定ですのでこちらをお楽しみに。

デフレ脱却を掲げているアべノミクス政策について、まだ先行き不透明な面も見え隠れするものの今のところ他の多くの国からの評価は上々。世界市場を取り巻く国内のGDP基準(プライマリーバランス)に寄与している事は確かです。

このまま順調に推移し続ければ、デフレ下の日本がここしばらく遅れを取ってきたその持ち直しの機運も然ることながら、政府の積極的な市場介入や企業支援、技術開発費などへの税投入が更なる海外への販路を急拡大させて行くと考えられます。

そんな動きの中で出てくる言葉が「グローバル」です。まさに今回私がテーマに選んだコンセプトですが、とにかく今のムーブメントを如何に先取りして行くかが勝負所と言えます。半ばどん欲に攻め込むという意識を持って取り組んできました。

過去色々と「売れない」「安い」「生活できない」などマイナス要因をしつこく書いてきましたが、同じ家業の方にとって今作がそんな窮状から脱却を試みる一つのヒントに成り得るかも知れません。

何と言っても私自身が実感したい希望のテーマである事は言う迄もありません。是非皆さんも今という「潮流」を捉えながら、柔軟に意識を切り替えて挑戦しては如何でしょうか。

最近はストックフォトの価値が極端に低下してきていますがそれは何故か。似たような画像が余りにも多すぎるからではないかと推測します。風景写真しかり、人物スナップしかり、良いものであっても全体の中にまぎれちゃっていると思うのです。画像を探す側は極度に溢れる類似画像に甚だうんざりさせられている筈です。

旬のキーワードから如何に新鮮かつ斬新で面白そうな画像を生み出せるかが肝心です。これからは従来の自らの殻を破って新たなジャンルに挑戦する勇気と行動力が生死を分けていくと思いますが、データ収集にもきっと役立つこと受け合いです。


何とな〜く元気出ました?




フォトエージェンシーの今後の展開に期待

→2016.6.8付_ストックフォト現状最新版『為になるシェア第六弾。『トップクラスのストックフォト参加者が驚きの収入を公開!』はこちら。

5月もそろそろ半ばを迎えて東西地域共に穏やかな気候に恵まれてまいりました。桜前線も今は北海道辺りでしょうか。関東一円はすっかり新緑の季節です。晴れた早朝の散歩など、まるで軽井沢か那須高原を散策しているかのような清々しい風に吹かれている今日この頃です。

屋外をフィールドに活躍されているストックフォトカメラマンさんの殆どは今が書き入れ時と思われます。私も含め取材日程、タイミングや機材の選定等そわそわする毎日が連続しています。

ところで毎月の売り上げ推移が気になるところですが、皆さんの懐具合は如何なものでしょう。関連機材の購入や移動滞在には結構費用がかかるもので、しばらく売り上げ不振に陥っている方々にはその辺を考慮に入れながらの取材となります。このご時世、湯水のように経費を使えている人は少ないじゃないでしょうか。

自民党が政権を取ってかれこれ6ヶ月が経とうとしていますが、私などは一向にその恩恵に預かれていません。未だデフレのまんまです。外資の動きが最近の急激な円安で差益が顕著となって海外で事業展開されている大手企業などは軒並み黒字転換を果たしているようですが、円安と無関係な内需産業、とりわけ中小・零細企業や個人会社に働く社員(従業員)の昇給は当分先になっていくと思われます。

小規模経営の会社では、比較的社長クラスの立場の人たちは世のマイナス動向下に際しても比較的潤っていたりするのですが、その反面従業員にそのしわ寄せを被らされる事が多いものです。「今厳しいから今年は昇給無し」「しばらく残業はしない」「慰安旅行中止」「悪いんだけど何々〜」がトップダウンで強行されます。その割に社長の息子が高級車を購入していたり、経営者家族がハワイ旅行をしっかり楽しんでいたりと、「何処が厳しいんだよ!」と苦言を呈したくなります。

そういう側面から、さてストックフォト家業ではどうでしょうか。各作家からの画像(動画)コンテンツを集めて販売している代理店さんが仮に経営者側とすれば、私たち作って預ける側が従業員(下請け会社)に当たります。販売店はそれなりに利益を享受し合っている中で、作家はここしばらく貧乏くじを引きっぱなしという感も否めません。

少し前に総務省から「コンテンツ海外展開等促進事業費補助金」という言わば制作者を支援する為の制度の文言が示されたのですが、特にアニメやコミック、ゲーム制作などの現場で働く将来有望な若手作家(クリエーター)の劣悪な雇用環境の改善と賃金の底上げを狙うものです。優れた感性を持ち合わせて活躍しているにも関わらず、その扱いはブラック企業並み。年収が僅か100数万円程度で働かされている事案も少なくないと聞きます。

ところがこの制度はあくまで海外に日本の優れたコンテンツを売り込むのが主眼に置かれている政策なので、私たちストックフォト作家(写真家)には何の効力も持ちません。実際そんな制度で得をするのは先の経営者側であって実際にきちんと機能するのかは極めて疑問です。

では、ストックフォト作家(写真家)は今後どうすれば良いのでしょうか。販売価格は年を追うごとに下がっていき、紙媒体からネットへと商品価値はもはや崩壊寸前と言うしかありません。つまり、こちらからの策が既に出尽くして事切れている状況下では手も足も出ないのが実情です。

最後に残された手段、それは当のフォトエージェンシーが繰り出す新たな展開に期待する事です。いくらそこそこの利益があるといっても売り買いに変動の大きい業界故に危機感は感じている筈。コンテンツ生みの親でもある作家を蔑ろにして代理店だけが発展する訳もありません。

やはり作家さんにも潤って頂いた上で全体の運営(お金の流れ)が成り立つというものなので、コンテンツの未来の姿を再考しつつ、次代に即したビジネスの仕組みを改めて構築し直して頂けることを切に希望します。早急に。

このブログを読まれたストックフォト代理店の方およびエージェンシー協会の重鎮、面白い試みなどお持ちの方がおりましたら是非その筋へご提案を頂けたらと存じます。


結局私自身は、今のところ何一つ良い手が浮んで来ないという事です。

ご来場者

プロフィール

写真家・CGクリエーター:石関ハジメ

Author:写真家・CGクリエーター:石関ハジメ

◉仕事:
プレミアムストック画像・動画素材の制作全般

◉契約代理店:
アマナイメージズ
アフロ
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ストックフォト魂(YouTube)
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