広告素材のバロメーター!デジ画の日々 ストックフォト売り上げ再生への道

ストックフォト売り上げ再生への道

ここしばらく猛暑続きでぐったりという方も多いと思いますがお盆はどう過ごされてましたか?

私などは、前回もお話しした通り数ヶ月間CG素材制作に明け暮れており、お盆も連休も休む事無くパソコン操作に追われる毎日です。今この時点でもマルチタスク上では1点あたりが数時間余りになるバッチレンダリング作業が並行して延々と繰り返されている状況です。

世間では往々にして「にっぱち」いわゆる2月と8月は業績が低迷する月として広く知られていますが、実際に私の今月の売り上げは結構厳しいものになりました。このところは好調に推移していただけに衝撃が走りました。しかしこんな現象は結構毎年起こっているので行く末を按じるほどまでではありません。年間の総売上で判断する方が堅実な見方と言えます。

ところで、ストックフォトに求められる最善の素材とは一体どうすれば無駄無く効率的に、且つスピーディーに制作出来ると思われますか?「これはイケる!」とテーマを絞りカメラ片手に現地入り、それなりの物量で契約代理店に持込んだとします。

まず半数以上がボツになりサイト上へのアップ時期は何時になるとも知れず、季節ものにもなればアップされるタイミング時期が重要なのですが、販売の旬を過ぎた頃アップされるなんて不運もしばしば経験しています。CG素材などでは大概が「ビジネスの肝」狙いがメインになるのですが、この方法が正直通用しなくなって来ています。つまり時間を掛けて制作したり撮影してきた素材が悉くハズレ続きだという事です。

私(作家自身)のみならずストックフォト業界全体が今、何か浮かない状況であるように感じてなりません。だとすれば、その原因が何処にあるのか、何なのか。解決策はあるのか。ほんの少しぼやいてみたいと思います。

まず根本的な原因ですが、ストックフォトカメラマンが飽和しつつある事が言えます。CGで言えば、新たなネタ組みに苦しんでいるという事です。この地球上で特に供給度の高い分野である「風景」などは四季や場所を通じてもはや似たような画像が溢れて、自分の画像を探し当てて購入される確率は「稀?」に等しいほど極僅かです。

未だデフレ下に甘んじている中小企業が多い事から広告に使える費用も大幅にカットされている関係で、時には印刷物からウェブ広告へ乗り換えたり、時には低価格販売のマイクロストックへ流れるといった事などが現実に起こっているのだろうと想像出来ます。更には広告発注側の企業やお抱えデザイン事務所、広告代理店が他のライバル企業に勝ついち手段として最近多い戦略が「オリジナル」です。

例えストックフォトで容易に目的の素材が見つかったとしても、敢えてそれを使わずにサンプルとしてのみプレゼン。それを元に広告の画像デザインを1から制作していくスタイルに変わりつつあり、よりオリジナリティーが求められる市場環境の変化が疑われます。

今後デフレ脱却が顕著になるにつれて更に多くの予算を投じた広告制作の「オリジナル戦略」が当たり前に増えていく訳で、私たち個人作家の食いぶちが増々失われていく事になるのでしょう。


ただ一つ答えがあるとすれば、はい。「一旦自分を見つめ直そう」です。

本当に今制作している素材は正しいのか?広告素材に適しているのか?需要はあるのか?具体的にそれは何処か?果たして使い易いのか?そもそも代理店の預け入れ担当者が気に入っているか?今度の新作は特集を組むほど注目されるのか?今の時代が求めているテーマか?どれだけの物量で攻める必要があるのか?自分が出来る分野は幾つ有って増強は可能か?思いもよらない新手のアイデアを模索思考しているか?ストックフォト以外の作品販路は開拓可能か?世の中を動かせないか?

ここまで書いて話しが大げさになってしまいましたが、ようは売り上げを伸ばせればいい事で途方もない難しい事は余り考える必要は無いかも知れません。「自分を見つめ直す」というのは、取りあえず売れない原因について自らが絶えず分析を繰り返して成功率を高める以外に方法はありません。

具体的に言うと、
1)これまで売れた画像とそうでないものを比較対照して選り分ける。
2)月単位で年間統計表を付けてグラフの流れやその傾向を知る。
3)やりたい事と仕事はきっぱり分けて考える。
4)一つの作業にいくら投資(資金・時間)していくかを意識する。
5)余裕があれば実験も並行して試みる。
6)他の代理店に替えてみる。

そんなところを私も結構毎日考えていますので、為になれば是非おススメします。さて、そうは言ってもです。本音で言わせてもらえば私自身が最も欲しい情報というものがあります。それは、画像素材を使用される側であるお客様のリクエストや提案など率直な意見です。

代理店の担当者さんからは具体的なお話は頂けませんし、実際本人も良く分かっていないと思われますので、仮に尋ねたところで納得はいかないでしょう。なので、素材を使っているからこそ抱えている悩みが必ずあるものです。その辺りを積極的にお話し頂くとより希望に即した画像が売り場に並ぶ事になり、結果買うに値するいい製品が提供出来るのです。

例えば「地球」画像でいうところの、「もっとこの辺に空間が有って日本がこの位置で、背景は宇宙じゃなくて青空、雲は左右に僅かに有ればいい。」ですが、

どの代理店へ行って探しても「無い!」
作る側にしても「一度も作った事が無い!」

まさに行き違いなんです。私としてはここん所をどうにかしたいと考える訳ですが、未だ糸口の見えない悩みの種がそこには在ります。


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プロフィール

デジ画職人のいっつぁん

Author:デジ画職人のいっつぁん
フリーの3DCGイラストレーター兼プロ写真家です。今のところ殆ど無名ですが、家族共々どうにか食っていけてます。仕事は主にストックフォトで2009年より動画素材も手掛けてまさに三足のワラジと言ったところです。

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